8日(土)。昨日、寝室用に使っているCDプレーヤーがまた故障しました DENONのDCD-50という小型のプレーヤーですが、CDを呑み込んだまま吐き出さなくなってしまいました 今回が3度目です 1回目は購入の11日後で、クナッパーツブッシュのウインナ・ワルツのCDでした 2度目はその17日後で、クルレンティスの「ドン・ジョヴァンニ」のCDでした そして3度目の今回はガーディナーとレヴィン(ピアノ)によるベートーヴェン「ピアノ協奏曲第4番」のCDです CDを呑み込んだまま出てこないのに加え、他のCDも2回に1度は再生できないというオマケまでついています 購入後3か月以内に3度も同じ故障で修理に出さなければならないというのは明らかに欠陥商品です 文句を言っていても埒が明かないので、昨日午前中に重いプレーヤーをバスに乗って池袋のBカメラに持っていきました いくら保証期間内で修理代は無料と言っても、この不快感はお金に換算できません メーカーには真面目に修理してほしいと思います。仏の顔も三度です。これで最後にしたいと思います
その午後、川崎にコンサートを聴きに行くついでに、元の職場の旧友会(OB会)の会計監査をするため、久しぶりに内幸町のNPCビルの管理事務所を訪ねました 監査後、T専務とA監査役とよもやま話をしましたが、NPCビルは新型コロナウイルス感染者はゼロとのことでした 内外の要人を迎えて記者会見を行うビルなので、衛生面には普段から気をつけていますが、一安心しました
ということで、わが家に来てから今日で2138日目を迎え、ニューヨーク州のジェームズ司法長官(民主)は6日、銃所持の権利を主張し国内最強の政治圧力団体として知られる全米ライフル協会(NRA)で 幹部による資金流用などの不正が横行しているとして、協会の解散を求める民事訴訟を起こしたが、NRAは2016年にトランプ陣営の支援に3000万ドル(約31億円)を投じていることから、トランプ氏は「銃規制は自由・自立といった米国の価値観を損なう。NRAはテキサスに拠点を移すべきだ」と語った というニュースを見て感想を述べるモコタロです
銃を規制しないから銃撃事件が絶えないことをトランプは知りながら無視してる
昨日、夕食に「牛タン塩焼き」と「生野菜サラダ」を作りました 昨日は一日中忙しかったので手抜き料理にしました
昨夕、ミューザ川崎シンフォニーホールでフェスタサマーミューザ参加公演「東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団」のコンサートを聴きました プログラムは①ワーグナー:歌劇「タンホイザー」序曲、②ブルックナー「交響曲 第4番 変ホ長調 ”ロマンティック” 」です 指揮は桂冠名誉指揮者・飯守泰次郎です
下の写真にもある通り、飯守泰次郎 ✕ 東京シティ・フィルのワーグナー&ブルックナーということもあり、チケットは完売です さぞかしオンラインによるライブ配信で我慢した人が多かったことでしょう 自席は1C6列18番。実質的に前から2列目のほぼセンターで、かなり良い席です
1曲目はワーグナー:歌劇「タンホイザー」序曲です 「タンホイザー」はリヒャルト・ワーグナー(1813-1883)が1843年から45年にかけて作曲したオペラで、1845年にドレスデンで初演されました その後、1845年~46年、47年、60年~61年(パリ版)に改訂されています このオペラは、中世に実在したミンネゼンガ-の歌合戦を扱い、ウェヌス(ヴィーナス)の虜となった騎士で吟遊詩人のタンホイザーの罪が、領主の娘エリーザベトの純愛と死によって贖われるというストーリーです 序曲は、オペラ全体を集約したもので、序曲だけで物語が完結するような内容です
オケは左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという並び、弦楽器は12型で管・打楽器を含めて65人態勢です 東京シティ・フィルの楽団員は56人なので、第2ヴァイオリンの女性の首席をはじめ9人が客演奏者だと思われます。コンマスは戸澤哲夫氏です 弦楽奏者は2人で1台の譜面台を使用します。マスクの着用はありません
飯守氏がゆったりとした足取りで指揮台に向かいます 前回、飯守氏の指揮に接したのは6月26日の東京交響楽団への客演で、メンデルスゾーン「交響曲第3番」他を演奏した時ですが、その時は重々しい足取りでした この日のプレトークで音楽ジャーナリストの池田卓夫氏が「飯守氏は最近 脚の手術をされた」と語っていたので、そうだったのかと納得しました しかし、昨日はその時とは打って変わって、80歳とは思えないほど元気な様子だったので安心しました
飯守氏の指揮で演奏に入ります 東京シティ・フィルの演奏を聴くのは本当に久しぶりですが、冒頭のホルンが素晴らしい そして弦楽器陣が素晴らしいとあらためて思いました 戸澤氏率いるヴァイオリン・セクションはもちろんですが、特に素晴らしいと思ったのはヴィオラです とても8人で演奏しているとは思えないほど存在感のある演奏をします チェロ軍団も素晴らしい オケ全体を見て感じたのは、ベテラン奏者を中心に、実に楽しそうに演奏していたことです 「われらが飯守親父のもとで演奏できることほど幸せなことはない」といった表情で演奏しています。このことは凄く大事な事に思われます
プログラム後半はブルックナー「交響曲 第4番 変ホ長調 ”ロマンティック” 」です この曲はアントン・ブルックナー(1824-1896)が1874年に一旦完成し、その後1878年~80年(第2稿)に改訂を加え、1881年2月にウィーン・フィルにより初演されました 各楽章に中世ロマネスク時代への憧れを示す標題的内容があるとし、作曲者自身が「ロマンティック」と名付けました
第1楽章「躍動して、速過ぎず」、第2楽章「アンダンテ・クァジ・アレグレット」、第3楽章「スケルツォ~トリオ:速過ぎずに、いかなる場合も決してひきずらないで」、第4楽章「フィナーレ:躍動して、しかし速過ぎず」の4楽章から成ります
飯守氏の指揮で第1楽章が開始されます 冒頭、弦楽器のトレモロに乗ってホルンが主題を演奏します この演奏は良かったのですが、そのあとの管楽アンサンブルが乱れたのが惜しまれます この曲でもヴィオラ・セクションの健闘が光ります 首席フルートの竹山愛の演奏が素晴らしい 第2楽章は厚みのある弦が頼もしく響きました 第3楽章は狩のホルンが印象的でした また、中間部のレントラー風の舞曲における木管楽器群の演奏が冴えていました 第4楽章はうねる弦楽器、咆哮する管楽器、気持ちよく打ち込まれる打楽器の渾身の演奏が展開、ブルックナーの音の大伽藍を築き上げました
指揮台の上にはブルックナーの総譜が置かれていましたが、飯守氏はページをめくることはありませんでした 暗譜で振るとはいえ楽譜を手元に置くのは飯守氏のブルックナーに対する敬意の表れだと思います
1975年創立の東京シティ・フィルは、今年創立45周年を迎えましたが、この間メンバーも大幅に若返り、着実に充実期を迎えようとしています ここまで来るには過去に常任指揮者を務めた飯守泰次郎氏の力は計り知れないものがあったと思います
オケが客席に向けて全員で一礼しステージを去っても拍手が鳴りやまないため、飯守氏がカーテンコールに応えました 飯守氏の指揮でワーグナーやブルックナーが聴けることは、クラシック音楽愛好家にとって得がたい財産だと思います