29日(木)。わが家に来てから今日で1518日目を迎え、米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)が北米5工場の操業停止計画を示したことについて、トランプ米大統領は27日、「GMへのすべての補助金カットを検討している」とツイッターに投稿した というニュースを見て感想を述べるモコタロです
GMだけを差別するなんて常識では出来ない すべては2年後の大統領選挙のため
昨日、夕食に「野菜と挽肉のドライカレー」を作りました ドライカレーの材料は茄子、玉ねぎ、ピーマン、トマト、豚ひき肉です。フライパンで作りますが、すごく美味しいです
コンサート会場で配られるチラシの束に「第100回 桐朋学園室内楽演奏会」のチラシが入っていたので、さっそく同学園のホームページから申し込みました 12月2日(日)午後1時から第1部がサントリーホール「ブルーローズ」で開かれます 桐朋出身者の「クァルテット・エクセルシオ」がゲスト出演し、ベートーヴェン「弦楽四重奏曲第9番ハ長調”ラズモフスキー第3番」を演奏するほか、学生により①チャイコフスキー「ピアノ三重奏曲イ短調”偉大な芸術家の思い出に”」(第1楽章)、②プロコフィエフ「弦楽四重奏曲第2番」、③メンデルスゾーン「弦楽四重奏曲第4番」(第1,3,4楽章)、④ラヴェル「弦楽四重奏曲ヘ長調」(第1,3,4楽章)を演奏します
なお、同日午後6時から第2部(夜の部)が同じ会場で開かれ、ドヴォルザーク「ピアノ五重奏曲第2番」(旧東京クァルテットのメンバー他)、シューベルト「弦楽四重奏曲第14番”死と乙女”」(学生)他が演奏されます
昨夕、サントリーホールで読売日響 第583回定期演奏会を聴きました サントリーホールもクリスマスモードでお出迎えです
プログラムは①スクロヴァチェフスキ「ミュージック・アット・ナイト」、②モーツアルト「フルートとハープのための協奏曲ハ長調K.299」、③ジョン・アダムズ「シティ・ノワール」です ②のフルート独奏はエマニュエル・パユ、ハープ独奏はマリー=ピエール・ラングラメ、指揮はデニス・ラッセル・デイヴィスです
デニス・ラッセル・デイヴィスは1944年生まれのアメリカの指揮者で、現在はチェコ国立ブルノ・フィルの芸術監督及び首席指揮者を務めています
オケはいつもの読響の並びで、左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという編成。コンマスは長原幸太です
1曲目はスクロヴァチェフスキ「ミュージック・アット・ナイト」です スタ二スラフ・スクロヴァチェフスキは1923年ポーランド生まれ。読響第8代常任指揮者を務めましたが 2017年2月に逝去しました 彼は1947年にシマノフスキ記念作曲コンクールで「序曲」が第2位に入賞すると、奨学金を得て2年間パリに留学し、ナディア・ブーランジェに師事します その頃 作曲したのが「ミュージック・アット・ナイト」で、イタリア旅行中の回想に基づいてされた作品です 第1部「アレグロ・ドラマティコ」、第2部「モデラート、ドラマティコ・エ・ルバート」、第3部「アレグロ・ミステリオーソ~ラレンタンド・アル・ラルゴ」、第4部「アレグロ・モルト~ドッピオ・メノ・モッソ」の5部から成りますが、切れ目なく続けて演奏されます
スキンヘッドが決まっているデニス・ラッセル・デイヴィスが登場し、さっそく演奏に入ります 全体を通して聴いた印象は、極めて悲劇性の強い音楽で、24~5歳の頃、スクロヴァチェフスキはこういう音楽を作っていたのか、と驚きます
オケの規模が縮小し、小編成になります。2曲目はモーツアルト「フルートとハープのための協奏曲ハ長調K.299」です この曲はモーツアルト(1756-1791)がマンハイム・パリへの求職旅行中の1778年4月に、パリの音楽愛好家のド・キーヌ伯爵から依頼されて作曲した作品です 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アンダンティ―ノ」、第3楽章「ロンド:アレグロ」の3楽章から成ります
ソリストの二人がデイヴィスと共に登場し配置に着きます フルート独奏のエマニュエル・パユは1970年ジュネーヴ生まれで、現在ベルリン・フィルの首席奏者を務めるほかソリストとしても世界的に活躍しています 一方、ハープ独奏のマリー=ピエール・ラングラメはフランス・グルノーブル生まれで、数々の国際コンクールで優勝し、1993年からベルリン・フィルの首席ハープ奏者を務めています
デイヴィスの指揮で第1楽章に入り、軽快なテンポで音楽が流れます 驚くべきは、パユもラングラメも、いとも簡単に演奏しているように見えることです 実際はモーツアルトだけにトンデモなく難しい演奏だと思いますが、演奏の大変さを一切見せず「お茶の子さいさい」といった感じでさらっと演奏して見せます 特に各楽章でのフルートとハープによるカデンツァは聴きもので、素晴らしいと思ったのは、パユの演奏にラングラメがピタリと寄り添って演奏していたことです さすがはベルリン・フィル・コンビです これこそ、指揮者の大友直人氏が語っていた一流の上の「超一流」の演奏です
会場いっぱいの拍手とブラボーに二人は、イベールの「フルートとハープのための間奏曲」を超絶技巧を駆使して演奏し、聴衆を唖然とさせました
プログラム後半はジョン・アダムズ「シティ・ノワール」です この曲はジョン・アダムズ(1947~)が2009年に、ベネズエラ出身の指揮者グスターボ・ドゥダメルのロサンゼルス・フィルハーモニック音楽監督就任を記念して作曲した作品です 柴辻純子さんの「プログラム・ノート」によると、彼は作曲にあたり、カリフォルニアの文化と歴史を描いた、南カリフォルニア大学教授で歴史学者のケビン・スターの大著「ドリーム」(全6巻)の中の「1940~50年代のカリフォルニアの戦争と平和」という副題のついた巻(2002)の第8章「1947年、ブラック・ダリア」から着想を得ているとのことです 「ブラック・ダリア」とは、ロサンゼルスで起きた猟奇殺人事件で、著書では1947年を象徴する出来事として挙げられているそうです アダムズは「フィルム・ノワール(犯罪映画)」の題材になるような事件が起きた街のエネルギーや、時代の空気感を音楽に映し出したかった、と述べているとのことです 第1楽章「都市とその分身」、第2楽章「この歌はあなたのために」、第3楽章「ブールバード・ナイト」の3楽章から成ります
全体を通して聴いた印象は、喧騒に満ちた曲想で、サクソフォン、トランペット、トロンボーン、ホルンといった金管楽器がソロとして活躍し、弦楽器群と合わせてシンフォニック・ジャズのような感じを受けます
しかし、正直言って、メロディーが目まぐるしく変化するため 曲についていくのが精一杯で、音楽を楽しむレヴェルまではいきませんでした 何度か繰り返し聴けば作品の良さが分かると思いますが、1回だけでは無理です ただ、今回聴いて思ったのは、アダムズが「ドゥダメルのために」作曲したというのが腑に落ちたということです いかにもドゥダメルが指揮をとって最大限の効果を上げそうな曲想です
ドゥダメル✕ロサンゼルス・フィルは来年3月20日にJ.アダムズの「Must the Devil Have All the Good Tunes ?」(ピアノ=ユジャ・ワン)とマーラー「交響曲第1番」を、同22日にマーラー「交響曲第9番」をサントリーホールで演奏します 今から楽しみです
ホールからカラヤン広場に出るとクリスマスツリーがお見送りしてくれました