能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

地方の中小企業の地道な社会貢献 鶴岡一人記念球場と澎湃館 社名を出さずに地域に根付いた貢献

2019年05月04日 | マネジメント
広島県呉市に社員数わずか150名の小さな建設会社があります。
 
大之木建設株式会社

大正9年に大之木小太郎氏により当初は材木店として創設された会社。
2020年に100周年を迎えるとのことです。

この小さな会社が、地元紙で小さく取り上げられていました。
一つが呉二河球場のネーネングライツを取得し、今後5年に渡り「鶴岡一人記念球場」と命名。
鶴岡一人氏は呉市出身で、プロ野球・南海ホークスの監督として歴代1位の1773勝を挙げた名監督。
一時期、旧南海ホークスの春季キャンプは、この呉二河球場で行われていました。
大之木建設の創業者の一人、大之木一雄氏が広島商で鶴岡氏の1学年先輩だったことから、鶴岡一人の名前を残そうとしたとのこと。

社名ではなく、地元の生んだ名監督の名前を球場のつける・・・地味ながらのなかなか素敵な取り組みです。

こんな会社は、きっとホワイトカンパニーでしょうし、社員やその家族を大切にする会社だと思います。
その地道な活動をまわりの人たちや会社も見ていると思います。
何よりも、社員や将来入社してくる学生や親御さんに訴求力があると思います。
(税法上の損金処理や利益の操作であれば、ほかにもっといい方法があるので・・・笑)

そして、グループ会社である大之木ダイモは、海上自衛隊呉基地の前に明治33年に造られた赤レンガの倉庫建物をリフォームして、澎湃館(ほうはいかん)をオープン。
「澎湃(ほうはい)」とは、水が激しく逆巻くさま のこと。



大叔父が海軍のパイロットだったとのことで、呉海軍工廠のあった地に、海自や旧帝国海軍のグッズショップ、小さなカフェをオープンしました。
海自の精鋭部隊のある昭和町れんが倉庫群(日本遺産に認定)の中にあります。


ショップコンセプトは次のようなものです。
人に愛を、海に夢を その歴史とものがたりを伝えるために誕生したのが澎湃館です。 先の大戦終結までに呉から出港され一度も帰国せずに戦死された海軍将兵は優に1万人を超えます。 どんな気持ちで呉の山々を見ながら出撃されたのでしょう。 彼らはすべてを守るために身命を捧げられ、そのおかげで今の私たちがあり、今の平和な日本国があります。現在では海上自衛隊の方々がその魂を受け継いで、常に私たちを護ってくださっています。わたしたちはその方々に対して想いを寄せ、心から感謝をささげることが大切ではないでしょうか」





澎湃館(ほうはいかん)に行って来ました。
前の海には、海自の艦艇がズラリ。
赤レンガの倉庫が続きます。

 

海自や海軍関係のグッズを販売しています。
カフェもお洒落で良いです。



でも、この澎湃館を黒字化するのは、ちょっと大変だと思います。
利益か社会貢献か?オーナー企業だから、なせる技です。



同じ呉市の大和ミュージアムにある実物の戦艦大和の10分の1モデルも呉市にある海洋土木会社(大新グループ)の代表が呉市に寄贈されたもの。
模型ながら、本当の造船会社で建造したそうで、2億円超したとのこと。
こちらもオーナー企業です。



海自グッズや名刺入れをお土産をゲット!
 
売場の女性の方も、とってもフレンドリーでした。
また、来ようと思います。

澎湃館(ほうはいかん)
呉市昭和町6-6 呉貿易倉庫運輸内 電話0823-36-6800 火曜日休日

近くには、潜水艦を見ながらコーヒーが飲める港町珈琲店もあります。
こちらもおすすめです。

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