人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

東京・春・音楽祭 ムーティ指揮「リゴレット」のチケットを取る / 清水醍輝✕上野学園大学でレスピーギ「交響詩:ローマの噴水」他、沼尻竜典✕桐朋学園大学でホルスト「組曲:惑星」を聴く~音大フェス

2018年11月26日 07時20分11秒 | 日記

26日(月)。わが家に来てから今日で1515日目を迎え、日産自動車元会長のカルロス・ゴーン容疑者の報酬過少記載事件で、ゴーン元会長が退任後「顧問料」などの名目で日産から数十億円を受け取る計画だったことが24日、関係者の話で分かった というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

        カリスマ経営者も 今や拘置所の独房の 仮住まい容疑者 となり果ててしまった

 

         

 

昨日は「東京・春・音楽祭2019」のヴェルディ「リゴレット」(4月4日:演奏会形式)のチケット先行発売日だったので1枚取りました 午前10時受付開始だったのでジャストにアクセスしましたが繋がりません 何度か繰り返して10時4分に繋がったので、1階右サイドのA席を押さえました 先日押さえた5日の「さまよえるオランダ人」の隣の席でした

出演はマントヴァ公爵=ジョルダーノ・ルカ、リゴレット=フランチェスコ・ランドルフィ、ジルダ=ヴェネーラ・プロタソヴァほか、管弦楽=東京春祭特別オーケストラ、指揮=リッカルド・ムーティです

実は、4月4日は同じ時間帯に読響名曲シリーズの新年度第1回目のコンサートがあるのですが、演奏者に魅力を感じないので他公演に振り替えます

 

     

 

     

 

         

 

昨日、池袋の東京芸術劇場コンサートホールで「第9回音楽大学オーケストラ・フェスティバル2018」第2日目の公演を聴きました

自席は1階E列12番、左ブロック右から2つ目です。会場は9割近く入っている感じです

 

     

 

プログラム前半は、清水醍輝指揮上野学園大学管弦楽団による①レスピーギ:交響詩「ローマの噴水」、②プロコフィエフ:交響組曲「3つのオレンジへの恋」です

演奏に先立って、桐朋学園大学の遠藤真理子さん作曲による「Fanfare2018」が演奏されました   ブラスだけでなく、スネアドラムが加わったのがアクセントになって良かったと思います

レスピーギの交響詩「ローマの噴水」はオットリノ・レスピーギ(1879-1936)が1916年に作曲し、同年に初演された作品です 「ローマの松」(1925年)、「ローマの祭」(1928年)と合わせて「ローマ三部作」として知られています

第1楽章「夜明けのジュリアの谷の噴水」、第2楽章「朝のトリトンの噴水」、第3楽章「昼のトレヴィの噴水」、第4楽章「たそがれのメディチ荘の噴水」の4楽章から成ります

オケは左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、その後ろにコントラバスという並びです コンミスは成田叶さんと志賀きく乃さんが2曲を分担するようです。モダン面を見せるパイプオルガンにも演奏者がスタンバイします。第1ヴァイオリンにどこかで見たことのある人がいると思ったら 都響コンマスの山本友重氏でした   同大学の客員教授を務めている関係での出演でしょう

桐朋学園大学出身で上野学園大学非常勤講師の清水醍輝のタクトで演奏に入ります 全般を通してフルート、オーボエをはじめとする木管楽器群が素晴らしい演奏を展開し、金管楽器、弦楽器を含めて色彩感溢れる演奏を繰り広げました

次の曲に移るにあたり、管楽器奏者の一部が入れ替わりました

2曲目はプロコフィエフの交響組曲「3つのオレンジへの恋」です セルゲイ・プロコフィエフ(1891‐1953)は1919年にカルロ・ゴッツィの寓話劇「3つのオレンジへの恋のおとぎ話」をもとにプロローグと4幕から成る歌劇を作曲しましたが、その中から6曲を編曲し組曲としました 物語は、憂鬱症になった王子が魔女の呪いにかかり、砂漠に3つのオレンジを求めに行き、オレンジの一つから出た二ネッタと結婚するというものです

