人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

渡邉一正 ✕ 黒木雪音・阪田知樹・清水和音 ✕ 神奈川フィルで ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第1番、第4番、第5番」を聴く / 渋谷「名曲喫茶ライオン」 ~ 朝日の記事から

2020年08月07日 07時21分26秒 | 日記

7日(金)。昨日の朝日朝刊「第2東京面」の「ぶらりふらり」コーナーに「渋谷③ 多様な音楽 受け入れてきた街」という見出しの記事が載りました その中に、私が何度も通った「名曲喫茶ライオン」が紹介されていて懐かしく思いました 超訳すると、

「創業1926年。創業者の山寺弥之助が特注した高性能の巨大スピーカーから、深みと広がりのあるクラシック音楽が流れる 夫から経営を引き継ぎ、3代目店長を務める石原圭子さん(86)は『所蔵するレコードは5千枚以上はあります』と話す 午後3時と同7時にはレコードコンサートが開かれる 他の時間は客からのリクエストをかける 石原さんは『コーヒー1杯で1日過ごせるので、詰襟姿の学生さんで満員になったこともある。モーツアルトばかりリクエストするおじさんや、いつも決まった席でくつろぐ白ひげの男性などいろいろな方がいた』と懐かしむ 大声での会話や写真撮影は禁止されているが、時代にあわせてパソコンが使える席も設けた コロナ禍の中、席の間隔をとるなどして営業を続けている

この記事では紹介されていませんが、LPレコードのほか、CDもあります 私が最後に店を訪問した時はコーヒー1杯が500円でしたが、今はいくらなんだろうか? パソコンを使える席を設けた、というのは時代の流れを感じます コーヒーと一緒に運ばれる小さなパンフレットにはレコードコンサートの日時とプログラムが掲載されています 経験から言うと、リクエストは圧倒的に古典派~ロマン派が多いです。特に多いのはバッハ、モーツアルト、ベートーヴェン、ブラームス、シューベルトといったドイツ・オーストリア系の作曲家の作品です 最近はどうでしょうか?  道玄坂・百軒店にあるライオンを 久しぶりに訪ねてみようかと思います

 

     

 

ということで、わが家に来てから今日で2137日目を迎え、米SNS大手フェイスブックは5日、学校の早期再開を目指すトランプ米大統領がFOXニュースのインタビューの中で、「子どもは新型コロナに対し実質的に免疫がある」などと主張したことについて、「新型コロナの誤情報に関するルールに違反した」として投稿を削除した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     学校や経済を再開させ 大統領選を有利にしようと 平然と嘘をつくのがトランプ

     

         

 

昨日、夕食に「鳥ももキャベツの味噌マヨガーリック」と「生野菜サラダ」を作りました 鶏もも~は砂糖をちょっと多めに入れ過ぎたようですが、まあまあでした

 

     

 

         

 

昨日、ミューザ川崎シンフォニーホールでフェスタサマーミューザ参加公演「神奈川フィルハーモニー管弦楽団」のコンサートを聴きました プログラムはベートーヴェン①ピアノ協奏曲 第1番 ハ長調 作品15、②ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 作品58、③ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 作品73”皇帝”です 演奏は①のピアノ独奏=黒木雪音、②のピアノ独奏=阪田知樹、③のピアノ独奏=清水和音、指揮は渡邉一正です

 

     

 

このフェスタで神奈川フィルの演奏を聴くのは7月28日に川瀬賢太郎の指揮で聴いたドヴォルザーク”新世界より”他のコンサート以来です 自席は1C5列21番。5列とは言え、前の列はコロナ対策でつぶされているので実質的に最前列です。しかもど真ん中のピアノの正面です。抽選でこんな良い席が当たるとはラッキーです

オケは左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後方にコントラバスという並び 譜面台は1人が1台を使用します。コンマスは崎谷直人です

1曲目はベートーヴェン「ピアノ協奏曲 第1番 ハ長調 作品15」です この曲はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770‐1827)が1794年から翌95年にかけて作曲(1800年改訂)、1895年にウィーンで初演されました 「第2番」よりあとに作曲されましたが、出版が8か月ほど早かったため「第1番」に数えられています 第1楽章「アレグロ・コン・ブリオ」、第2楽章「ラルゴ」、第3楽章「ロンド:アレグロ・スケルツァンド」の3楽章から成ります

黄色を基調とした晴れやかな衣装に身を包まれたソリストの黒木雪音が登場、ピアノに向かいます 現在、昭和音楽大学ピアノ演奏家コース4年在学中で、数々の入賞歴があります

渡邉一正の指揮で演奏に入ります ソリストの演奏では、特に第2楽章「ラルゴ」のロマンティックな演奏が印象に残りました 将来が楽しみなピアニストです

 

     

 

15分休憩後の2曲目はベートーヴェン「ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 作品58」です この曲は1805年から翌06年にかけて作曲され、1807年にウィーンのロブコヴィツ侯爵邸で私的に初演され、同年アン・デア・ウィーン劇場で公開初演されました この時期は、「交響曲第4番」「ピアノ・ソナタ”熱情”」「ラズモフスキー弦楽四重奏曲(全3曲)」などの傑作が次々と書かれた充実期でした 第1楽章「アレグロ・モデラート」、第2楽章「アンダンテ・コン・モート」、第3楽章「ロンド:ヴィヴァーチェ」の3楽章から成ります

ソリストの阪田知樹は1993年名古屋市生まれ(とても27歳には見えない!)。2016年フランツ・リスト国際ピアノコンクール第1位を獲得している実力者です 東京藝大を経て、ハノーファー音楽演劇メディア大学ソリスト課程ピアノ科に在籍しています

ソリストがピアノに向かい第1楽章がピアノ・ソロで開始されます 阪田氏の演奏を聴いていて感じるのは、感情の赴くままに演奏するというのとは真逆で、常に冷静沈着で知的な演奏を展開します 第1楽章のカデンツァはベートーヴェンが2曲書いていますが、阪田氏の弾いたのは超絶技巧で長大なカデンツァだったので、ロマン派以降の作曲家によるものだと思います 例えばゴドフスキ―とか このカデンツァも激しいなかにも冷めた目を感じる演奏でした 第2楽章冒頭はオケによる呼びかけと、ピアノの返答から開始されますが、神秘的なこの音楽による会話はよく映画で使われます 第3楽章は、一転推進力に満ちた音楽が展開します 阪田氏は抜群のリズム感で軽快に弾き切りました。個人的にはイチオシの若手ピアニストです

 

     

 

15分休憩後の3曲目はベートーヴェン「ピアノ協奏曲 第5番 変ホ長調 作品73”皇帝”」です この曲は1809年に作曲され、1811年11月にライプツィヒで初演されました 演奏者に任せるカデンツァを廃止するなど古典派協奏曲の枠を超えた壮大な作品です どうやら、ベートーヴェンは他人が自分勝手な解釈で演奏するカデンツァが我慢ならなかったようです 第1楽章「アレグロ」、第2楽章「アダージョ・ウン・ポコ・モッソ」、第3楽章「ロンド:アレグロ」の3楽章から成ります

1981年、ロン・ティボー国際コンクール・ピアノ部門優勝者の清水和音がピアノに向かい、第1楽章が雄大なピアノ・ソロで開始されます とにかくこの人の演奏はパワフルです ピアニストの中ではベテランの域に達しており、コンチェルトのレパートリーも多く、余裕さえ感じさせる演奏スタイルですが、演奏家にはいつも「いま作曲されたばかりの作品である」と思えるような新鮮な印象を与える演奏をしてほしいと思います 「言うは易く行うは難し」ということは分かっていますが

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