17日(日)。東京交響楽団から2021ー2022シーズンのチケットが届きました また、別のハガキで1月24日(日)ミューザ川崎で開催の「第680回定期演奏会」(5月30日 サントリーホールで開催予定で この日に延期された公演)の開演時間の変更通知が届きました 当初19:00開演予定だったのが18:15開演に45分繰り上げられました(開場17:45。終演20:00予定)。これは政府による緊急事態宣言に伴う措置です プログラムは①ボッケリーニ(ベリオ編曲)「マドリードの夜の帰営ラッパ」、②ベルク「ヴァイオリン協奏曲”ある天使の思い出に”」、③ベートーヴェン「フィデリオ」序曲、④⑤⑥同「レオノーレ」序曲 第1番、第2番、第3番 ②のヴァイオリン独奏は南紫音、指揮は下野竜也で変更ありません 変更により来場できない場合は払い戻しに応じるとしています。政府によるGo Toキャンペーンといい、緊急事態宣言に伴う措置といい、オーケストラと聴衆はコロコロ変わる方針に振り回されますね。困ったものです
ということで、わが家に来てから今日で2299日目を迎え、米調査機関ピュー・リサ―チ・センターは15日、トランプ大統領の支持率が過去最低の29%になったとの世論調査結果を発表、一方 米主要メディアは同日、下院で弾劾訴追されたトランプ氏が、バイデン次期大統領就任式が開かれる20日の朝にワシントンを離れると報じた というニュースを見て感想を述べるモコタロです
自分の負けを絶対に認めないという意志表示だろうけど 待っているのは弾劾裁判だ
昨日、江東区住吉のティアラこうとう小ホールで「オペレッタ映画名作選 ~ ヨハン・シュトラウスⅡ世『こうもり』」を観ました 出演は ロザリンデ=グンドラ・ヤノヴィッツ、アイゼンシュタイン=エバハルト・ヴェヒタ-、オルロフスキー=ヴァルフガング・ヴィントガッセン、アデーレ=レナーテ・ホルム、ファルケ博士=ハインツ・ホレツェック、フランク=エーリッヒ・クンツ、アルフレード=ヴァルデマール・クメント、フロッシュ=オットー・シェンク他。合唱=ウィーン国立歌劇場合唱団、管弦楽=ウィーン・フィル、演出=オットー・シェンク、指揮=カール・ベームです
このオペレッタはヨハン・シュトラウスⅡ世(1825ー1899)が1873年に作曲、翌74年にアン・デア・ウィーン劇場で初演されました ヨハン・シュトラウスⅡ世の街ウィーンでは、年末年始の風物詩として「こうもり」が上演されています
物語の舞台はウィーン郊外。銀行家アイゼンシュタインは顧問弁護士の不手際で禁固刑が延長され大憤慨する しかし、悪友ファルケ博士に誘われ、妻ロザリンデには刑務所に出頭すると偽って、変装してロシアのオルロフスキー侯爵邸の夜会へ出かける そこでハンガリーの伯爵夫人を名乗る仮面の美女を 妻と気付かず口説くが、小道具の懐中時計を巻き上げられてしまう 翌朝、刑務所に出頭したアイゼンシュタインは、収監されている若い男アルフレートと、駆けつけた妻の浮気を疑うが、証拠物件の懐中時計を見せられ、自分の浮気がばれて逆にやり込められてしまう そこへ、茶番劇の仕掛け人ファルケが現れ、過去にアイゼンシュタインにからかわれた時の復讐劇だったことを告げ、一同で「すべてはシャンパンのせい」と歌い上げ、大団円を迎える
これはオペレッタをライブ録画したものではなく、映画作品として撮影したものです 自ら刑務所の看守フロッシュとして出演した演出家のオットー・シェンクが監督した1972年製作・ドイツ語・143分の映画で、この日の上映は休憩なしでした 会場のティアラこうとう小ホールは初めてでしたが、60人位の観衆が集まりました。これほど人気があるとは思いませんでした
映画ということもあり、台詞の部分はそのままで、歌の部分はスタジオ録音した歌に口パクで合わせています
映画の冒頭は、指揮者カール・ベームが「序曲」を指揮する姿が正面から捉えられています ベームは1894年生まれなので、この映画の撮影時はすでに78歳です 映像を観る限り78歳とは思えない矍鑠たる指揮ぶりです ロザリンデを歌ったヤノヴィッツはカラヤン好みのソプラノで、リヒャルト・シュトラウス「4つの最後の歌」をはじめ数々の名演が残されています この頃が歌手として絶頂の時期で、伸び伸びと歌い演技しています 一方、通常はメゾ・ソプラノで歌われることの多いオルロフスキー公爵を歌ったヴォルフガング・ヴィントガッセンはワーグナー歌いとして有名な歌手です 体形からして貫禄があり、いかつい顔付きの彼が侯爵の歌を歌うと、リアルの彼と役柄との落差が大きく、かえって笑いを誘います 刑務所長フランクを歌ったエーリッヒ・クンツは、カラヤン ✕ ウィーン・フィル ✕ シュワルツコップによるリヒャルト・シュトラウス「ばらの騎士」でファ二ナルを演じた歌手として有名です 注目すべきは、この映画に登場する歌手陣は全員が「宮廷歌手」の称号を持っているということです 映画作品として後世に残すため当時の精鋭歌手を集めたということでしょう
「こうもり」で楽しいのは、もちろん歌手陣の歌と演技もありますが、私が一番ワクワクするのはオルロフスキー公爵邸のパーティ―でシュトラウスのポルカ・シュネル「雷鳴と電光」に乗って踊られるバレエです バレエ団の演舞に続いて歌手陣も加わってポルカを踊りますが、実に楽しいのです この音楽を聴くといつも思い出すのは、1986年に神奈川県民ホールで聴いたカルロス・クライバー指揮バイエルン国立歌劇場管弦楽団によるコンサート(ベートーヴェンの第4番&第7番)でアンコールとして演奏された「雷鳴と電光」です 「華麗な指揮」というのはまさにカルロス・クライバーのためにある言葉だと思います
次回は2月20日にカールマンのオペレッタ「チャールダーシュの女王」を観に行きます アンナ・モッフォがヒロインを歌います。すごく楽しみです