人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

高関健 ✕ 横山幸雄 ✕ 東京シティ・フィルでショパン「ピアノ協奏曲第1番」、ショスタコーヴィチ「交響曲第5番」を聴く ~ 都民芸術フェスティバル参加公演

2021年01月21日 07時18分49秒 | 日記

21日(木)。わが家に来てから今日で2303日目を迎え、トランプ米大統領は19日午後、約20分間にわたる退任演説の動画を公開し、「我々はだれもが想像していた以上のことを成し遂げた」と自画自賛を述べた上、「私は水曜日(20日)正午、新政権に権力を移譲する準備をしているが、我々の始めた運動は始まったばかりだ」と述べ、次の大統領選出馬も含めた自身の政治運動を今後も継続していくことを示唆した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     バイデン政権発足後の弾劾裁判で有罪となれば 次の大統領選には出馬できないよ!

    

         

 

昨夕はコンサートのため外食だったので、娘の夕食に「とんぺい焼き」と「生野菜とアボカドのサラダ」を作っておきました 娘の好きなチーズをたっぷり乗せてあります

 

     

 

         

 

昨夕、東京芸術劇場コンサートホールで都民芸術フェスティバル参加公演「東京シティ・フィル」のコンサートを聴きました    今回は町田でピアノの先生をしているKIRIOKAさんをお誘いしました プログラムは①ショパン「ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調」、②ショスタコーヴィチ「交響曲 第5番 ニ短調」です 演奏は①のピアノ独奏=横山幸雄、指揮=常任指揮者・高関健です

 

     

 

席は1階F列23番・24番、センターブロック右通路側です コロナ禍の影響か後方席を中心に空席が目立ちます 拍手に迎えられて入場する楽団員を見渡して驚くのは、ヴァイオリン・セクションを中心に若い奏者が圧倒的に多いということです ここ数年でかなりメンバーが入れ替わったようで、私がシティ・フィルの定期会員だった約10年前と比べると知らない顔の方が多くなっています

オケは左奥にコントラバス、前に左から第1ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、第2ヴァイオリンという対向配置=高関シフトをとります コンマスは戸澤哲夫です

1曲目はショパン「ピアノ協奏曲 第1番 ホ短調」です この曲はフレデリック・ショパン(1810ー1849)が1830年に作曲、同年ショパンがポーランドを去りウィーンに出発する告別演奏会で、作曲者自身のピアノによりワルシャワで初演されました ヘ短調の協奏曲より早く1833年にパリで出版されたため第1番と呼ばれています この曲は当時の名ピアニスト、カルクブレンナーに献呈されました 第1楽章「アレグロ・マエストーソ」、第2楽章「ロマンツェ:ラルゲット」、第3楽章「ロンド:ヴィヴァーチェ」の3楽章から成ります

ソリストの横山幸雄は2019年に3日間でショパンの全作品を完奏、2020年にはベートーヴェンのピアノ・ソナタ32曲全曲演奏を達成するなど並外れたパフォーマンスで話題を呼んでいます

高関の指揮で演奏が開始されます 極めてオーソドックスなテンポで序奏が進みますが、横山の独奏ピアノが入ってくると、徐々にテンポアップし高速演奏になります 第2楽章の叙情的な演奏に続き、リズミカルな第3楽章が軽快に進みます

休憩時間にKIRIOKAさんにピアニストの立場から演奏の感想を聞いてみました 彼女の感想は「高速演奏でしたね 終始 速いテンポの演奏で、ゆっくり味わいたいところも高速でスルーしてしまうので、その点は不満が残りました 技巧的には優れているんでしょうけど、心をグッと掴むようなところがないように思います。オーケストラは懸命に演奏していて とても良かったです」というものでした     私はコンサート前にサンソン・フランソワの独奏によるCDを聴いて予習をしてきたのですが、これが 今にも止まりそうな超スローテンポの演奏なのです この演奏と聴き比べてみると、いかに横山の演奏が際立って速いかが分かります どちらが正しいかというよりも、高速演奏が現代にマッチしたスタイルになっているということだと思います この点に関しては、KIRIOKAさんも私もフランソワのような演奏の方が好きだ、ということで一致していました

 

     

 

プログラム後半はショスタコーヴィチ「交響曲 第5番 ニ短調」です この曲はドミトリー・ショスタコーヴィチ(1906ー1975)が1937年に作曲、同年11月21日にエフゲニー・ムラヴィンスキー指揮レニングラード・フィルにより初演されました オペラ「ムツェンスク郡のマクベス夫人」などが、スターリンの意向を受けた共産党機関紙「プラウダ」で「プチブル的」「形式主義的」と批判されたことに対する名誉回復を成し遂げた作品と言われています 第1楽章「モデラート」、第2楽章「ラルゲット」、第3楽章「ラルゴ」、第4楽章「アレグロ・ノン・トロッポ」の4楽章から成ります

高関健の指揮で演奏に入りますが、全体を通して弦楽器群の渾身の演奏が光ります さらに首席フルート奏者の竹山愛をはじめとする木管楽器群の演奏が素晴らしい KIRIOKAさんの感想は、「コンサートマスターの演奏が素晴らしい 軸がぶれていないですね。若い楽団員の熱演が好ましく感じました。下手な演奏だと寝てしまうんですが、そんなことは全くなく、最初から最後まで熱意のある演奏に惹きつけられました 指揮者がいいんでしょうね。また、入場者数が少なめだったことが幸いしてか、ホールの響きがとても良かったと思います」ということでした 私の感想もほぼ同じでした

 

     

 

私はコンサートに関して「一人で聴く」ことを主義としていますが、たまには友人や知人と一緒に聴いてお互いの感想を語り合うのも良いものだと思います KIRIOKAさん、お付き合いいただきありがとうございました 「完全防音ピアノルーム」新設の準備でお忙しいとは思いますが、機会を見てまた行きましょうね

 

     

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする