「CASE」というコンセプトの出現で、自動車業界が戦国時代になっています。
C・・・コネクティド「つながる車」
A・・・オートマテック「自動運転」
S・・・シェア「シェアリング」
E・・・エレクトロニック「電動化」
の頭文字をとったものです。
群雄割拠・・・トヨタやフォルクスワーゲンと言えども、安心していられない状態になりました。
米国テスラのようなゲームチェンジャーが出てきて、今までの市場の地図が塗り替えられるかもしれません。
今週号の日経ビジネス2022.3.14号の特集は「クルマ電脳戦 テスラ追うトヨタ、グーグル」。
自動車業界は、ハードの戦いからソフトの戦いに移ったと指摘しています。
Contents
Part1 ソフトを制する者は、自動車市場を制す・・・トヨタ、VW、グーグル
Part2 異業種にも勝機拡大 自動車に企業群がる・・・ファーウェイ、エピック、ブラッドベリー
Part3 巨大ソフト開発に壁 未来揺さぶる人材難・・・技術者のリスキリング
Part4 車は走る情報端末 社会課題の解決担う
中国や韓国に、半導体で敗れ、家電で負け、シェアを大きく落とした日本。
自動車の開発競争で敗れると、日本経済のプレゼンスが更に低下します。
ただ、ソフトに弱い日本・・・ちょっと心配です。
日本の自動車業界は、自動車メーカー、部品メーカー、販社、整備工場などを入れると550万人が雇用されています。
もし、国際競争に負けると大変なことになってしまいます。
これからのクルマは、車載OS、統合ECUを中心にしたソフトとハードが融合したものになります。
「走るスマホ」「走る情報端末」という表現が分かりやすいと思います。
グーグル、アマゾン、メタ、アップル・・・ソフトで世界を制するGAFAに、日本の自動車メーカーが挑戦することになります。
ホンダとソニーがクルマで業務提携したというニュース。
2025年をめどにEVと社内向けサービスの事業化を目指すと表明しました。
これは、楽しみです。
ハードの「ものつくり」から、ソフトの「ものつくり」へシフトできるのか?
わが国の命運がかかっています。