日経の5/27朝刊「春秋」で紹介されていた「未来を変えるデザイン展・社会課題を解決できるのは誰なのか?」に行ってきました。
経営コンサルタントのトム・ピーターズさんもデザインの重要性を説き続けていますが、わたしも大賛成。
今まさにデザインの時代なのだと思います。
マネジメントのデザイン、戦略のデザイン、キャリアのデザインなどなど・・・。
今、「デザイン」という言葉に回帰しているだけに、今回の企画展には惹かれるものがありました。
入口では、60ページの全頁カラーの資料をいただき、いきなりサプライズ。
三井物産のCSRリポート、トッパンの教育分野の事例紹介などが挟み込まれていました。
もと広告屋のわたしとしても、広告宣伝から、広報、パプリックリレーションの時代なのかなあと感心した次第です。
今回のデザイン展は、5つのカテゴリーで構成。
復興、エネルギー、農業、コミュニティ、教育について、日本を代表する19社が、各社のテーマについて課題と未来という二面からの提言をしています。
1.復興
・本田技研 インターナビ情報サービス 逃げナビ
・リバースプロジェクト・・・クラウドファインディング
・キリンビール・・・キリン絆プロジェクト
・三菱商事・・・復興支援財団 寄付と投資を超える新しい取組
2.エネルギー
・JR東日本→・・・ゼロエミッション、エコステ
・NEC・・・スマートエネルギー
・三菱ケミカル・・・新炭素社会
・三井物産・・・モザンビーク天然ガス開発事業
3.農業
・ワタミ・・・有機農業
・クリエイティブバイイング・・・ハンドメイドコスメと美しいバリューチェーン
・パタゴニア日本支社・・・オーガニックコットン100%
・ロート製薬・・・医食同源
4.コミュニティ
・ヤマハ・・・街づくりプロジェクト「おとまち」
・トヨタ・・・AQUAソーシャルフェス 世代間交流とコミュニティデザイン
・富士通・・・高齢者ケアクラウド
5.教育
・HIS・・・ボランティアスタディツアー
・グリー・・・ゲーム×学び
・凸版印刷・・・学びリ・デザイン
六本木のミッドタウン。
オフィス棟の五階。
スペースは狭いものの工夫を凝らした展示には、今からの企業のあり方を探るヒントが多数ありました。
特に、若きビジネスパースンは必見の内容です。
BOP
共成長
ゲーミィフィケーション
デジタルネイティブ
インタラクティブ
キュレータ
スマートエネルギー
ハッカソン、アイデアソン・・・
展示では、新しい用語、コンセプトが多数紹介されていました。
特に、パタゴニア日本支社の解説文には驚きました。
トップが社員に対してサーフィンをはじめとしたWLBのライフを推奨・・・社員が活き活き働くものの、わたし的に理想主義すぎてついていけなかった米国企業です。
有機コットン、フェアトレード、製造部門での労働条件適正化は今では当然のことですが、
さらに「不必要なものは買わない」という広告を打っているということなのです。
えっ、驚きでした。
入口でいただいた資料を読んでみると、有識者のコメントも掲載されており、なかなか読みごたえのある小冊子です。
「目に見えない資本を企業戦略の中に位置付けるべき」田坂広志氏
「変革は辺境から生まれる」横山禎徳氏
なるほどです。
今、世界同時に経済が動くグローバル時代。
資本主義のデメリットが、様々なところに出始めている今、ポスト資本主義の新体制の模索が続いています。
それは、ソーシャルなのか、ノンプロフィット組織なのか、プロボノなのか・・・。
新しいコンセプトに触れ、いろいろと考えることができた休日でした。
今回のテーマ企画の第二弾を楽しみにしています。