24日(月)。昨日、山形県鶴岡市に単身赴任している息子からメールが届きました 今年のお盆休みはコロナ禍の影響で帰京できなかったので、毎日自炊している息子に「たまには料理の手を抜いてもいいんだよ」というメッセージを込めて、ハムのセットを送っておいたことへのお礼メールでした
私は社会人になった2年目に職場の労働組合の執行委員に選出され、片道2時間の通勤が大変だという理由で、1年間だけ親元を離れて下宿生活を送ったことがあります 江東区白川町にある大学時代の友人T君の親が管理している古いアパートの6畳の部屋を月3万円で借りました
水道・ガス・トイレはすべて室外だったので、自炊が面倒(ガスはコンロに100円を入れると点火する)なのですべて外食にしました
夏のある日、隣の部屋に住む親切なお婆さんがソーメンを茹でて持ってきてくれたのですが、「さあ、食べよう」と思ったものの、箸がないのに気が付きました
仕方ないので鉛筆2本で食べましたが、「箸がない」では済まない「はしたない」話になってしまいました
そんなダメな若者だった親に比べて、20代の息子は料理は何でも作るので安心しています 帰京した時はいろいろな料理を作ってくれますが、見ていると、私のようにいい加減ではなく、スマホのレシピを見ながら、材料の肉や野菜や調味料の分量を正確に測り、調理時間も守り、まるで実験しているように微調整しながら料理をしています
しかも、私のようにメインとサラダだけというのでなく、3~4品を同時並行して作ります
理科系の大学で学ぶとこういう風に料理をするのかと感心するくらいです
一日も早くコロナが収束し、年末年始には帰京できるといいな、と思っています
ということで、わが家に来てから今日で2154日目を迎え、安倍晋三首相の連続在任日数が24日、2799日となり大叔父である佐藤栄作氏の記録を超え、歴代最長記録となった というニュースを見て感想を述べるモコタロです
モリ・カケ・桜・検察庁・GoToキャンペーンと 身内・友達優先の政権運営だった
昨日の朝日朝刊「新型コロナ」のぺージに同社編集委員・吉田純子さんが「クラシック演奏会 飛沫リスクは ~ 検証実験し数値化 対策に活用」という見出しの記事を書いていました 超訳すると、
「音楽業界団体でつくる『クラシック音楽公演運営推進協議会』などが7月、大規模な飛沫感染リスク検証実験に臨んだ フルート、オーボエ、サックス、ホルン、クラリネットなどの管楽器のほか、バイオリンなどの弦楽器についてもそれぞれを演奏する際、どれほどの量の飛沫が、どの方角の、どれほどの距離まで届いているのか。客同士のおしゃべりや『ブラボー』は? いずれも数値化することで、対策につなげたい考えだ
客席に関しては、現在は前後1席ずつ空け、収容率を抑える『市松模様』がスタンダード。しかし、これではチケット収入は半減する。収容率50%が続けば経営破綻するオーケストラが出てくる可能性もある
政府は5月下旬、8月1日をめどに一部制限を緩和する方針を示していたが、再び感染拡大の傾向が出てきたため、いまだに実現には至っていない
先の協議会は、関係省庁を説得する材料となる客観的データが不可欠との認識に至る。実験は、長野県茅野市の新日本空調内クリーンルームで行われた
NHK交響楽団の首席奏者らが1人ずつ中に入り、テンポや曲調の異なる3曲を、それぞれ1分間演奏した
奏者の前後左右に配置した9個の計測器で6秒に1度、微粒子の量の測定を試みた
演奏家の個性によって状況が変わることを考慮し、全ての楽器で3人の奏者が実験に臨んだ
医師などでつくる専門家集団が17日にまとめた報告書によると、従来の間隔でもソーシャルディスタンスで演奏した時と比べ、『感染リスクが大きく上昇することを示すデータは得られなかった』。せきやかけ声もマスク着用により、従来よりは飛沫を抑えられるということも裏付けられた
」
この実証実験結果は、コロナ禍で苦境に喘ぐオーケストラにとって大きな光明と言えます この結果が行政側に受け入れられれば、聴衆がマスクを着用し「ブラボー」を避けさえすれば、ステージ上の演奏家は従来通りの人数と配置により演奏し、全ての席で聴くことが出来るようになるのです
そうすれば、現在 募集が一時中止となっているオーケストラの定期公演も復活し、他の公演も採算が取れるようになります
