JRの駅のコンコースに掲げられた大きなポスター。
転職エージェントの出した広告です。
通勤する若い人たちが、この広告を見て転職行動することを期待しているのでしょう。
少子高齢化で人手不足社会となったこの国。
特に、20歳代の優秀な若手ビジネスパースンは引く手あまた。
高校時代、大学時代からキャリア教育を受け、自分の強み、弱み、適性、資格などを分析するとともに、「ガクチカ(学生時代にチカラを入れたこと)」のアピール力に長けた彼彼女たちです。
昔の自分自身のことを考えてみると、彼彼女たちは、格段に優秀で問題意識も高いです。
マネジメント学者のピーター・F・ドラッカー博士の遺した言葉があります。
「最初の就職は、ギャンブルだ」
若さゆえに社会経験、人生経験、現場経験のない若者たちにとって最初の就職先を選択することは難易度が高いのです。
リアリティショックで入社して1週間で辞める新入社員、退職代行業者から退職の電話連絡を入れる新入社員・・・さまざまな課題も出てきています。
若手社員から転職やキャリアチェンジの相談を受けた時は、「プラック企業でなければ、最低3~5年の仕事経験をしてから再度考えたらいいよ」と答えていました。
自分自身のキャリア、仕事経験を積む、キャリアの空白をなくすというのが主な理由でした。
が、今は、違います。
「自分は自分の人生の主役。若いうちは、本当に好きな事、やりたいことを徹底的に探究して、仕事を選んだほうがいいよ」と助言するようにしています。
無限の可能性のある彼彼女たちは、目を輝かせながら聴いてくれます。
転職が天職となるよう、祈るばかりです。
がんばれ!