新聞を読んでいて私は昔、交通安全講習会で講師から言われた「ヒヤリ・ハット」のことを思い出します。その時の話は、「車を運転していてヒヤッとした体験をしていると、その内、必ず重大事故を起こすから、平素から気を占めて運転して、ヒヤッとするようなことが運転をしないように」というようなことだったと思います。100回のヒヤッとが1回の重大事故につながる という講習会での話でした。
これは、ハンリッヒの法則 と言われているのだそうです。
300回のヒヤリ、ハットがあると、29回の軽微な事故が起こり、その内に 1件の重大事故が起きる ということで労働災害、医療現場など広くで言われていて労働安全の指針になっているようです。
翻って、一昨日の沖縄での米軍ヘリコプターの事故、また起きたか! と誰もが思っています。
この事故を見て、私はもはやヒヤリ・ハットの域を超えていると思います。軽微な事故でしょうか? オスプレイの墜落(米軍は不時着)、保育園や、小学校への米軍機の部品の落下 なども軽微な事故とは言えないような気がします。
どう見ても、重大事故が必ず起きると思います。沖縄国際大学への米軍ヘリの墜落、宮森小学校米軍機墜落事故とすでに重大事故が起きています。もはや、「軽微な事故 29件」の域を超えて、もっと大きな重大事故が起きても不思議がないような気がします。
それ程、米軍基地が集中する沖縄はどこを見ても危険地域だと思います。事故が起きるたびに日本政府は及び腰に「事故再発防止を申し入れる」位で日米地位協定の抜本改定など日米関係の再検討など少しも考えていないようです。
事故発生の一義的な責任は勿論米軍にあります。でも、私にはそれを見過ごしている日本政府の責任も同じ位に大きいと思います。