人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

寺岡清高 ✕ 新交響楽団でシュレーカー「あるドラマへの前奏曲」、マーラー「交響曲第10番」(クック版・全曲)を聴く ~ 今年の初コンサート

2024年01月09日 00時04分16秒 | 日記

9日(火)。わが家に来てから今日で3282日目を迎え、自民党の最大派閥「清和政策研究会」(安倍派)が政治資金パーティーの収入の一部を裏金化していたとされる事件で、東京地検特捜部が7日、政治資金規正法違反(虚偽記載)容疑で衆院議員・池田佳隆容疑者(57)=比例東海、当選4回=を逮捕した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     安倍派に限らず心当たりのある自民党議員は「次は俺か」とビクビクしてんじゃね

 

         

 

昨日、夕食に「バターチキンカレー」と「生野菜サラダ」を作りました カレーはご飯にかけず、ナンと一緒にいただきました 「何である?」「ナンである」・・・難がある 月曜日はカレーが定着かなん

 

     

 

         

 

昨日、東京芸術劇場コンサートーホールで新交響楽団「第264回演奏会」を聴きました 今年の初コンサートです プログラムは①シュレーカー「あるドラマへの前奏曲」、②マーラー「交響曲第10番 嬰へ長調 クック版 第3稿(1989年)」全曲です 指揮は寺岡清高です

寺岡清高は早稲田大学第一文学部卒、桐朋学園大学を経て、ウィーン国立音楽大学、イタリア・シエナのキジアーナ音楽院で学び、1年間ジャンルイジ・ジェルメッティのアシスタントを務める 2000年ミトロプーロス国際指揮者コンクール優勝 ウィーン在住

 

     

 

新交響楽団から送られてきたチケットは1階G列13番、センターブロック左通路側です ちょっと前過ぎですが、希望の通路側席なので文句は言えません

オケは14型で左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスといういつもの新響の並び。コンミスは堀内真実さんです ステージ下手にはハープ2台、ピアノ、チェレスタが配置され、中央奥には打楽器奏者5人がスタンバイします

1曲目はシュレーカー「あるドラマへの前奏曲」です この曲はフランツ・シュレーカー(1878-1934)が1914年に、自身の歌劇「烙印を押された人々」の前奏曲に他場面の音楽を書き足して編纂した作品です ユダヤ人のシュレーカーはウィーン音楽院に学び、指揮者をしながら作曲しました その後、ウィーン音楽院の教授になったものの、作品がナチスによって「退廃芸術」の烙印を押され、失意の中脳梗塞で亡くなりました

寺岡の指揮で演奏に入ります 冒頭、ハープ、ピアノ、チェレスタ、ヴァイオリンの伴奏に乗って、ヴィオラ、チェロ、バスクラリネットが瞑想的なメロディーを奏でますが、この演奏がとても美しく素晴らしい シュレーカーの作品は初めて聴きましたが、極めてロマンティックかつドラマティックです 1度聴いただけで好きになりました

 

     

 

プログラム後半はマーラー「交響曲第10番 嬰へ長調 クック版 第3稿(1989年)」全曲です この曲はグスタフ・マーラー(1860-1911)が1909年から1910年にかけて第1楽章のみ完成させましたが、1911年2月に咽頭炎を患い同年5月に敗血症で亡くなったため第2楽章 ~ 第5楽章は未完に終わりました この曲は、補筆によるいくつかの全曲完成版が存在しますが、中でもイギリスの音楽学者デリック・クック(1919ー1976)によるものが広く受け入れられています

この曲は第1楽章「アダージョ」、第2楽章「スケルツォ」、第3楽章「プルガトリオ(煉獄)」、第4楽章「スケルツォ」、第5楽章「フィナーレ」の5楽章から成ります マーラーの交響曲の中で「スケルツォ」楽章が2つあるのは交響曲第10番だけです

寺岡の指揮で第1楽章に入ります 冒頭、ヴィオラ・セクションによる繊細な演奏により、不安を音にしたような音楽が奏でられます しばらくするとマーラーらしい諧謔的な音楽が現れますが、突然 金管の咆哮を中心とするオケ総奏による絶叫調の不協和音が演奏されます 妻アルマとのギクシャクした関係が音として飛び出したように感じます 第2楽章はホルン・セクションの朗々たる演奏、弦楽セクションの渾身の演奏が光ります 第3楽章は5分にも満たない音楽ですが、マーラーの歌曲「子どもの魔法の角笛」の「この世の生活」が深く関わっているように響きます フルート、ファゴットといった木管楽器が良く歌います 第4楽章はホルン・セクションが素晴らしい 第5楽章は冒頭の大太鼓の打撃が衝撃的です これは何度か繰り返されますが、「交響曲第6番」における木槌の打撃に匹敵するインパクトがあります また、フルート・ソロによる抒情的な演奏が際立っており、それに続く弦楽合奏が美しい 終盤近くのホルンとトランペットとの対話は聴きごたえがあり、それに続くフィナーレに向けての弦楽セクションの渾身のアンサンブルは、まるでマーラーの魂を浄化するかのように美しく響きました

指揮者のタクトが降ろされると、満場の拍手とブラボーが飛び交いました 文句なしの素晴らしい演奏でした 寺岡清高 ✕ 新交響楽団の渾身の演奏のお陰で、2024年も 素晴らしいコンサート・ライフのスタートを切ることが出来ました ありがとうございました

 

     

     

コメント
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