第1曲「変わり者たち」、第2曲「魔法使いチェリオと魔術師モルガーナのカルタ遊び(地獄の場面)」、第3曲「行進曲」、第4曲「スケルツォ」、第5曲「王子と王女」、第6曲「逃亡」から成ります

全体を通して聴いた印象は、フルート、ファゴットをはじめとする木管楽器の健闘に加えて、金管楽器群が安定した素晴らしい演奏を展開していました この第3曲「行進曲」は その昔持っていた、いくつかのオペラの抜粋版的なレーザーディスクに収録されていて、子どもたちが小さい頃一緒によく観ていたことを思い出します


     

 

プログラム後半は、沼尻竜典指揮桐朋学園大学オーケストラによるホルスト:組曲「惑星」です この曲はグスターヴ・ホルスト(1874-1932)が1914~16年に作曲した管弦楽曲です

第1楽章「火星ー戦争の神」、第2楽章「金星ー平和の神」、第3楽章「水星ー翼のある使いの神」、第4楽章「木星―快楽の神」、第5楽章「金星ー老年の神」、第6楽章「天王星ー魔術の神」、第7楽章「海王星ー神秘の神」の7楽章から成ります

演奏に先立って、上野学園大学の加藤伶作曲による「祝典ファンファーレ」が同大学のブラス・セクションにより華やかに演奏されました

桐朋学園大学のオケは、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという編成です コンミスは、今年6月の「サントリーホール・チェンバーミュージック・ガーデン」に出演した「トリオ・デルアルテ」のヴァイオリニスト内野佑佳子さんです。2014年の8大学選抜オーケストラのコンミスを務めています パイプオルガン席にも演奏者がスタンバイします。弦楽器65名、管・打楽器46名の合計111名がステージに上がり、舞台裏に女声コーラス24名が控えます 大学を挙げて質と量で勝負する万全の態勢と言えるでしょう

沼尻竜典の指揮で第1楽章「火星ー戦争の神」の演奏が開始されますが、彼はタクトを使用しません タイトル通り「戦争」を感じさせる激しい音楽を聴いていると、映画「スター・ウォーズ」の勇壮なテーマを思い浮かべます 作曲者のジョン・ウィリアムスは、この曲をパクったのではないか、と思うほど曲想が似ています それにしても、弦楽器群のド迫力はどうでしょう 演奏者が多いということを割り引いても、ものすごいエネルギーを感じます さすがは多くの優秀な弦楽奏者をプロの世界に送り出している大学だと納得します

第2楽章「金星ー平和の神」では、コンミスの内野さんとチェロ首席の男子学生のソロが素晴らしい演奏でした 第3楽章「水星ー翼のある使いの神」では、チェレスタとハープの響きが宇宙的な広がりを感じさせました

第4楽章「木星―快楽の神」は「惑星」で一番有名な曲です 平原綾香が歌ったことで有名になった「ジュピター」です ここでは弦楽器に加え、管・打楽器の迫力ある演奏が展開しました 第5楽章「金星ー老年の神」では、コントラバスとパイプオルガンの重低音が客席の椅子をビリビリと振動させます 第6楽章「天王星ー魔術の神」では、ブラス・セクションが気持ちよいほど鳴らしまくります 久しぶりに沼尻竜典の”阿波踊り”のような指揮を見ました 第7楽章「海王星ー神秘の神」は一転、終始 静謐な音楽が続きます   冒頭の管楽器の弱音による演奏は特筆に値します    この楽章でもパイプオルガンの重低音が床を通して椅子に響きます    終盤、ステージ左サイドの扉が開き、舞台裏から女声コーラスが聴こえてきて、どんどんどんどん小さくなって消えていきます

終始 集中力に満ちた熱量の高い、個々人の実力の高さが窺える演奏でした

 

     

コメント
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