人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

METライブビューイングでヴェルディ「ラ・トラヴィアータ(椿姫)」を観る~感動的なヨンチェヴァのヴィオレッタ / 新日本フィルから次期シーズンへの継続案内届く

2017年04月13日 07時51分32秒 | 日記

13日(木).わが家に来てから今日で926日目を迎え,フィギュアスケートの浅田真央選手が現役引退の記者会見を開いたというニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

       

        最後まで涙を見せまいとした会見は真央さんらしかった  長い間お疲れさまでした!

 

                      

 

昨日は息子がなぜか「豚足」を買ってきたので,夕食は自己流の「豚足の煮込み」と「野菜とシメジとウインナのスープ」を作りました コラーゲンたっぷりの「豚足~」は,和風だしで大根と豆腐とともに煮込み,後から小松菜と小葱を加えました.何とか整った味になりました

 

       

 

                     

 

新日本フィルから「2017/2018シーズン  定期演奏会  継続のお願い」が届きました コースは3つあります.①トパーズ(トリフォニー・シリーズ),②ジェイド(サントリーホール・シリーズ),③ルビー(アフタヌーン・コンサート・シリーズ)で,各コース全8回公演.チケット代が高い順にジェイド,トパーズ,ルビーの順です 現在,私は現在トパーズ会員ですが,3つのコースのプログラムをよく比較検討してから継続かコース変更かを判断したいと思います 

3つのコースのプログラムをざっと見渡したところ,どうしても聴きたいという公演がありません 強いて挙げるとすれば「ジェイド」の来年4月度公演=上岡敏之指揮①モーツアルト「ピアノ協奏曲第24番ハ短調K.491」(P:アンヌ・ケフェレック),②ブルックナー「交響曲第6番イ長調」くらいです 会員の継続手続きは5月8日までということなので,他のオケの日程も考慮して方針を決めたいと思います

 

       

 

                     

 

昨日,新宿ピカデリーでMETライブビューイング,ヴェルディ「ラ・トラヴィアータ(椿姫)」を観ました これは今年3月11日にニューヨークのメトロポリタン歌劇場で上演されたオペラのライブ録画映像です 出演は,ヴィオレッタ=ソニア・ヨンチェヴァ,アルフレード=マイケル・ファビアーノ,ジョルジュ・ジェルモン=トーマス・ハンプソン,指揮=二コラ・ルイゾッティ,演出=ヴィリー・デッカーです

原作はアレクサンドル・デュマ・フィスの小説「椿を持つ女」ですが,ヴェルディは題名を「道を踏み外した女(ラ・トラヴィアータ)」と変え,表面は華やかでも,社会には受け入れられない不幸な女性の心情を音楽で表現したのです

 

       

 

前回METライブで観た同じデッカーの演出による「椿姫」ではヒロインをナタリー・デセイが歌っていましたが,今回はブルガリア出身のソニア・ヨンチェヴァが歌います

舞台はシンプルです.半円形の舞台の右サイドに大きな円い時計が置かれていて,そのそばに謎の男性が座っているだけです この謎の男性の正体は第3幕で明らかになります.舞台転換はなく,全3幕が同じ舞台上で歌い演じられます 今回久しぶりにデッカーの演出で観て,あらためて気が付いたことがあります.それは,装飾を排したシンプルな舞台作りとともに,焦点が明確に主役のヴィオレッタ,アルフレート,ジェルモンの3人に当てられているということです 普通の演出では,第1幕のパーティー・シーンでの「乾杯の歌」は華やかに着飾った男女混声合唱で歌われますが,デッカーの演出では女性も男装して歌っているので,ヴィオレッタだけがこのオペラのヒロインであることが強調されます.聴衆の目は 黒の衣装集団に囲まれた赤いドレスのヴィオレッタを歌うヨンチェヴァに注がれます この演出は見事です

ヴィオレッタ役のソプラノは全3幕を通して出ずっぱりで,次から次へと歌わなければならない しんどい役柄ですが,ヨンチェヴァの 低音から高音までの美しい声とそれを歌い通すスタミナには驚きます このオペラの魅力はヴィオレッタが歌うアリアの数々ですが,第1幕のアリア「きっと,あの方なのね~花から花へ」,第2幕のジェルモンとの二重唱「神様は私に天使のような娘を」,第3幕のアリア「さようなら,過ぎ去った愛の日々よ」は,思わず感情移入してしまうほど感動的でした ヨンチェヴァは ときに繊細に,ときにドラマティックに,自由自在に歌い分けます

アルフレードを歌ったテノールのマイケル・ファビアーノは,METのオーディションに合格して育て上げられた若手の有望株です プロ野球で言えば「育成選手」といったところでしょうか  彼の良いところは 与えられた役柄に全身全霊を傾けているところです  高音もよく伸びます

ジェルモンを歌ったバリトンのトーマス・ハンプソンは大ベテランらしく歌にも演技にも余裕があります  第2幕での「プロヴァンスの海と陸」は,まるでベテランの歌舞伎役者が”見えを切る”ような堂に入った歌唱でした

今年度のMETライブも,あとはモーツアルト「イドメネオ」,チャイコフスキー「エフゲニー・オネーギン」,リヒャルト・シュトラウス「ばらの騎士」の3作を残すのみとなりました もちろん全部観ます

 

        

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする