人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

読売日響2019-2010シーズン「名曲シリーズ」の年間会員券を取る / パーヴォ・ヤルヴィのリーダー論 ~ 日経の記事から / 米澤穂信著「王とサーカス」を読む

2018年11月03日 07時20分41秒 | 日記

3日(土・祝)。昨日のブログで、「NTT東日本N響コンサート」のプログラム冊子に記載された第167回公演の指揮者が「高岡健」と表記されていたことについて、手元にある当日配布のアンケート用紙に「その他、お気づきの点があれば、ご記入ください」とあったので、「高岡健ではなく高関健の間違いである」旨を記入し、NTT東日本N響コンサート事務局(fax03‐5790-0308)あてコンビニからfax送信しておきました こちらの E-mail アドレスを記入しておいたので、返信があればこのブログでご報告します

ということで、わが家に来てから今日で1492日目を迎え、朝食を抜くと 肝臓での脂質代謝や体温に関する体内時計が乱れ エネルギーの消費が減って太ることを、名古屋大の小田裕昭准教授らの研究チームが解明し、31日付の米科学誌に発表した というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

                 朝食抜きで太るなら1日4回食べて太った方が精神的にはいいような気がするなぁ 

 

  昨日は娘も私も外食だったので 夕食作りはお休みしました  

 

         

 

昨日は読響2019‐2020シーズンの年間会員券先行発売日だったので、読響チケットWEBを通じて取りました 現在、私は「定期演奏会」のS会員ですが、次シーズンは「名曲シリーズ」のA会員に変更しました とは言え、1階センター後方のS席の一列後ろの席で通路側なので同じA席でも条件は良い方だと思います これで読響は確定したので、さっそく来年の手帳に日程を記入しておきました 予定が確定した時点で記入しておかないと、後で他のコンサートのチケットを買う時にダブってしまう恐れがあるからです

 

     

 

         

 

1日の日経夕刊「ニュースぷらす」面の「私のリーダー論」でN響首席指揮者パーヴォ・ヤルヴィが取り上げられていました ヤルヴィは現在N響のほか、ドイツ・カンマ―フィル芸術監督などを兼任しており、2019‐20シーズンからチューリヒ・トーンハレ管弦楽団の音楽監督兼首席指揮者に就任予定です インタビューを超訳すると次の通りです

「N響はずばらしいオーケストラで大変満足している。シカゴ交響楽団やロンドン交響楽団と比べても決して引けをとらない 地理的に欧米から遠いので知名度や認知度が高くないのが残念だ 知名度を上げるために海外ツアーなどのプロモーション活動を強化することも首席指揮者の重要な任務だ。指揮者と企業経営者はよく似ている 例えば、製薬会社のCEOは、必ずしも薬の作り方を知っているわけではないが、会社の経営はできる。人を雇い、組織を管理し、長期戦略を立て、どうすれば組織を成長させられるか、知名度を上げることが出来るかという課題に取り組み、成果を上げる。それがCEOの仕事だ 指揮者も同じで、すべての楽器を演奏できるわけではないが、オーケストラを束ねることは出来る 指揮者の仕事は、単にタクトを振るだけではない。その楽団の成長戦略を練り、採用オーディションに立ち会い、自らメディアに出るなど先頭に立って組織を売り込むこともする。総勢100人規模になるオーケストラの奏者は、みな選ばれし者だけに個性の強い人たちばかりで、一流の音楽学校を出ているので 技術には自信を持っていてプロ意識も高い   音楽に関しては頑固な面もある。そんな奏者たちと良好な関係を築きながら一緒に仕事をしていく能力がないと、良い指揮者にはなれない オーケストラのメンバーとの人間関係をどう築くかは、音楽学校では教えてくれない。自分もそうだったが、日々の仕事の中で 失敗を積み重ね、試行錯誤しながら 身に着けていくしかない。師事したバーンスタインから学んだのは、技術的なことのほか、個々のモチベーションを高めることで全体のパフォーマンスを上げることだ  指揮者の中には、リハーサルがうまくいかないと大声で怒鳴り散らす人もいる。それでは奏者のモチベーションは上がらないし、演奏にも響く   かつては権力を振りかざして言うことを聞かせようとする指揮者も大勢いたが、今は時代が違う。バーンスタインのように、奏者を褒めてモチベーションを上げた後で、厳しく注文を出すのが優れたリーダーの条件だと思う

エストニア生まれのパーヴォ・ヤルヴィは現在55歳。まだまだこれから 世界のコンサートホールを股にかけての活躍が期待されるマエストロです

 

         

 

米澤穂信著「王とサーカス」(創元推理文庫)を読み終わりました 米澤穂信は1978年岐阜県生まれ。2001年に「氷菓」で第5回角川学園小説大賞奨励賞を受賞してデビュー。14年に「満願」で第27回山本周五郎賞を受賞しています

 

     

 

この小説の主人公は、2004年発表の「さよなら妖精」で女子高生として初登場し、2015年発表の「真実の10メートル手前」で新聞記者になって登場した大刀洗万智(たちあらい まち)です

「さよなら妖精」の物語から約10年後の2001年6月、東洋新聞を辞めフリーになった28歳の大刀洗万智は、雑誌「月刊深層」のアジア旅行特集の事前取材のため、単身ネパールの首都カトマンズに赴く 「トーキョーロッジ」という名のホテルに滞在する万智は、機転のきく少年サガル、アメリカ人の大学生ロブ、インド人の商人シュクマル、長期滞在し”破戒僧”と自認する八津田らと知り合う 万智はサガルをガイド役にカトマンズを取材しようとしていた矢先、王宮で国王暗殺事件が勃発する 大刀洗は早速取材を開始するが、トーキョーロッジの女主人チャメリの紹介で事件当夜、王宮にいたネパール国軍のラジュスワル准尉と面会することになる しかし、ラジュスワルは『国王が殺されたことは軍の恥だから、それを世界に向けて発信するような手伝いは出来ない。ジャーナリストは読者に飽きられる前に次の悲劇を供給しているだけで、サーカスの座長のような万智の書くものなどサーカスの出し物に過ぎない』として取材を断る 後日、取材から帰る途中、ビルの合い間にある空地に死体があるのを発見する。その背中には”密告者”という意味も持つ「INFORMER」の文字が刻まれていた。その死体はラジュスワル准将だった 彼はなぜ誰に殺されたのか    万智は深まる謎の解明に挑むが、意外な結末が待っていた

この物語は2001年6月1日に実際に起きたネパール国王らの暗殺事件を題材にしています   ナラヤンヒティ王宮で開かれた王族の晩餐会で、ディペンドラ皇太子が、国民の人気も高い父のビレンドラ国王、母のアイシュワリャ王妃らを射殺し、自殺したという事件です

国王暗殺事件当夜、王宮にいた准尉を取材したものの、その本人が暗殺されるという設定から、「王宮を巻き込んだ大事件に発展するのか」と浮足立ちますが、実はもっと身近に殺人犯がいて、死体を動かす別の人間もいたという結末で落ち着きます そこに至るまで、読者を引っ張っていく筆力は並外れています 「このミステリーがすごい!」(2016年版)などで3冠を達成したというのも頷けます 読み始めたら止まらない面白さです。お薦めします

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