人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

新国立オペラ、ブリテン「夏の夜の夢」チケット申し込み / 山田洋二監督「男はつらいよ 寅次郎相合い傘」&「男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け」を観る

2020年08月06日 07時18分56秒 | 日記

6日(木)。新国立劇場から「オペラ『夏の夜の夢』実施決定のお知らせと2020/2021シーズンオペラ公演特別先行販売のご案内」が届きました それによると、「新シーズン第1作目のブリテン『夏の夜の夢』を新型コロナウイルス感染予防・拡散防止への対応策を徹底した上で実施する 当初予定していたデヴィッド・マクヴィカー演出による舞台上演から『ニューノーマル時代の新演出版』に変更して上演する チケットの販売は2020/2021シーズンオペラセット券を申し込んだ人と、クラブ・ジ・アトレVISAゴールドカード会員を対象に、会員先行販売に先がけて特別先行販売期間を設ける」としています 私はオペラ・フルシリーズ継続のアトレ会員なので「特別先行販売」の対象となります。さっそく申込書に必要事項を記入して申し込んでおきました 本当はS席を申し込みたいところですが、チラシを見ると、海外からの歌手陣が複数含まれており、10月に来日できるかどうか分からないので、A席にしておきました

 

     

 

ということで、わが家に来てから今日で2136日目を迎え、大相撲の幕内 阿炎(あび)は、不要不急の外出自粛を求める日本相撲協会の新型コロナウイルス感染予防ガイドラインに違反して、夜の接待を伴う店で会食していたことが明らかになったことに伴い、協会に引退届を提出したことが分かった  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     コロナ禍 夜の接待を伴う店で 阿炎叫喚の大騒ぎをしたら 非難を阿炎るのは当然!

 

         

 

昨日、夕食に「豚もやし炒めのおろしポン酢かけ」「生野菜サラダ」「キャベツと玉ねぎの味噌汁」を作りました。「豚もやし~」は、レシピには「もやしのひげ根を取る」と書かれていましたが、そんな流暢なことはやりませんでした 大根おろしを多めにしてポン酢をかけるとすごく美味しいです

 

     

 

         

 

昨日、池袋の新文芸坐で「男はつらいよ  寅次郎相合い傘」と「男はつらいよ  寅次郎夕焼け小焼け」の2本立てを観ました

「男はつらいよ  寅次郎相合い傘」は山田洋二監督による1975年製作映画(91分)で、シリーズ第15作目の作品です 第11作目「男はつらいよ 寅次郎忘れな草」に次いで浅丘ルリ子がマドンナを演じます 物語は、東北のある田舎町で寅(渥美清)は、自宅から蒸発して放浪している兵頭謙次郎(船越英二)と出逢い、さらに函館でリリー(浅丘ルリ子)と再会した寅は3人で旅を続ける そこでリリーと喧嘩別れした寅は気になりながらも一人で柴又へ帰る 数日後、柴又を訪ねて来たリリーをとらや一家で大歓迎する 寅とリリーは夫婦気取りで街を歩くので二人は夫婦になるのではないかと噂が立つ ある日、さくらがリリーに寅との結婚について訊いたところ、リリーは承諾する ところがそのことを寅に伝えると「冗談だろう」と相手にしない。それを聞いたリリーは「そうよ、冗談よ」と寂しそうにとらやを去っていく

 

     

 

「男はつらいよ」シリーズは、タイトルが出る前に有名な「夢のシーン」があります この映画では、寅が海賊船のキャプテン・タイガー(寅)になって悪者を懲らしめるというストーリーですが、故郷のカツシカ島を懐かしむシーンでは「家路」=ドヴォルザーク「交響曲第9番”新世界より”」の第2楽章「ラールゴ」のメロディーが流れます 山田監督は何気ないシーンでクラシックを有効に使っています 吉永小百合がマドンナを務めた「柴又慕情」ではヨハン・シュトラウス2世の「春の声」を、大原麗子がマドンナを務めた「噂の寅次郎」ではモーツアルトの「ピアノ協奏曲第23番K.488」を・・・・と挙げていったらキリがありません

