14日(金).わが家に来てから今日で927日目を迎え,シリアで化学兵器が使われた疑惑について,国連安全保障理事会が,攻撃を非難し 同国政府に調査への協力を求める決議をしたが,ロシアが拒否権を行使,中国が棄権し 決議案は廃案となった というニュースを見て感想を述べるモコタロです
中国は「シリアのことはシリアせん 廃案にしチャイナ」と言って棄権したんだってさ
昨日,夕食に「鶏のトマト煮」と「生野菜とアボガドのサラダ」を作りました 「鶏の~」は子供たちに好評でした
新日本フィルに続いて,N響から「2017-18シーズン 会員券更新のご案内」が届きました N響はA・B・Cの3つのプログラム(各2回)があります.現在私はCプログラム(金・土コース)の会員です.次期の各プログラムのラインアップを比較すると,Cプロを継続するか,Aプロに変更するかのどちらかだろうと思います Cプロの魅力はデュトワのサン=サーンス「ピアノ協奏曲第5番」(P:ティボーデ),ヤルヴィのサン=サーンス「ヴァイオリン協奏曲第3番」(Vn:樫本大進),アシュケナージのメンデルスゾーン「ヴァイオリンとピアノのための協奏曲」(Vn:庄司紗矢香),ブロムシュテットのベートーヴェン「交響曲第4番」他など,一方Aプロはヤルヴィのショスタコーヴィチ「交響曲第7番」,マーラー「交響曲第7番」,ヤノフスキのベートーヴェン「交響曲第3番」,デュトワのラヴェル管弦楽曲集,下野竜也のベルク「ルル組曲」(SP:エルトマン)などです どちらにするにしても,すでに予定が入っている東京交響楽団と読売日響の定期演奏会とダブるケースが出てきます 新年度の新日本フィルも含めて出来るだけダブらないよう,振り替えできるかどうかも含めて選択したいと思います
はらぺこグリズリー著「世界一美味しい煮卵の作り方」を読み終わりました.というか,見終わりました 「美味い,安い,速い」というどこかの牛丼チェーンのキャッチフレーズそのままのレシピの数々が紹介されています 近いうちにわが家の食卓にものりますので,このブログでご紹介します
昨夕,上野の東京文化会館小ホールで「郷古廉&加藤洋之 ベートーヴェン ヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会1」公演を聴きました プログラムはベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ①第1番ニ長調 作品12-1,②第2番イ長調 作品12-2,③第3番変ホ長調 作品12-3,④第5番ヘ長調 作品24「春」です
郷古廉は宮城県生まれ.2013年8月 ティボール・ヴァルガ シオン国際ヴァイオリン・コンクールで優勝,併せて聴衆賞,現代曲賞を受賞しています 現在ウィーン私立音楽大学で学んでいます なかなか名前の読み方が分からなくて,最初のうちは「きょうこ れん」・・・変な名前ーなどと勝手に読んでいましたが,「ごうこ すなお」だと後から知り赤面しました
一方,加藤洋之(かとう ひろし)は東京藝大大学院在学中の1990年にジュネーヴ国際音楽コンクールで第3位に入賞しています ウィーン・フィルのライナー・キュッヒル氏との共演は15年にも及び,2010年にウィーン楽友協会で開かれたベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会は絶賛を博したと言われています
自席はE列29番,右ブロック左から2つ目です.会場はほぼ満席と言って良いでしょう
1曲目のヴァイオリン・ソナタ第1番は,作品12として作曲された3曲のうち2番目に作られた作品です この3曲は「アマデウス」でお馴染みの,ベートーヴェンの先生だったアントニオ・サリエリに献呈されました この曲は3つの楽章から成ります
第1楽章冒頭から力強い音楽が展開します.郷古の演奏は「ベートーヴェンに挑戦してやる!」という意気込みを感じます 彼を第2楽章のアンダンテでは郷古の1682年製ストラディヴァリウスが美しく響き渡ります 郷古の演奏を支える加藤のピアノは饒舌です これは,この後の演奏に共通して言える彼らの特徴となります
2曲目の第2番は3曲の中で最初に作曲された作品で,3つの楽章から成ります この曲で思い出すのは,十数年前に,日本を代表するピアニスト園田高広が新日本フィルのコンマス豊嶋泰嗣と組んでトリフォニーホールで演奏したベートーヴェン・ツィクルスです この曲の第1楽章冒頭はピアノの軽やかな演奏で入りますが,晩年の園田は肩の力が抜けたソフトで軽いアプローチで入りました これを聴いて,人生を達観した園田の明鏡止水の境地を思いました もちろん他のソナタも含めて,豊嶋の冴えたヴァイオリンと相まって素晴らしかったのは言うまでもありません
その時と演奏と比べると,郷古+加藤の演奏は同じ軽やかでも「前を向いて生きて行こうとする力強さ」を感じさせる演奏です これはこれでベートーヴェンらしくて素晴らしいと思いました
休憩後の最初はソナタ第3番です この曲も3つの楽章から成ります.第1番,第2番と比べると,だんだんベートーヴェンらしくなってきたな,と感じます 特に第3楽章のロンド:アレグロ・モルトはベートーヴェンの「前進あるのみ」という意欲を感じさせる曲想で,2人の演奏も「登り坂」にあるベートーヴェンその人を表わしているようなアグレッシブな演奏でした
最後の第5番は「スプリング・ソナタ」という愛称で親しまれていますが,誰が名付けたのか知りませんが この曲にピッタリで, まさに今の季節に相応しい作品です この曲は,第4番までと違って規模が拡大し4楽章形式から成ります 2人の演奏は清々しい中にも将来への生きる意欲を感じさせる力強い演奏でした
会場いっぱいの拍手に,2人はアンコールにベートーヴェンの小品を演奏するかと思いきや,シューベルトの「ソナチネ第3番」から第2楽章を軽やかに演奏し,コンサートを締めくくりました
なお,当日はそこかしこにテレビ・カメラが入っていましたが,この日の演奏は6月21日(水)午前5時30分からNHK-BSで放映されるそうです そんな早い時間に起きられないよ
この公演を聴くに当たってアルチュール・グリュミオー(vn)とクララ・ハスキル(P)による3枚組CD(1956/57年録音)で予習しておきました