いつかはあると思っていたのですが、それが現実なものとなってしまいました。
マウントゴックス社のビットコイン。
2011年に設立された同社は、2013年に入り、外部から大量のデータを送りつけられる等のサイバー攻撃を受け、ほぼ全てのビットコインが消えた?とのことです。
会社側の説明によると、サイバー攻撃により、顧客の75万ビットコイン、会社保有の10万ビットコインが「なくなった」とのこと。日本円にして、100億円以上だと思われます。「なくなった・・・」では済まされない問題です。政府保証も中央銀行もないeマネー・・・本当に大変な事態です。
30億円の債務超過。民事再生法の適用を申請したとのことです。
負債総額は65億円・・・本当に再生は出来るのでしょうか?
昨夜のNHKニュースでも、ネクタイを緩めた代表者の説明、額に汗して答弁する弁護士・・・多くの人が、どこか胡散臭い印象をもったのではないでしょうか?リスク対応の準備もなく、マスコミの前に引っ張り出されたという感じが否めませんでした。
ニュースの中では、200万円を失った男性のインタビュー。あきらめ顔で答えるシーンは自責の念の表情。
一方の会社側は、外部からのサイバー攻撃が原因と他責。
自責と他責・・・そのコントラストは、何だかなあという感じでした。
eコマース、eマネー、eビジネスには、まだ様々なリスクが潜んでいる・・・そんな感じを与える事件です。スマホがこれだけ普及している今、ますます注意しなければならない「e」の世界です。