人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

N響2月度Aプロ振り替え ~ 井上道義指揮 / 世界の10大リスク ~ 「米分断」第1位:日経の記事から / シネマ歌舞伎で宮藤官九郎作・演出「唐茄子屋 不思議国之 若旦那」を観る

2024年01月10日 00時09分38秒 | 日記

10日(水)。2月4日(日)14時開演の「N響Aプログラム」と新国立オペラ「ドン・パスクワーレ」がダブってしまうので、N響の方を前日の3日(土)18時開演の部に振り替えました プログラムは①ヨハン・シュトラウス2世:ポルカ「クラップフェンの森で」、②ショスタコーヴィチ「舞台管弦楽のための組曲第1番」から「行進曲」「リリック・ワルツ」「小さなポルカ」「ワルツ第2番」、③同「交響曲第13番 変ロ長調 作品113 ”バビ・ヤール”」です 指揮は今年年末を持って指揮者引退を表明している井上道義です 井上の”十八番”ショスタコーヴィチです。総座席数3601席のNHKホールは満員御礼になるかもしれません

 

     

 

ということで、わが家に来てから今日で3283日目を迎え、反プーチン派の急先鋒として汚職の追及などを行い、当局による弾圧を受け服役中だったアレクセイ・ナワリヌイ氏が、北極圏の刑務所に移送されたことが判明した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     いつの日か立場が逆転して プーチンが北極圏の刑務所にぶち込まれる日がくるだろ

 

         

 

昨日の夕食は「おでん」にしました🍢 「おでん」というと、数年前にテレビで放映された某コンビニの名CMを思い出します 「お電話待ってます」にひっかけて「オデンは待ってます」というキャッチに思わず唸りました 「おでん」と言えば日本酒の熱燗ですね 熱燗飲んでお風呂に入ると、就寝前に本を読もうと思ってもいつの間にか眠ってしまうので読めません

 

     

 

         

 

昨日の日経朝刊に「10大リスク『米分断』1位 ~ 米調査会社予測 2位は中東情勢」という見出しの記事が載っていました 超略すると次の通りです

「国際政治学者のイアン・ブレマー氏が率いる米調査会社ユーラシア・グループは8日、2024年の世界の『10大リスク』を発表した 1位に『米国の分断』を挙げた。11月の大統領選に向けて国内の政治的分断は悪化し、米国の民主主義がこれまでになく試される年になると予測した 複数の罪で起訴されたトランプ前大統領、81歳という年齢が問題視されているバイデン大統領について、『二大政党の候補は他に類を見ないほど大統領にふさわしくない。国民はどちらのリーダーも望んでいない』とも述べた 2番目に大きいリスクとしたのはイスラエルとイスラム組織ハマスの衝突が続く『瀬戸際の中東』。地域の情勢には米国やイランなど多くの国が関わっており『ガザでの戦闘は24年に拡大する紛争の第1段階に過ぎない可能性がある』とした 第3のリスクは『ウクライナの事実上の割譲』とした。『ウクライナは24年、事実上の分割統治を受けることになる』と予測。ロシアは戦場で主導権を握っており、物資面でも優位に立っているため、ウクライナが対策を取らなければ『早ければ来年にも”敗北”する可能性がある』という

1位の「米国の分断」については、犯罪容疑者のトランプが大統領に返り咲くと、米国だけでなく世界中が混乱し危機に陥る可能性が限りなく大きくなります 一方、バイデンが再選したとしても高年齢のハンデだけに止まらず「これから4年間任せて大丈夫か」という不安が残ります

2位の「瀬戸際の中東」は、人道問題を無視する形で紛争が地理的に拡大していく恐れが大きいと言えます

3位の「ウクライナの事実上の割譲」は、約2割の国土をロシアに占領されたウクライナをはじめ、多くの民主主義国家にとっては決して許されない結論ですが、無実の国民が理不尽に殺され続け、建物やインフラが一方的に破壊尽くされていく現実の中で、いつまで戦争を続けるのか、あるいは続けられるのか、といった現実的な問題が突き付けられています

