東京神田。駿河台から神田神保町エリア・・・。
大学や専門学校、古本屋や大型書店。喫茶店やスポーツ専門店や楽器専門店。そして、学生向けレストランやファーストフードまで・・・。カレー、ラーメン、天丼、天ぷら、とんかつ、ビアホールなどなど・・・B級グルメの聖地でもあります。
そして、どこか文化の香りのする神田。リベラルアーツの雰囲気が濃厚な神田神保町。
フランスのパリにちなみ「日本のカルチェラタン」と言われています。
自分自身にとって第二の故郷。大好きな街の一つです。
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明治時代、この神田の地にたくさんの法律学校が設立されました。
1889年の大日本帝国憲法発布の発布により、日本はアジア初の近代憲法を持つ近代国家になったのです。
欧米列強に学びながら、議会制民主主義を構築。
この法治国家への転換が、法律学を学ぶ学徒を増やす大きな起点となりました。
ボアソナード博士に代表されるフランス法系、成文法の原点でもあるドイツ法系、判例法の英米法、いやいや日本独自の法律体系を作るべきという主張もあり、様々な法律学校が設立されたのです。
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1880年4月 東京法学社・・・法政大学 神田
1880年9月 専修学校・・・専修大学 神田
1881年 明治法律学校・・・明治大学 神田駿河台
1882年 東京専門学校・・・早稲田大学
1885年 英吉利法律学校・・・中央大学 神田駿河台
1889年 日本法律学校・・・日本大学 神田三崎町
1890年 慶応義塾・・・慶應義塾大学
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当時、大学と言えば東京帝国大学だけ。大学令が発令されるまで、その他の学校は在野の専門学校なのでした。
そして、現在の神田駿河台。
狭い敷地を有効活用するために、上へ上へと伸びる高層ビルとなっていきました。
明治大学リバティタワーは23階。
明大からの展望です。
明大の前にある日本大学法科大学院。旧カザルスホールです。
日大ロースクールは、日大法学部のある神田三崎町に移転するとのことです。
そのとなり、新築の日本大学病院。
時代とともに、大きく変わっていく神田の街。
いつまでも、「日本のカルチェラタン」であって欲しいものです。