僕たちの天使

私の愛する天使たち、ネコ、山P、佐藤健君、60~80年代の音楽、バイクなどを徒然に語っていきます。

(3/3)88歳の婦人のこと、若い男の子の読書。

2015年03月03日 18時48分37秒 | 日常、仕事、認知症
先日
88歳のご婦人と会話した。
東京から
仙台に一人で遊びに来た、という。
過去に仙台に住んでいたのだが
年を取るにつれて
一人暮らしを心配していた東京の家族(息子さんか)が
呼び寄せたとのこと。
それでも
友人がいる仙台に
こうして
「耳と目が利く限り」一人で新幹線に乗って
やってくるのだという。
自分の姑や実家の母親の年齢より上である。
その矍鑠とした姿、若い瞳の輝きに
私は驚いた。
ついつい
比較してしまうのだ。

「自分は年寄りだから」と
自ら年寄り扱いしていると
本当に精神的に老いていく。
年齢に関係なく
「目と耳が利く限り」(このシンプルな言葉が私に響いた)
どこにだって行く、興味を持ったらそれを楽しむ、
自然な気持ちだ。
やはり、無趣味や行動力のないことは
年齢以上に老けさせるようだ。

今更
義母に
「趣味を持て」と言っても
(以前、進言したことがあるが)
「全然、興味なし。人付き合いが疲れる。」などと
言われるのがオチだ。
人に会えば、
ずいぶんと自分のことを語る人なのだ。
私の親類が来れば
「私も仲間に入れて」と二階に上がって来るほどだから
人と話すことは好きなはずだ。
趣味を通してそれをすれば
夜はぐっすりと寝られるはずなのだが・・・

相変わらず
自分の妄想のつぶやきを紙に書いて
あちこちに置いている。
あのオトコやオンナ(妄想ね)に
「勝手に花に水をやるな」とかダンボールに書いて
サンルームの植木鉢の傍に置いている。


私も
年齢を重ねていくと
つい
「年を取った・・」と口走るが
考えてみれば
早朝からの仕事をしているとき
全然
体力的に疲れていないのだ。
身体、丈夫になったなあ、まだまだ行ける、と思っているのである。
何が疲れるかというと
やはり職場での狭い人間関係だなあ。


職場の若い男の子が
文庫本を読んでいた。
「何、読んでいるの?」と尋ねると
「推理小説です。」と答えた。

若い子が本を読んでいる姿を見たのは何年ぶりか。
電車に乗っても(滅多に乗らないが)
周りを見れば
皆、スマホを見ている。
その姿が近年の若者の姿だ、と思っていたので
彼の姿は新鮮だった。
俄然、張り切るオバサンの私。

「うちにいろいろあるからね、何か推薦して持ってくるね。」と
薦め魔の私は言った。

私の書棚の推理小説類を探す。
もうこの書棚とも無縁の生活になっている。
高村薫がいいか
もっと古い人がいいか、などと
何日もかけて
選んだのは
天童荒太の
「家族狩り」である。
これは単行本で、がっちり分厚い。
昨年
TBSでドラマになったばかりだから
(松雪さんがよかったね、その相棒のチビノリダーの人も)
知っているだろうと思いそれを選んだ。
彼はそのドラマを知らなかった。
背表紙はすっかり黄ばんで(96年に購入の文字があるから、20年近く前の本)
いるが
読み応えがあるから、何ヶ月もかかっていいから犯人は誰かを推理してね、と言った。

そして自分は
どちらかと言うと
ノンフィクションが好きなので
それより更に10年以上遡って
80年代に買った
佐木隆三の文庫本を再び読み始めた。
「殺人百科シリーズ」である。
これもお薦めしたい。
すっかり内容も忘れていて
読み始めたら止まらなくなってしまった。
寝る前に読むのだが
目が悪くなっているせいか
文庫本の文字がきつかった。
とうとう目の奥が痛む。
それらも持っていこう。


今年は何か1つでも資格を取れればいいなあ。
そのための勉強をしなくちゃならないけれど。
毎年東京の知人の年賀状には
家族1人1人が今年の目標を書いてくる。
私より年上なのだが(男性)
「今年はより書道(趣味でやっている)を上達させます。」
子どもは
「今年はサッカーを上手くやります。」などと書いてくる。
それを見ると
どんな年齢になっても
趣味を特技にしていく、向上心が見られてちょっとした刺激になるのである。
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