個人的に、サイゼリヤが大好きです。
イタリア料理が好きで、地元のオーナーシェフのお店を何店舗かには行っていますが、それでもサイゼリヤに行くとなぜか落ち着きます(笑)。
学生時代、千葉県で創業したサイゼリヤは、今や全国、いや世界で1500店舗を展開する大きなチェーンになっています。
ちなみに「サイゼリヤ」という店名はイタリア語でクチナシの花。
幸せを運んでくる、喜びを運んでくるという花言葉があるそうです。
サイゼリヤ おいしいからうれているのではない 売れているのがおいしい料理だ
正垣泰彦著 日経ビジネス文庫 750円+税
著者は、サイゼリヤ創業者の正垣泰彦さん。
理系大学を卒業されているということもあり、飲食の世界に数字やロジックを持ち込んでいます。
客数やROA、ROI、人時生産性などサイエンスの思想が屋台骨を支えています。
伝説の経営コンサルタント渥美俊一さんの主催したペガサスクラブでは、ニトリの創業者と机を並べて経営の勉強をされていたそうです。
目次
第1章 客数増がすべて お客様本位のものの見方とは
第2章 十分な利益を確保するには
第3章 リーダーと組織の在り方
第4章 逆境を乗り越える
第5章 ずっと繁盛する店になるために
著者は、創業時に客同士の喧嘩でストーブがひっくり返り店舗が全焼、母の助言「同じ場所で店をやりなさい」で再開したもののお客さんが来ない・・・様々な壁にぶち当たっています。
困難を乗り越えながら、著者は様々な学びを手にしていきます。
「お客様本位のものの見方」
「大切なのは儲かる仕組みづくり」
「人が頑張れるのは誰かの役に立つからだ」
「苦しい時こそチャンスである」
「理念と目標と組織づくり」
浮き沈みの激しい飲食業界。
でも、原理原則であるお客様の目線に立って日々地道な努力をしていけば明日があると著者は言います。
本当に易しい言葉で語りかけるように展開していく同書。
飲食店を経営されている方、これから開業しようとする人にぜひ読んでいただきたい一冊です。