この映画では、浅丘ルリ子演じるリリーが「女は守ってあげなきゃならないと思ってるなんて、男の思い上がりだよ」と啖呵を切るシーンがあります 山田監督は当時の時代風潮を掬い取って「自立した女性」をリリーに託したのです

この映画にはシリーズ屈指の名シーンがあります 兵頭が寅に旅先で世話になったお礼にと持参したメロンを、おばちゃんが寅を勘定に入れずに切り分けてみんなで食べているところに タイミング悪く寅が帰ってきて、「俺の分をもらおうか」と言って大騒ぎになる「メロン事件」です    寅が容赦なくおいちゃんやおばちゃんやさくらに「どうせ俺は勘定外だよ」と文句を言うので、怒ったおいちゃんが「そんなにメロンが食べたかったらこれで買って、頭からかぶりつけ」と怒鳴ってお金を投げつけます それに怒った寅がおいちゃんに掴みかかると、リリーが「情けないねえ。こんなに優しい家族に支えられているのに、メロン一切れぐらいで文句を言ったりして 本来なら、皆さんいつもお世話になっております。これはいただきものですが、私は結構ですので皆さんで召し上がってください、と言うのが筋じゃあないのかい」と啖呵を切ると、寅は「かわいげのない女だねえ」と言ってプイと出て行ってしまいます。このシーンは何回見ても可笑しくて、やがて悲しくなります

 

     

 

         

 

「男はつらいよ  寅次郎夕焼け小焼け」は山田洋二監督による1976年製作映画(109分)で、シリーズ第17作目の作品です マドンナは太地喜和子です

寅は場末の酒場で胡散臭い老人(宇野重吉)と出逢う。意気投合して家に連れて帰り泊める ところが、この老人はとらや一家を使用人のようにこき使うばかりで何もしない この老人はとらやを旅館と勘違いしていたのだった 世話になったお礼にと1枚の紙にサラサラと絵を描き、神田の大雅堂に持っていけば金になると言われ、寅が絵を店の主人に見せると7万円で買い取った 実は、この老人は日本画壇の第一人者・池ノ内青観だったのだ 数日後、青観が生まれ故郷の竜野へ市の招待で訪ねた時、偶然寅と再会した 寅は青観の代理で芸者ぼたん(太地喜和子)らと遊び歩く。そして寅は一人で柴又に帰った。夏がきて、ぼたんが突然とらやを訪ねてくる 苦労して貯めた200万円をある男に貸したまま逃げられたが、その男が東京にいるので会いに来たのだった 寅はいきり立つが、経営が解る隣の社長(太宰久雄)をぼたんに同行させて男に会いに行かせた しかし、男は大きな中華料理屋を経営しているが、店は妻名義で一銭もないと言って払おうとしなかった それを聞いた寅は烈火のごとく怒ったが、ぼたんは「その気持ちだけでうれしい」と涙を流す 寅は青観に事情を話して絵を描いて金にしようとしたが、青観は「金のために絵を描くことはできない」とはねつける 夏も盛りの頃、旅に出た寅はぼたんのいる竜野を再訪した。ぼたんの家に青観の絵が届けられているのを見た寅は、青観を罵ったことを詫びるために、東京の方角に向かって感謝の言葉を繰り返すのだった

 

     

 

この映画で何が凄いって、太地喜和子の半端ない演技力と存在感です そこにいるだけで周りがパッと明るくなるオーラがあります この映画で山田監督は、「真面目にコツコツと働いて貯めたお金を詐欺同然で奪って平然としている奴は許せない」というメッセージを発信しています また、人は外見で判断してはならないし、相手のことを親身になって考えてあげれば気持ちは通じるものだというメッセージも送っています

「男はつらいよ  寅次郎相合い傘」にしても「男はつらいよ  寅次郎夕焼け小焼け」にしても、何度観ても可笑しくて笑ってしまいますが、それと同時に、寅はなんと純粋で一途なんだろう、と泣けてきます 「笑いとペーソス」「可笑しくもあり、悲しくもある」それが「男はつらいよ」シリーズの魅力です

 

     

     

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