人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

ジェラール・フィリップ主演「危険な関係」「夜ごとの美女」を観る ~ セロニアス・モンク、アート・ブレイキー&ジャズメッセンジャーズのJAZZが全編に流れる

2018年11月20日 07時19分06秒 | 日記

20日(火)。わが家に来てから今日で1509日目を迎え、英国の欧州連合からの離脱をめぐり、英与党内で政府方針への反発からメイ首相の交代論が出ていることについて メイ首相は、「いまリーダーを代えても、交渉は楽にはならない。交渉が遅れ、EU離脱の遅れや失敗の恐れが出てくる」と語り牽制した というニュースを見てメイ首相の本音を代弁するモコタロです

 

     

     言うメイと思えど 今日の寒さかな  メイデー メイデー! 乱気流に巻き込まれる~

 

         

 

昨日、夕食に「カレーライス」と「生野菜サラダ」を作りました リンゴをたくさんもらったので、カレーに摺り下ろして煮込みました。娘の感想は「めっちゃ美味しい」でした

 

     

 

         

 

昨日から池袋の新文芸坐で「ジェラール・フィリップ特集」の上映が始まりました 昨日「危険な関係」と「夜ごとの美女」の2本立てを観ました

 

     

 

「危険な関係」はロジェ・ヴァディム監督・脚本による1959年フランス映画(白黒・106分。4Kデジタル・リマスター版)です

 外交官夫妻のバルモン(ジェラール・フィリップ)とジュリエット(ジャンヌ・モロー)はパリの社交界でも目立つ存在だった しかし、実際の二人は互いの情事の成果を報告し合う奇妙な夫婦関係を続けていた ジュリエットは、愛人だったアメリカ人のコートが18歳のセシル(ジャンヌ・ヴァレリー)と婚約したことを知り、嫉妬からバルモンにセシルを誘惑するように持ち掛ける セシルを追って冬のメジェーヴまで来たバルモンは、そこで貞淑な人妻マリアンヌ(アネット・ヴァディム)と出逢い、本気になってしまう。それは悲劇の始まりだった

 

     

 

夫婦揃ってインモラルな生活を続けていて、それぞれが公認しているというとんでもない映画ですが、最後に行き着く先は見えています それよりも、この映画の魅力は音楽です

セシルが恋人のダンスニーの部屋を訪ねて会話をしている時に流れるのはチャイコフスキー「大序曲1812年」です 徐々に徐々に気分が高まっていく曲想はそのシーンにピッタリです

また、ダンスパーティーのシーンを中心に全編を通して流れるのはセロ二アス・モンクのピアノと、アート・ブレイキー&ジャズメッセンジャーズによるジャズです とくに「危険な関係のブルース」は一度聴いたら忘れられない疾走感が堪りません

 

         

 

「夜ごとの美女」はルネ・クレール監督・脚本・脚色・台詞による1952年フランス映画(白黒・86分)です

田舎の貧しい音楽教師のクロード(ジェラール・フィリップ)は毎日を憂うつに暮らしていた そんな彼は「夜会の絵」に誘われるようにして夢の世界へ入っていく 夢の中の1900年の世界では、彼はオペラ座の指揮者となり、ピアノの教え子の母親に似た貴婦人に愛される 1830年の世界では兵士としてアルジェリアに赴き、カフェのレジ係りに似たアラビアの姫に愛される かと思うと、フランス革命の志士となり隣のガレージの娘シュザンヌ(マガリ・ヴァンドイユ)とそっくりな貴族の娘と駆け落ちの約束をする しかし、良い夢は続かず、ギロチンに掛けられる夢を見るようになり、眠りたくない状況に追い込まれる 友人たちのお陰で、やっとのことで悪夢から覚めたクロードのもとに、オペラ座から彼の作曲したオペラの採用通知が届く ガレージの娘の愛にも気づき クロードは夢よりも楽しい現実に狂喜する

 

     

 

この作品はミュージカル映画です 役者が歌ったりピアノで演奏されたりと 全編に音楽が溢れています    ただしクラシック音楽ではなく、ジョルジュ・ヴァン・パリスが作曲した曲ばかりですが、とても楽しい音楽でした

この映画では、主人公が夢の中で過去にタイム・スリップしますが、その昔、テレビ番組に「タイム・トンネル」という番組がありましたね 現代人がタイム・トンネルに入ると次の瞬間、過去のある時代にワープしているというSF番組でした 毎回、主人公が過去の歴史的な大事件に巻き込まれますが、そのつど「自分が手を出して 歴史を変えてはいけないのだ」と自制するシーンが印象的でした

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