人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

読響2021‐2022シーズン会員継続手続き完了 / 新国立オペラ研修所修了公演「悩める劇場支配人」のチケットを取る / ジュゼッペ・トルナトーレ監督「海の上のピアニスト」を観る

2021年01月22日 07時20分55秒 | 日記

22日(金)。昨日の朝日朝刊第1面のコラム「天声人語」は今月で没後50年となるフランスのデザイナーのココ・シャネルを取り上げていました コラムは、いかにシャネルが先進的な取り組みで服飾の世界を革新してきたかを語り、最後に次のように結んでいます

「シャネルはこんなことも言っている。『20歳の顔は自然がくれたもの。30歳の顔はあなたの生活が、50歳の顔にはあなた自身の価値が表れる』。シャネルの品々とはおよそ縁のない身だが、鏡に映るおのれの姿にじーっと考え込む

さてさて、50歳をとっくに通り過ぎたわが顔には何が表れているのだろうか

ということで、わが家に来てから今日で2304日目を迎え、ジョー・バイデン氏が20日正午、第46代米国大統領に就任したが、同日午前11時前にトランプ氏はフロリダ州パームビーチの空港に移動、退任後に住む邸宅「マール・ラーゴ」に到着した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     これでやっと「痛めつける政治」から「痛みの分かる政治」へと転換が図られるね

 

         

 

昨日、夕食に「ハッシュドビーフ」と「生野菜とアボカドのサラダ」を作りました ハッシュドビーフは牛バラ肉を使いました。玉ねぎは、これまで みじん切りにしてレンジで7分間チンしてから炒めていたのですが、今回初めてレンジでチンはせず、玉ねぎの形が残るように細切りして即 炒めました    でも 味は変わらないですね

 

     

 

         

 

昨日、読響2021‐2022シーズンの会員継続手続きをしました 現在 私はサントリーホールでの「定期演奏会」の会員ですが、2021‐2022シーズンの「定期演奏会」は 私が苦手とする現代ものが多いので候補から外しました 残るはサントリーホールでの「名曲シリーズ」と 東京芸術劇場コンサートホールでの「土曜・日曜マチネ―シリーズ」です 会場としてはサントリーホールが好きなのですが、毎回のように「協奏曲」が取り上げられる「マチネーシリーズ」が魅力的で、日程的にも他のオケの公演とダブっていないので、「土曜マチネ―」(A席)を選択することにしました 

ちなみに、「マチネ―シリーズ」で取り上げられる協奏曲は、サンーサーンス「ヴァイオリン協奏曲第3番」、シューマン「ピアノ協奏曲」、ドヴォルザーク「ヴァイオリン協奏曲」&「チェロ協奏曲」、プーランク「オルガン協奏曲」、ベートーヴェン「ピアノ協奏曲第1番」他です また12月度公演では「第九」が演奏されます

 

     

 

         

 

新国立劇場オペラ研修所修了公演、チマローザの歌劇「悩める劇場支配人」のチケットを、アトレ会員先行発売で取りました 3月5,6,7日の3日間のうち7日(日)午後2時開演の部を選びました 同公演は中劇場で上演されますが、毎年楽しみにしているオペラ公演の一つです 今回のチマローザの作品のように、一般のオペラ公演では取り上げられないマイナーな作品を取り上げ、まだオペラ歌手への発展途上にある若い人たちの歌を聴けるのが一番の魅力です

 

     

     

 

         

 

