人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

現田茂夫+スヴェトリン・ルセフ+オーケストラの日祝祭管弦楽団でシベリウス「ヴァイオリン協奏曲」他を聴く / フェスタサマーミューザ概要明らかに

2017年04月01日 08時59分42秒 | 日記

4月1日(土).今日から4月,2018年度のスタートです って,もうエイプリルフールを言ってしまいました.本当は2017年度の始まりですね

ということで,わが家に来てから今日で914日目を迎え,北朝鮮の金正男氏の遺体が北京に到着し,遺体が「北朝鮮にいる家族」に引き渡される見通しだ というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

       

        「家族」が金正恩だとすれば 北朝鮮は殺されたのが金正男だと認めたことにならね?

 

                     

 

昨日の夕食は「海鮮丼」と「アサリの味噌汁」にしました 超手抜き料理ですが,たまにはこうでもしないとレパートリーが持ちません

 

       

 

                     

 

毎年夏にミューザ川崎シンフォニーホールで開かれている「フェスタサマーミューザ」の概要が明らかになりました 今年は7月22日(土)の東響によるオープニングコンサートで始まり,8月11日(金・祝)の同オケによるフィナーレコンサートで幕を閉じます 

 

       

 

スケジュールは以下のパンフの通りですが,今年は井上道義+オーケストラ・アンサンブル金沢,ワレリー・ゲルギエフ+PMFオーケストラ,久石譲+新日本フィルが特別参加する形をとります 新日本フィルが特別参加というのは理由がよく分かりません

 

       

 

今年のコンサートの目玉は7/27のチョン・ミョンフン+東京フィルによるベートーヴェン「交響曲第3番」「ピアノ協奏曲第3番」(P:清水和音)と,8/11の秋山和慶+東響によるラフマニノフ「交響曲第2番」「ピアノ協奏曲第3番」(P:反田恭平)くらいでしょうか N響と読響は例年通りポップス系のプログラムです.個人的には純クラシック・プログラムを望みたいところです

 

       

 

       

 

       

 

       

 

       

 

       

 

       

 

                  

 

昨日,文京シビックホールで「オーケストラの日」第11回公演を聴きました なぜ3月31日が「オーケストラの日」なのか?というと,下のチラシにあるように3.31は「ミミにいちばん」だからだそうです.何だかな~

さて,プログラムは①シベリウス:交響詩「フィンランディア」,②同「ヴァイオリン協奏曲ニ短調」,③ストラヴィンスキー:バレエ音楽「火の鳥」全曲(1919年版)です ②のヴァイオリン独奏=スヴェトリン・ルセフ,管弦楽=オーケストラの日 祝祭管弦楽団,指揮=現田茂夫です

 

       

 

自席は1階23列17番,センターブロック左通路側です.会場は8割以上入っている感じでしょうか 通常のコンサートと違って親子連れが目立ちます

この日演奏するオーケストラは,首都圏12楽団の有志から成る管弦楽団で,この日の午前11時15分に初顔合わせをしてリハーサルをこなし,午後3時から本番に臨んだという驚くべき臨時編成オーケストラです コンマスはN響コンマスの伊藤亮太郎,第2ヴァイオリン首席は東響の清水泰明,チェロ首席は日本フィルの菊池知也,ヴィオラ首席は読響の柳瀬省太といった具合に,在京オケの首席クラスが揃っています 全体を見渡したところ顔と名前が一致するのはN響,読響,東響,新日本フィルを中心に15人ほどです

1曲目はシベリウスの交響詩「フィンランディア」です この曲は先週 東京シティ・フィルで聴いたばかりです 1899年,フィンランドが帝政ロシアの支配下に置かれていた頃,ロシアに抗議する意味合いで作曲されました.フィンランドの第2の国家とも言われる曲です 重苦しい音楽で開始されますが,次第にフィンランド国民の勝利が高らかに奏でられます

2曲目はシベリウスの「ヴァイオリン協奏曲ニ短調」です この曲は1905年に最終稿が完成した難曲中の難曲です.シベリウス自身がウィーン・フィルのオーディションを受けたほどヴァイオリンの名手だったこともあり,相当技巧的に難しい曲です 第1楽章「アレグロ・モデラート」,第2楽章「アダージョ・ディ・モルト」,第3楽章「アレグロ・マ・ノン・タント」の3つの楽章から成ります

1976年ブルガリア生まれのスヴェトリン・ルセフが登場し,現田茂夫の指揮で(この人はタクトを使用しない)第1楽章に入ります.ルセフのヴァイオリンが弱音で入ってきますが,この弱音が決して「弱い音」ではなく,会場の隅々まで届く力を持っています それもそのはず,彼の使用楽器は1710年製ストラディヴァリウス「カンポセリーチェ」です.ルセフは北欧の澄んだ空気を連想させるような爽やかな演奏を展開します 超絶技巧の長いカデンツァも何の苦労も見せずにサラッと演奏し,聴衆を唖然とさせます 第2楽章の緩徐楽章での抒情的な演奏を経て,第3楽章では軽快なテンポで躍動感豊かに作曲者の喜びを歌い上げます

会場一杯の拍手に応えて ルセフは,何とオーケストラ伴奏付きで,チャイコフスキーの「懐かしい土地の思い出」から第3曲「メロディー」を爽やかに演奏し 再度大きな拍手を受けました

 

       

 

休憩後は,ストラヴィンスキーのバレエ音楽「火の鳥」組曲(1919版)です この曲はロシア・バレエ団のために作曲したバレエ三部作「火の鳥」「ぺトルーシュカ」「春の祭典」の最初の曲です.オリジナル版は演奏時間が長かったこともあり,編成も演奏時間も縮小した「組曲」版が作られたのでした

この曲で一番有名な「魔王カスチェイたちの凶暴な踊り」で,いきなり「ドン」とオケの総奏が鳴らされた時,自席の2つ前の列の小学生の女子二人が,ビクッとして腰を浮かせ,顔を見合わせていました 普段 聴き慣れない小学生には刺激が強すぎたかも 大団円のフィナーレは鮮やかでした

この日の演奏で 何よりも驚いたのは,所属するオケが異なる90人近い演奏者が,たった1回だけの演奏のために集まり,その日のうちにリハーサルを行い 本番に臨み,人を感動させる演奏が出来るということです  幕間のインタビューでコンマスの伊藤亮太郎が「今日が初顔合わせですが,各人がアンテナを張って演奏に臨みました」と言っていましたが,いかにプロの演奏者たちが普段から意識的に音楽に向き合っているかということを知らされたように思います そういう意味で,この日のコンサートは有意義なものがありました

アンコールは,ウィーン・フィルの向こうを張って,聴衆参加型楽曲で有名なJ.シュトラウス1世の「ラデツキー行進曲」が演奏され,手拍子に続く大きな拍手の中でコンサートを閉じました 親子連れが多いコンサートだっただけに,楽しく終われて良かったと思います 小さい時からクラシック好きを増やさないとね

コメント (2)
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