そんな世界情勢の中、わが日本では新年早々、能登半島での大地震、羽田空港における航空機衝突事故が相次ぐなど不安な毎日が続いています こんな時こそ政府はしっかりしなければならないのに、自民党では政治資金パーティ券をめぐる裏金問題で逮捕者まで出ています われわれ国民は いつまでもこんな”金権体質”の政党に政権を任せていて良いのか

「よ~く考えよ~、お金は大事だよ~」(自民党の政治家)

「よ~く考えよ~、選挙は大事だよ~」(一般国民)

 

         

 

昨日、東銀座の「東劇」でシネマ歌舞伎「唐茄子屋 不思議国之 若旦那(とうなすや ふしぎのくにの わかだんな」(113分)を観ました これは令和4年10月の平成中村座の公演のライブ録画映像です

本作は「あまちゃん」他の脚本で有名な宮藤官九郎作・演出による歌舞伎コメディーで、古典落語「唐茄子屋政談」をはじめ、「大工調べ」「鈴ふり」「十八檀林」など、五代目古今亭志ん生が得意としたレパートリーの要素が盛り込まれた作品です 出演は若旦那 徳三郎=中村勘九郎、大工の熊=中村獅童、傾城桜坂お仲=中村七之助ほかです

吉原遊びが過ぎて勘当された若旦那の徳三郎は、橋から身投げしようとしているところを偶然通りかかった八百屋のおじに助けられ、渋々、唐茄子(かぼちゃ)売りの商いをすることになる 商いを通して下町の人情に触れ、少しばかり成長した徳三郎だったが、やっぱり恋しい吉原の花魁 吉原へ駆け出した徳三郎が迷い込んだのは、不思議なパラレルワールド(第二吉原)だった

 

     

     

クドカンらしい面白いギャグの連発で、途中でほろりとさせる場面もありますが、最初から最後まで笑い通しでした 本格的な伝統歌舞伎と違い、ストーリー展開も台詞回しもとにかく速く、聴き取るのが大変なくらいでした とくに中村勘九郎と中村獅童の機関銃並みの早口言葉には舌を巻きました

最高に可笑しかったのは、若旦那が「カボチャ売りなんてみっともなくて出来ない」とごねているとき、八百屋のおじと女房が怒って、カボチャ(本当はゴムボール)を2人がかりで若旦那に投げつけると、若旦那はバレーボールの回転レシーブよろしく必死に受け、ハアハア息を上げていたところです まるで大松監督対東洋の魔女の猛練習風景でした

歌舞伎の世界も、本格的な演目だけでなく、現代に即した脚本により興行しないと生き残っていけないのでしょう でも、この方針は大正解だと思います とくにコメディータッチの演目は気軽に鑑賞できるので、どんどん新作を制作・上演し、シネマ歌舞伎としても上映してほしいと思います また是非観たいと思います

 

     

 

ところで、私が初めて観た歌舞伎は「児雷也豪傑譚(じらいや ごうけつ ものがたり)」という演目で、大きなガマに乗って妖術を使う児雷也が、ヘビを自在に操る大蛇丸などと闘う”忍者もの”でした 今からン十年前に新聞関係団体事務局に入職して間もない頃、日米記者交換計画というプロジェクト(日米両国のジャーナリズムのコミュニケーションギャップを解消するため、米国の地方紙記者10数名を招き、日本の政治・経済・文化についてレクチャーを行い、文化の一端を観てもらうため歌舞伎鑑賞が組まれた)の担当になり、アメリカの記者団と一緒に初めて歌舞伎座に足を踏み入れました 「児雷也豪傑譚」は忍者ものなので大きなガマや大蛇などが出て来るし、衣装の早変わりはあるし、舞台や衣装はカラフルだし、アメリカの記者たちは大喜びでした 私も「歌舞伎ってこんなに楽しいものなのか」と思ったものです

それ以降、1度は歌舞伎座で観ているはずですが、恥ずかしながら演目さえ思い出せません それほど「児雷也豪傑譚」のインパクトは大きいものでした

 

     

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする