広島城のお堀端に立っている銅像。
広島県出身の内閣総理大臣・池田勇人(1899年~1964年)の銅像です。
たぶん、広島で一番高い銅像だと思います。
広島の竹原市で生まれ、お家はお金持ち・・・忠海中学、第五高等学校、京都帝大から大蔵省というエリートコースを歩んでいます。
占領下の日本を独立させるために、吉田茂首相とともに政治を支えました。
外交官出身の吉田茂がマッカーサー、GHQとの交渉を続けるのに対し、池田勇人は財務のスペシャリストとしてお金の面を担当したそうです。
心労もあったのでしょうが、65歳で没。
「ミスター自民党」と呼べる大物政治家でした。
問題発言もたびたび。
マスコミや庶民から叩かれました。
「貧乏人は、麦を食え」
「中小企業の一部倒産はやむを得ない」
叩かれるため「池田を励ます会」も結成されたそうです(笑)。
エリート政治家も、つらかったんだと思います。
(題字は、吉田茂の筆)
反庶民的・高圧的なイメージを払拭することに努めたそうで、低姿勢、寛容と忍耐の信条をテレビを通じて国民に見せ、庶民派を演出したと言われています。
目玉政策として、「所得倍増計画」を打ち出し、日本経済の発展に貢献していくことになります。
民間企業で言うと、財務畑出身の社長が登場したということなんでしょうね。
大戦に敗れ焼け野原と化した日本を、再び再興し、経済大国にしたという意味では、凄い政治家だったんですね。
今、コロナで疲弊した日本経済・・・それを立て直す政治家や経済人が求められているんだと思います。
宏池会・・・自民党の一大勢力。
今回、総裁選に出馬する岸田文雄さんも宏池会です。
これから、日本の政治、政局、どうなっていくんでしょうか?