今年もリビングには、五月人形。
亡き父が買ってくれた鎧兜、刀、弓が鎮座しています。
端午の節句が過ぎても、皐月の間、梅雨入りまでは、「センター」を務めます。
この武者人形は、武士の文化・・・「菖蒲」の季節、「尚武」「勝負」にかけたサムライの心意気。
邪気を吹き飛ばしてくれます。
そして、この時期に決まって読むのが「葉隠」と「武士道」。
「葉隠」は、九州・鍋島藩の家訓・・・。
「武士道といふは死ぬ事と見付けたり」
サムライ、人間としての覚悟と信念を伝承したものです。
そして、「武士道」は新渡戸稲造博士を代表する著作。
「日本には欧米のような宗教がない」という指摘に反駁して、英語で書かれました。
「武士道(シヴァリー)はその表徴たる桜花と同じく、日本の土地に固有の花である。」
「封建制度の子たる武士道の光は、その母たる制度の死にし後にも生き残って、今なお我々の道徳の道を照らしている。」
ニッポンのサムライの生き方を「義」「勇」「仁」「礼」「誠」「忠」で解き明かしています。
亡き父がいつも言っていたのが、「弱いものいじめはするな」「卑怯なことはするな」「人様に迷惑をかけるな」「武士は食わねど高楊枝」「クルマ(自動車)を磨くひまがあったらアタマを磨け(笑)」の五箇条。
いつも心に留めて、努力しています。
大切にしたい日本の文化です。