カープファンになって半世紀(笑)。
勝っても負けても、カープ愛は不変です。
(カープおやじの戯言、独り言です)
(カープおやじの戯言、独り言です)



最近、ふと気づいたのが、マツダスタジアムで働いている人たちに明るさや笑顔がないこと・・・。
昨夜もズムスタに行って改めて不思議に思ったカープオヤジです。

カープファンの聖地ズムスタ・・・楽しそうに働いている人が本当に少ないと思います。
何だか暗い感じ、仕事をやらされている感が強い感じがするのです。

ズムスタで出会う球団の職員さん、
スタッフと書いたTシャツを着ている人、
もぎりのアルバイトさん、
指定席の入口でチケットをチェックする人、
コンコースの飲食店で働いている人、
ゴミや清掃をされている人・・・皆さん苦虫を噛んだような難しく厳しい表情をされています。

決してブラック職場ではないと思うのですが・・・。
球団から、「ヘラヘラするな」「笑顔はダメ!」・・・与えられた仕事をしっかりすれば良い!といった指示が出ているのでしょうか?
そんなこともないとは思います。
がんばっても、さぼっても、手を抜いても時給は上がらないからフツーになっておけばよい・・・。
それも違うと思います。
体育会系の先輩からの紹介なので、まあテキトーにやっておくか・・・。
それはも違うと思います。

球場に訪れたおじさんたちが癒されるのは、楽しそうにテキパキ動き、笑顔を振りまいてくれるビアガールのお嬢さんたち・・・最近ではイケメンのビアボーイもいます。
球場に来ただけで、ディズニーランドやUSJを訪れた時のワクワク感、ドキドキ感をいただいています。
それは、一杯700円のビールを売るために・・・ということもあるのでしょうが、背中ビア樽をおろしてCCダンスを踊ったり、明るい笑顔でお客さんと接したり・・・実に立派な接客だと思います。
球場に来るのは野球を観るためで、それ以外は特に何かを求めてはいけないということも、ある意味正論だと思います。
低価格の商品を販売するコンビニやファストフードに行って、おもてなしやホスピタリティを求めてはいけないのと同じように。
でも、マツダZoomZoomスタジアムは,コンビニやファストフードとは違うと思うのです。
ズムスタは、カープファン、広島市民にとって、あこがれと期待と希望が詰った「夢の器(うつわ)」。
樽募金や公金で造られたフィールドオブドリーム。
そこで働く人々は、「選ばれた人」。
カープの伝道師・・・エバンジェリストです。
他の球場とは違う特別な「何か」が求められていると思います。
毎回、3万人以上の観客が押し寄せるため、それはそれは忙しいでしょう。
試合後も、清掃や後片付けで夜遅くまで働いて大変だと思います。
その中で楽しく活き活きと笑顔で働くことは難しいということも分かります。
でも、夢のスタジアムで働くことができる選ばれた人たち・・・みんなの憧れ(あこがれ)になってほしいなあ・・・。
今では、ズムスタでの試合は常に3万人以上のお客さんが入ります。
3月の時点で、年間の指定席はすべてソールドアウト。
今年のチケット販売では、5万人の人がカープのプレミアムチケットを求めて行列しました。
3月の時点で、年間の指定席はすべてソールドアウト。
今年のチケット販売では、5万人の人がカープのプレミアムチケットを求めて行列しました。
特に、営業力やサービス力を上げなくても別に誰も困りません。
「売る」努力をしなくても、「売れる」のです。
缶もペットボトルも瓶も持ち込み禁止・・・ズムスタ内で購入するしかありません・・・選択肢のない独占市場。
(共産圏、社会主義圏の小売業やサービス業は、この図式です)
ちょっと割高でも、カープのために、マツダスタジアムのために、ビールだって、うどんだって、アイスだって買っちゃいます。

だからこそ、笑顔でお弁当を渡されたり、明るく「ありがとうございました!」と言われると、きっと嬉しくなると思います。
今、ズムスタを訪れるカープ女子、赤い帽子をかぶったこどもたち、筋金入りの鯉党のおじいちゃん、おばあちゃん、サラリーマンや自営業のおじちゃん、おばちゃん・・・。

入手困難なチケットを苦労して獲得しズムスタへ来る人、新幹線や飛行機を使って遠隔地から広島を訪れる人、車いすで訪れる身体の不自由な方、日程調整して仕事を休んででもズムスタ来る人・・・。
いろいろなバックグラウンドを持った人たちが、お客さんとしてズムスタを訪れます。
お客さんのカープ愛は、お金や時間、家庭や仕事など様々な事情をクリアして、このスタジアムに訪れます。
それを受けて、カープの選手、監督、コーチ、スタッフは期待に応えるべく全力で試合に向かいます。
その熱い姿に、カープファンは、また再びカープにのめり込みます。





