能率技師のメモ帳 経済産業大臣登録中小企業診断士・特定社会保険労務士の備忘録

マネジメント理論、経営理論を世のため人のために役立てるために

世界の最新経営論(日経ビジネス誌)に野中郁次郎一橋大学名誉教授が登場・・・人間は未来に意味をつくる存在

2021年01月16日 | 本と雑誌

毎週楽しみにしている日経ビジネス誌の「世界の最新経営論」。

2021.1.18号は、野中郁次郎一橋大学名誉教授が登場です。

「知識創造企業」「SECIモデル」というコンセプトを創造した世界レベルの経営学者。

御年86歳です。

「革新の源泉を巡る論争の始まり 人間とアリは何が違うのか」というタイトル。

野中博士が、イノベーションの研究を始めた経緯が書かれてあり、それはまさに経営学の歴史ということで面白く読むことが出来ました。

・当初は、情報処理モデル、コンティンジェンシー論から入る

・そこで、情報の意味づけや価値づけの問題が出でくる

・情報自体は、ある意味無味乾燥なもの。人間の温かみはない。

・革新の元は、人間の「思い」である

・万事、人に何かをやりたいという思いがあってやり続けているうちに、概念や理論が徐々にできていく。

・そうした対象を理論化するには、「知」の問題を掘り下げなければいけない。

・知の本質を取り上げてきた学問は、哲学だ。30歳になって哲学を学び直した。

 

なるほど。

「フロネシス」のコンセプトを提唱されている野中先生の原点が見えてきました。

また、大学を出たあと富士電機でのサラリーマン経験というものが、現場視点を形作っていったのではないかと思った次第です。

そして、野中先生は言います。

 

人間は、未来に意味をつくる存在

人は思いを実現していく存在

 

見事なコンセプトだと思います。

今週号の特集は、「ファストリは正しい会社か」。

ユニクロの柳井会長CEO社長の単独インタビューから始まります。

「正しい経営」・・・企業は国民の幸せのために・・・と語る71歳の柳井会長。

本当なのか?眉唾なのか?・・・ドキドキしながら読むことができます(笑)。

読み甲斐のある日経ビジネスの最新号でした。


この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 広島平和記念公園・・・戦前... | トップ | 広島市は快晴!暖かい午後の... »
最新の画像もっと見る