今日の東京新聞の「本音のコラム」欄の文芸評論家の斎藤美奈子さんの記事に感心しました。斎藤さんの記事は難しいことをわかりやすく、どんな問題も私でも理解できるように書いていますし、私が思っていることを整理して、簡単に書いてくれます。
今日の斎藤さんのコラムです。
安倍首相がリトニアで故杉原千畝さんのことを高く評価し、「日本人として誇りに思う」と述べたことを取り上げています。しかし、杉原さんが人道的な立場から行動した原因になったホロコーストについては何も語らず、第2次世界大戦の悲劇から学ぼうとせず、再び日本を戦争する国にしようとしていることを思うと怒りさえ覚えます。
一方、昨年、ノーベル平和賞を受賞したICANのベトリアス・ファン事務局長の面談要請を断っています。ノーベル文学賞を受賞したカズ0・イシグロさんが長崎市出身だと言うことで受賞に賛辞を送りました。その反面、ノーベル平和賞受賞演説をしたヒバクシャのサーロー節子さんや核廃絶運動のために闘ってきた多くのヒバクシャには同じ日本人なのに口を閉ざしています。
「自分に好都合なじんぶつや事象は”民族の誇り”に矮小化し、不都合な人物や事象はあからさまに退ける」安倍首相の姿勢は、安倍首相が嫌いな?どこかの国の姿勢と同じではないか と案じています。
斎藤さんの意見は私の庶民感覚と全く同じです。ぜひ、ご一読ください。