ギンレイホールでジュゼッペ・トルナトーレ監督による1999年製作イタリア・アメリカ合作映画「海の上のピアニスト」(121分:4Kデジタル修復版)を観ました

第二次世界大戦の終戦直後、マックス・トゥ―二―(ブルイット・テイラー・ヴィンス)は愛用のトランペットを金に換えるため楽器店を訪れる 彼は楽器を売った後、店主にもう1度だけ吹かせてほしいと頼む 彼の演奏を聴いた店主(ピーター・ヴォーン)は、同じ曲がピアノ演奏で刻まれたレコードを持ち出し、曲名と作曲者名を訪ねた。するとマックスは「1900(ナインティーン・ハンドレッド)」(ティム・ロス)と呼ばれた男の物語を語り始める 大西洋を往復する豪華客船ヴァージニアン号。その船上で産み捨てられた赤ん坊を拾った黒人機関士のダニー・ブートマン(ビル・ナン)は その子に、自分の名前、捨てられていた箱の名前、生まれた西暦1900年などから「ダニー・ブードマン・T.D.(Thanks Danny)レモン・1900」と名付けて大事に育てる しかし、ダニーは1900が8歳の時に事故で帰らぬ人となってしまう 1900はダニーの葬儀で流れた音楽に惹かれ、ピアノを弾き始める 1927年、成長した1900は嵐の夜に船酔いで動けないマックス(あだ名:コーン)と出会い、ともに船内のバンドで演奏することになる 誰も聴いたことのない1900の音楽の噂は瞬く間に広がる そんな中、ジャズを生んだというピアニストのジェリー・ロール・モートン(クラレンス・ウィリアムズ3世)も噂を聞きつけ、ピアノ演奏による決闘を申し込んできた 1900は目の覚めるような鮮やかな演奏でモートンを打ち負かす ある日、レコード会社が1900の音楽を世に広めようと録音にやってくる 1900は碌に話も聞かず演奏を始めるが、何気なく窓に目をやると美しい少女(メラニー・ティエリー)がそこに見えた。彼は一目ぼれしてしまい、演奏した音楽には愛が溢れていた 録音が終わると1900は「おれの音楽は誰にも渡さない」と言って契約を破棄、レコードの原盤を持ち去ってしまう ある日、彼女が船を降りる日がやってくる。1900は勇気を出して彼女に話しかけるが、自分のレコードを渡すことができない 彼はレコードを割り砕きゴミ箱に捨ててしまう。1900は彼女に会いに行くため、ついに船を降りることを決意する 仲間たちが見送る中、1900は階段をゆっくりと降りていくが、途中で立ち止まり、何も言わずに船の上に戻ってくる それから月日が経ち、マックスも船を降り、1900だけが船に残り続けた。1946年、楽器屋の店主から、戦争で朽ち果てたヴァージニアン号を解体するため、船にダイナマイトが仕掛けられたと聞き、マックスは船内にまだ1900が残っていることを必死で訴え、楽器店の店主が入手していた例のレコード原盤を借り出して、強引に船に乗り込む 船内でマックスがレコードをかけ、1900に呼びかけても彼の返事はない 諦めかけたその時、マックスは暗がりに人影を見つける。1900がそこにいた マックスは船から降りて一緒に音楽をやろうと説得するが、1900は『終わりの見えない世界には行けない』と話し下船を拒否する マックスが船を降りた後、船は爆音とともに海に沈んでいく 話を聞き終えた楽器店の店主は、マックスにトランペットを返して見送るのだった

 

     

 

この映画ではエンニオ・モリコーネ作曲による音楽が全編を通して流れます ジャズっぽい音楽あり、クラシックっぽい音楽ありと多彩ですが、やっぱりモリコーネはモリコーネです

ところで、一度は船から降りることを決断した1900がタラップの途中で引き返した理由は何なのか?・・・この映画で一番の疑問です そのヒントは、彼がマックスに語った次の言葉にありそうです

「問題は目に映ったものでなく、映らなかったものだ」

船からタラップを降りる時に、彼の目の前にはニューヨークの高いビル群が聳え立っているのが霞みを通して見えていました それは彼の前に立ちはだかる大きな不安(目に映らなかったもの)の象徴ではなかっただろうか、と想像します 船の上ではせいぜい200人を相手にピアノを弾いて喝采を浴びていれば良かったが、陸に上ると何千、何万の人々を相手にして認めてもらわなければならない、果たして自分にはそれが出来るのだろうか、という不安です もう一つは、船上で知り合った少女と再び巡り合うことが出来るのか、さらには、会ってプロポーズを受けてもらうことが出来るのか、という漠然とした不安です いずれにしても、彼は未来への道を自ら封じ、一度も船から降りることなく船と供に爆破される道を選んだのです

「なんだ、単なる臆病者じゃないか」と思われるかもしれませんが、もし1900が陸に降りたら この映画の価値は半減するかもしれません

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする