人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

「幸せなひとりぼっち」,「手紙は覚えている」を観る~ワーグナーの音楽が謎解きのヒント / 読響5月定期公演の日程を他日へ振り替える

2017年04月03日 08時02分16秒 | 日記

3日(月).わが家に来てから今日で916日目を迎え,森友学園問題に関する「究明になぜ背を向ける」と題する朝日の社説を見て感想を述べるモコタロです

 

       

         籠池氏の100万円発言を否定したいのなら  証人喚問に呼ぶべき人がいるのでは?

 

                        

 

昨日,夕食に「豚肉のにんにく味噌焼き」と「ウインナと野菜のスープ」を作りました 原則として土・日は料理を作らないのですが,娘が仕事の関係で日曜も出勤日で,翌日のお弁当との関係で作らざるを得なくなります 仕方ないのでウィークデーのいつかをお休みしたいと思います

 

       

 

                        

 

昨日,神楽坂のギンレイホールで「幸せなひとりぼっち」と「手紙は覚えている」の2本立てを観ました 「幸せなひとりぼっち」はハンネス・ホルム監督による2015年スウェーデン映画(116分)です

 

       

 

老人オーベは愛する妻ソーニャに先立たれ,会社もクビになり,孤独な毎日を送っていた 首を吊って死のうとしたある日,隣の家にバルバネ一家が引っ越してくる.オーべは,車のバック駐車や娘たちの子守など何かと頼りにしてくるバルバネ一家にウンザリし,一方バルバネ一家も 厳格で何かと規則にうるさいオーべにウンザリしていた しかし付き合っていくうちにオーべは一家に次第に心を開くようになり,やがて妻との出会いや思い出を語るようになる

この映画はひと言でいえば,孤独な老人が隣人一家との触れ合いとを通じて人間性を取り戻していく姿を描いたスウェーデン映画です 孤独な老人と隣人との交流というストーリーは,別の映画でも観た覚えがありますが,たいてい老人は男性で,頑固な性格という設定です ストーリーが組み立てやすいのでしょうか たまには女性が主役になってもいいような気がします

 

                        

 

2本目の「手紙は覚えている」はアトム・エゴヤン監督による2015年カナダ・ドイツ映画(95分)です

 

       

 

90歳のセブは最愛の妻の死も覚えていられないほど物忘れがひどくなっている ある日セブは友人マックスから1通の手紙を託される.2人はナチスに大切な家族を殺されたアウシュヴィッツの生存者だった.手紙にはナチスの兵士ルディ・コランダーという人物の情報が書かれていた.彼は身分を変えて今もどこかで生きているという.手紙に記されたルネ・コランダーという同姓同名の容疑者は4人だった セブは車椅子生活のマックスの思いを背負いながら復讐を決意し,手紙を持っておぼろげな記憶を頼りに単身旅に出る.彼は本物のコランダーに会って復讐を遂げることが出来るのか

セブが訪問先でピアノを弾くシーンが2度あります 1回目は,女性がピアノで曲を弾いているところをセブが訪ね「モシュコフスキ―ですね」と言うと,女性が「よくお分かりになりましたね」と言います.するとセブが「私のピアノの先生は『偉大な音楽家は3人いる.それはメンデルスゾーン,マイヤべーア,モシュコフスキーだ』と言っていました」と答えます.セブはアウシュヴィッツの生存者でユダヤ人という設定なので,これはよく分かります つまり,メンデルスゾーンも マイヤべーアも モシュコフスキーも ともにユダヤ系ドイツ人だからです このシーンはセブがユダヤ人だからユダヤ系の先生からピアノを習ったということを印象づけています

2回目は最後のルネ・コランダーの家を訪ねた時,セブが居間にあったピアノを弾きますが,その曲はワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」の「イゾルデの死」なのです なぜユダヤ人であるはずのセブはナチスのヒットラーが好んで聴いたワーグナーの曲を弾いたのか それは,この映画の最後のどんでん返しで理解できます 物忘れが激しいセブは,自分自身がいったい何者なのかさえ忘れていたのです 最後の最後にに誰が誰に復讐を遂げたのかが分かります

この映画は音楽が謎解きのヒントになっています その意味で音楽の使い方が秀逸でした

 

                        

 

5月19日(金)と20日(土)の2日間に5つのコンサートが入っていることから,いずれかのコンサートを他日に振り替えるか諦めるかの選択をしなければなりません 該当するのは下記の5公演です

5月19日(金)

①午後7時から NHK交響楽団定期演奏会(フェドセーエフ指揮.チャイコフスキー「第4交響曲」他)

②午後7時から 読売日響定期演奏会(ロジェストヴェンスキー指揮.ブルックナー「第5交響曲」)

 ※スクロヴァチェフスキ死去に伴う代替公演.

 

       

 

スクロヴァチェフスキーと言えば,たまたま昨夜NHK-Eテレを点けたら クラシック音楽館でスクロヴァ翁の指揮でN響がベートーヴェンの「序曲レオノーレ第2番」を演奏していました 1996年のN響定期ということなので今から21年前の演奏ですが,当時たしか70代になっていたスクロヴァ翁はとても若く 壮年期のように かくしゃくとしていて,緊張感のある演奏を展開していました 3曲あるレオノーレ序曲の中からコンサートではほとんど演奏されることのない第2番を選んでいるのもスクロヴァ翁らしいな,と思いました

5月20日(土)

①午後3時から バッハ・コレギウム・ジャパン定期演奏会(バッハのカンタータ BWV100,140,180)

②午後3時から 文京シビック”響きの森”コンサート(バッティストーニ指揮東京フィル.チャイコフスキー「第5交響曲」「ピアノ協奏曲第1番」他)

③午後6時から 東京交響楽団定期演奏会(ジョナサン・ノット指揮.ブルックナー「第5交響曲」他)

 

       

 

       

 

19日(金)は①②とも他日公演に振り替え可能ですが,N響は翌20日午後3時からの公演しか振り替えの選択肢がないので 三つ巴になってしまうことから,振り替えるとすれば読響しかありません ロジェストヴェンスキーのブルックナー「第5交響曲」も魅力的なのですが,それを選択するとN響のチケットが無駄になります 慎重に検討の結果6月17日(土)午後2時からの「土曜マチネーシリーズ」(シモーネ・ヤング指揮.ブラームス「第2交響曲」,ブルッフ「ヴァイオリン協奏曲」他)に振り替えることとし,5月19日のチケットを読響チケットセンターあて送りました 後は代わりのチケットが届くのを待つだけです

20日は①も②も振り替えるべき公演がないので,どちらかを諦めるしか選択肢はありません これはもう暫く時間をかけて判断したいと思います

また,6月3日(土)午後2時からは①新日本フィル定期演奏会(鈴木秀美指揮.ハイドン「オラトリオ・天地創造」)と②東京交響楽団オペラシティ・シリーズ公演(ジョナサン・ノット指揮.ストラヴィンスキー「火の鳥」他)とがダブっています これについては振り替え可能な新日本フィルを前日午後7時からの公演(同一プログラム)に振り替えることとし,新日本フィルチケット・ボックスに電話で依頼しました こちらは現在 返事待ちです

 

       

 

       

 

決して安くはないチケットを無駄にしないため,とは言え,ものすごくエネルギーを使います

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