田園調布に家が建つ・・・社会的、経済的な成功をおさめた人たちに贈られる言葉です。
大学時代の後輩が田園調布に引っ越したということで、ホームパーティ。
「すごいじゃない!田園調布に引っ越したんだ!すごいね」
友人曰く・・・「田園調布も、いろいろだから・・・」
東横線の田園調布に降り立つと、昔どおりの駅舎・・・現在、東横線は地下に移設。
レトロな駅舎は、以前の面影どおりです。
北側に向かい放射線状に広がるイチョウ並木・・・100年の歴史です。
駅のロータリーは、そのまま。
北に向かって放射線状の高級住宅街が続きます・・・。
明治の実業家渋沢栄一翁が志向した「田園都市」の理想が、そこに広がっています。
石塀や板塀ではなく緑の生垣、林立するイチョウ並木、100坪近い邸宅・・・条例や法律ではなく、この町に住む人たちのコンセンサスで、この美しさが維持されているとのことです。
「ここに住む人たちは、固定資産税、いくら払っているのかなあ?相続税も大変だろうなあ!?」というビンボーくさいことを考えてながら、地図を見ると、ザ・田園調布と言われるのは、「田園調布3丁目」。駅の北側のエリア。
後輩の引っ越した田園調布は、駅の南側・・・ずいぶん風景が異なります。
同じ田園調布という地名でも、3丁目と、それ以外では全く状況が異なるということを発見した次第です(笑)。
友人の新居は、生活感の漂う下町風の通りから少し入ったところにあります。
うん、ここは住みやすそうだ!と思わず感じました。
商店街、病院、学校があり、のどかな時間が流れています。
隣は、自由が丘、川を渡れば、急速な発展を遂げ武蔵小杉・・・。
生活感がプンプンに匂う田園調布もあるということを知り、なんだか人間らしい温もりを感じた週末でした。