12球団の中で親会社を持たない「市民球団」としての誇りが残っているんですかねえ。
トランペット応援、選手別応援歌、ジェット風船やスクワット応援・・・みんなカープファンが編み出した「元祖」の応援スタイル。他球団の応援スタイルも、カープ流になっています。


ズムスタには、ミニスカートをはいた華やかなチアガールもいないし、大声でアジるMCやDJもいません。
でも、ズムスタに来ると、ふるさとに戻ったようなアットホームな気分になります。


学生時代、東京ドームでアルバイトをしていたことがあります。
その時、2歳年上のバイトリーダーの先輩から一言が今でも忘れられません。
「俺たちは、ただのバイトじゃないんだよ。ドームに来た巨人ファンや他のチームの野球ファンに、夢を売っているんだぜ。」
その一言は、無機質なマニュアルにイノチを吹き込んでくれました。
その時、2歳年上のバイトリーダーの先輩から一言が今でも忘れられません。
「俺たちは、ただのバイトじゃないんだよ。ドームに来た巨人ファンや他のチームの野球ファンに、夢を売っているんだぜ。」
その一言は、無機質なマニュアルにイノチを吹き込んでくれました。
「席が分からないで困っている人はいないか?」
「道に迷っている小さなお子さんはいないか?」
「身体が不自由なおじいちゃんやおばあちゃんはいないか?」
「回転ドアに戸惑っている人はいないか?」・・・。
ちょっと生意気ですが、自ら考え行動できるようになった気がしました。
ちょっと生意気ですが、自ら考え行動できるようになった気がしました。

こどもさんが来ると目線を下げて笑顔でチケットを確認する、
「こんにちは」「いらっしゃいませ」と明るく挨拶する、
高齢の方が来ると「足元にお気をつけください」と注意を促してお席まで案内する、
次の試合のために隅々まで注意深く掃除する・・・。



作った笑顔は「感情労働」でストレスをためるものと労務管理の本には書いてあります・・・。

しかしながら、「夢を売る」というコトバ一つで、アルバイトながら自分の表情や行動が変わったことに自分自身驚いたことを思い出しました。
きっとディズニーランドでお客さん(ホスト)をおもてなしするキャストや安全とお客さんの満足度向上を目指しているCAさん(キャビンアテンダント)も、そんな基本的なスタンスを持っているんだと思います。
リッツカールトンの感動のサービスも有名ですね。



サービスマネジメントやマナー本に載っている2つのエピソードを紹介させていただきます。
レンガ積み職人の話とディズニーランドのお子様ランチのお話です。
◆レンガ積み職人の話◆
暑い日、旅人が、ある村を歩いていると、職人さんたちが一生懸命、レンガを積んでいました。
旅人は、「レンガ積み、こんな暑い日のチカラ仕事は大変ですねえ。」
3人の職人は、旅人に答えました。
一人目の職人
「そうなんだよ。こんな暑い日につらいよなあ。いまいましい仕事だ。終業時刻が来るまで、我慢、我慢。」
二人目の職人
「家族のため、生活のため、働かないとね。こどもがお腹をすかせて待っているんだ。しっかり働くぞ!」
三人目の職人
「天に届くような教会を作っているんだよ。村人の幸せのために世界で一番美しい教会を作るんだ。」


◆ディズニーランドのお子様ランチのお話◆
東京ディズニーランドのレストランにに中年のカップルが来店。
それぞれのオーダーをして、そしてお子様ランチを追加で注文しました。
ウエイトレスの女性は、答えました。
「お子様ランチは、お子様しかお出しできないと言うルールになっています。」
中年のカップルは、悲しそうな表情をして無言になりました。
ウエイトレスの女性はもお客さんのために何とかしようとフロアマネジャーに相談。
マネジャーの許可を得て、何とか例外として、お子様ランチを提供することになりました。
お子様ランチをテーブルまで運ぶと、二人は目に涙を浮かべて泣きはじめたそうです。
「どうかされたんですか?」
男性は答えました。
「去年、わたしたちの子どもが事故で亡くなりました。今日は、亡き子とともに大好きだったディズニーランドに来たんです。お子様ランチを出してくれて、ありがとう。」
その言葉を聞いて、ウエイトレスも号泣。
そして、彼女は、こども用の椅子を、お子様ランチを置いたテーブルのところへ、そっと置いたとのことです。
マツダスタジアムで働いているすべての人たちが、
明るく楽しく働き、
サービスの専門家になり、
スキルが上がり、
時給が上がり、
就活に役立ち、
幸せになり、
カープ好き、ベースボール好きなみんなの憧れになればいいなあと思うカープオヤジです。
がんばれ!カープ そして、ズムスタで働くカープを愛するすべての人たち!