行政には、科学的なデータに基づく音楽業界の要望を是非とも受け入れてほしいと思います
8月20日付の当ブログに「ブログは何を書いてもいいのか?」というテーマで、新日本フィルを誹謗中傷する「他人様」のブログについて書きましたが、昨日の朝日朝刊「フォーラム欄」が「ネットの中傷あなたは?」という特集を組んでいて、興味深く読みました
内容は2020年7月30日~8月17日に実施した朝日新聞デジタルのアンケート結果(回答863)の内容の紹介のほか、3人の有識者の見解を紹介しています
アンケート結果では、①ネット上で誹謗中傷を受けた経験があるか:ある385、ない478、②「ある」と答えた人は、その時どうしたか:無視した=244(最多)、③ネット上で他人の悪口を書いたことがあるか:ない=682(最多)、④ネット上の誹謗中傷に対し規制の強化が必要だと思うか:絶対に必要=333(最多)などとなっています
3人の有識者のうち駿河台大学の小俣謙二教授(社会心理学)の見解にとくに興味を惹かれたので以下に簡単にご紹介します
「匿名性の高い空間で攻撃行動が高まることはよく知られている 匿名で容易に発信できるSNSは、攻撃的な言葉を発信できる条件がそろっている。『他の人も同じようなことを言っているから』などと、自らの言動を正当化しやすいとも言える。中傷や炎上を引き起こす発信者に共通する心理としてよく挙げられるのが、正当に評価されていないという不遇感や、世の中への不満感である。攻撃的な言動がストレスのはけ口として機能している可能性があるし、他者からの『いいね』などの賛同の声に、承認欲求を満たす側面もあるだろう
相手の顔が見えないことも問題を助長している。顔をつきあわせたやりとりであれば、相手が悲しそうな表情を見せたり、怒りで顔を赤くしたりしたら、それ以上の攻撃を控えるだろう。有効な対策は、おのおのが自制心や自己抑制能力を形成し、他者への共感や想像力、思いやりを育むことだろう。しかし簡単ではない
それよりも、下手な発信をすると相手を傷つけるだけでなく、自分も損をする、失うものがあると理解させることで、中傷を統制するのが現実的だと思う
」
これを読んで私が「なるほど」と思ったのは、8月20日のブログでご紹介した「他人様」は、「正当に評価されていないという不遇感や、世の中への不満感」を抱いており、「攻撃的な言動がストレスのはけ口として機能している」のではないか
さらに「他者からの『いいね』などの賛同の声に、承認欲求を満たしている」のではないか、ということです
この「他人様」のブログの「最新コメント欄」には2017年10月から2019年12月までの間に10のコメントが寄せられていますが、その中の一つに「だから、お姉さん、もっと、面白く・・・」というのがありました 明らかにもっと過激なことを書くように煽っています
こういうコメントが「他人様」の承認欲求を満たし、ますます内容がエスカレートするように促していると思われます
なお、余計なことかもしれませんが、この「他人様」は”お姉さん”ではありません。ブログの自己紹介欄に「自由で快適な音楽家です。孤独好きの美人年増と人は言います」と書かれていますから
さらに興味深いのは この人はこれら10のコメントに一つも返信コメントを書いていないことです
「言いたいやつには言わせておけ」というスタンスが見え見えです
コメントの中には、アメリカの音楽学校への留学経験もあり、その昔、学校で音楽の教鞭をとっていたこともあり、ピアノ教室を開いて教えていた経験のあるこの「他人様」に、ピアノ奏法で分からない点を尋ねている真面目なコメントがありますが、全く無視しています
この事実から分かることは、「他人様」にはコミュニケーション能力が全くないということです。というよりは、そもそも他の人と会話をする意志がないのです
いくらピアノ教室を開いて教えようとしても、コミュニケーションがとれなければ教えることは出来ません
当然 生徒だって離れていくでしょう
ある意味 可哀そうな人だと思いますが、それはそれとして、小俣先生の言われる通り「自制心や自己抑制能力を形成し、他者への共感や想像力、思いやりを育む」ことに努力し、他者や団体を誹謗することでストレスを発散するのは止めてほしいと思います
あまりにも大人げないです