人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

シューマン「おとぎの絵本」「おとぎ話」他を聴く~主役はシャイなN響首席ヴィオラ奏者:芸劇ブランチコンサート「ヴィオラに恋して」

2017年04月27日 07時47分54秒 | 日記

27日(木).わが家に来てから今日で940日目を迎え,今村雅弘復興相が東日本大震災の被害について「まだ東北でよかった」と被災地軽視と受け取れる自身の発言の責任を取り,安倍首相に辞表を提出した というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

       

           この人つい先日「自主避難者は本人の責任」と失言したね また非難の対象だ

 

                     

 

昨日,夕食に「大根とひき肉の煮物」「生野菜とツナのサラダ」「ウィンナと野菜のスープ」を作りました スープはコンソメ味で,具はキャベツ,エノキダケ,マシュルーム,トマト,ウィンナです スープは 仕事の関係で夜11時半過ぎに帰ってくる娘のリクエストで毎日 作っています(帰宅後はスープだけ飲んで,翌日昼に主食を食べる)が,スープに付き合っている息子と私は さすがに味噌汁を飲みたくなります 今夜から味噌汁とスープの両方を作りたいと思います.ああめんどっちい

 

       

 

                     

 

昨日,池袋の東京芸術劇場コンサートホールで芸劇ブランチコンサート第7回「ヴィオラに恋して」を聴きました プログラムは①エルガー「愛の挨拶」,②シューマン「おとぎの絵本」,③同「おとぎ話」,④同「トロイメライ」,⑤チャイコフスキー「メロディー」,⑥ドビュッシー「夢」です 演奏はヴィオラ=N響首席・佐々木亮,クラリネット=N響首席・伊藤圭,ピアノ=清水和音です

 

       

 

自席は2階最前列の左サイドです.会場は1階席はほぼ満席,2階席も前方はかなり埋まっています 室内楽コンサートでこれだけの動員力は凄いと思います

新年度に当たり,このコンサートに出演するアンサンブルの名前が付きました.「アンサンブル・サンセリテ」という名前です 正確には「アンサンブル・アヴェック・サンセリテ」で,日本語では「真心を込めて」という意味だそうですが,日本語では言いにくいので「アンサンブル・サンセリテ」と短縮形にしたそうです この日の出演は3人だけでしたが,ほかにヴァイオリンの大江馨,藤江扶紀,チェロの富岡廉太郎,コントラバスの西山真二,フルートの竹山愛を加えた8人のメンバーから構成されています

 

       

 

1曲目はエルガーの「愛の挨拶」です 1888年にエルガーが妻キャロラインとの婚約を記念して彼女に贈った曲です.ヴァイオリンやチェロで演奏されるケースが多いのですが,本来はピアノのための小品です 不思議なことに私はピアノで聴いたことがありません 清水和音の伴奏で 佐々木亮によるヴィオラ特有の落ち着いた音色が会場を満たします

2曲目はシューマンの「おとぎの絵本」です 1851年,シューマンが音楽監督を務めていたデュッセルドルフのオーケストラのメンバーとの室内楽演奏会のために書かれた曲です 4つの曲から成りますが,それぞれのタイトルはなく全体で1冊の絵本になっている感じです 哀愁を感じる第1曲,生き生きとした第2曲,前のめり気味の第3曲,歌うような第4曲と,それぞれがヴィオラ特有の中音域が心地よく響きます

次いでクラリネットの伊藤圭が加わり,シューマンの「おとぎ話」が演奏されます 1853年の作曲といいますから,シューマンが投身自殺を図る1年前の作品ということになります.この曲も4つの曲から成りますが,それぞれのタイトルはありません.この曲の方が,同じ「おとぎ」が付く曲でも穏やかさと激しさが同居した複雑な作品です

次いで,「今月の1曲」コーナーということで,清水和音によりシューマンの「トロイメライ」が演奏されました そして,ヴィオラの佐々木亮を迎えて八潮圭子さんによるインタビューが始まりました

八 潮:ヴァイオリンからヴィオラに転向したのはいつ頃ですか?

佐々木:ジュリアード音楽院に留学している時に,『明日,ヴィオラを弾いてみないか』と急に言われて,弾いてみたんですが,楽譜がヴァイオリンと全然違うんですよ 何とかごまかして弾きましたが,その時,ヴィオラの魅力にハマりました(と,まったりした喋り方で話す)

八 潮:佐々木さんはヴァイオリンを弾いていた時から そんなのんびりした話し方だったんですか?

佐々木:いいえ,ヴァイオリンを弾いていた時は もっとギスギスしていました 競争 競争で.でもヴィオラに転向してからゆったりするようになりました

清 水:ヴィオラを弾く人たちはみんないい人です メロディーを弾くヴァイオリンと,チェロなどの低音部に挟まれて,両方に気を使いながら演奏しているので,目立ちたがり屋ではなく,控えめな人が多いです

この会話を聞いていて,N響で演奏している時の佐々木氏の厳しい顔付きからは想像できない別の顔を垣間見たような気がしました

演奏に戻り,チャイコフスキーが1878年にヴァイオリンとピアノのために書いた「なつかしい土地の思い出」の第3曲「メロディー」をヴィオラ版でノスタルジックに演奏,最後に,ドビュッシーの初期の作品「夢」をロマンティックに演奏しコンサートを締めくくりました

休憩なしの1時間のコンサートでチケット代は全席指定2,200円です 演奏曲目はポピュラーなクラシックが中心なので気軽に聴くことができます

 

       

コメント
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