沖縄の名護市長選挙が、1月28日告示、2月4日、投開票で行われます。米軍辺野古新基地建設が最大の争点です。3選を目指す現職の稲嶺進氏の決起集会の様子を伝えたしんぶん赤旗 の記事の一部を転載します。私は翁長沖縄県知事の妻の翁長樹子さんのお話が印象的です。沖縄での選挙ですので私は何の力にもなれませんが、選挙事務所にカンパを送ろうと考えています。
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12日に開かれた「稲嶺ススム市長3選めざすオール沖縄市民集会」では、稲嶺市長が3期目に挑戦する決意を表明。翁長雄志知事の妻、樹子(みきこ)さん、照屋大河・社民党県連委員長(県議)が訴えました。自由党の玉城デニー幹事長(衆院議員)、伊波洋一参院議員がメッセージを寄せ、市議会の与党市議団のメンバーが紹介されました。登壇者の訴えを紹介します。
日米政府に勝利見せつけよう
稲嶺ススム市長
(写真)>稲嶺ススム市長
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私はこれまで2期8年間、「辺野古の海にも陸にも新しい基地は造らせない」という政策を一丁目一番地に位置付け、頑張ってきました。県では翁長知事が「辺野古に新しい基地は絶対に造らせない」と県民の先頭に立っています。翁長知事を支える一丁目一番地と自負しながら市民とともに頑張っています。
翁長知事が岩礁破砕の件で裁判を起こしています。でかいもの(新基地)を造るわけですから、8度、10度の設計変更が必ず出てくるといわれています。その都度、県知事の承認を得なければなりません。名護市長の権限もいくつかあります。それについても何ひとつクリアされていませんので、これ以上、前には進めません。稲嶺ススムは止めるために進みます。
非暴力の座り込みは5千日以上も続いています。あきらめないということを皆さんと確認したいと思います。
私はこの8年間、子どもの支援、子育て支援、教育環境の整備、医療費も含めて多くの公約を実現させました。財政的にも予算が膨らみ、建設事業費も多くなり、財政調整基金も2倍以上に積み上がるなど安定した財政運営ができています。
相手候補は新聞社、マスコミによる候補者同士の対談に、忙しくて参加できないという。それさえも相手はやらない。
彼らは再編交付金と言葉にしていわず、「もらえるものはもらいます」と言います。再編交付金は辺野古に基地を造るということが前提で交付されるものです。だまされてはいけません。
いまたたかいは、名護市、沖縄県だけの問題でなくなっています。私たちがこの選挙を勝つことで日本の民主主義と地方自治、そして私たちの人権・権利をしっかりと守ることができます。
必ず勝利し、11月の県知事選まで、そのうねりをもっと大きくして前回の知事選で見せた大差をもう一度、日米両政府に見せつけましょう。
稲嶺さんの相手は国・政府
翁長知事の妻 翁長樹子さん
(写真)翁長樹子さん
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政治家の女房をして33年。志位委員長と同じ壇上であいさつする日が来るなんて夢にも思いませんでした。
3年前の知事選挙、翁長が現職を相手に、10万票差で当選させていただきました。「これで辺野古の問題はもう決着がつくんだ」「名護市長がノーといっている。県知事もノーだといった人間が当選した」と思いました。
なんですか。この3年間は。どこにいったい民主主義があるんですか。私たちの自治権、人権はどこにあるんですか。
正直苦しいです。夫はこの3年間、笑わないんです。おじい、おばあたちは、命からがら必死の思いでなんとか生き延びた。私たちの時代は米軍統治。やっと復帰して、やっとこれで憲法に守ってもらえると思ったら、政府は、聞いてもくれない。権力で抑えつけようとしている。
じゃあ負けてあきらめるのか。皆さん。あきらめられますか。押し返して、先の子どもたちにはもっといい沖縄を残したい。
稲嶺さんの相手は、実は相手候補じゃないです。国、政府があらん限りの力で名護を抑えにかかってくるんです。私たちの心の中にちょっとでも、「まあなんとか勝つでしょう」という気持ちになったら、結果は厳しいです。心に刻んでみんなで必ずこの選挙を勝って、私たちの気持ちを必ず日本政府に認めさせましょう。