人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

インド映画「マダム・イン・ニューヨーク」を観る~久しぶりに良い映画を観た!

2014年12月21日 09時04分44秒 | 日記

21日(日)。わが家に来てから85日目を迎え追い詰められたモコタロです 

 

          

            囲まれちゃったよ こういうのを四面楚歌っていうの?

 

  閑話休題  

 

昨日、飯田橋のギンレイホールでインド映画の2本立てを観ました 2012年制作の「マダム・イン・ニューヨーク」と2013年制作の「めぐり逢わせのお弁当」です。今日は「マダム・イン・ニューヨーク」について書きます

ギンレイホールは10月2日に懐かしの名画「追憶」を観て以来ですから随分間が空いてしまいました この日は新上映作品の初日とあってか朝10時からの部はほとんど満員状態です。皆さん、ヒマなんですねぇ・・・・あっ、自分もそうか さて、物語は

主婦シャシは料理はプロ並みの腕を持っているが、英語が苦手で、夫からも子供からもバカにされて傷ついていた そんな彼女は姪っ子の結婚式のため一人ニューヨークに旅立つことになる 現地で「4週間で英語が話せる」という広告を見つけ一念発起、実姉の家から内緒で英会話教室に通い始める 姪から借りた映画のDVDなどで一生懸命勉強し、姪の結婚式でスピーチを求められ、大勢の前で見事に英語でスピーチをやり遂げ拍手喝さいを浴びる 家族のシャシを見る目が変わる

 

          

 

この映画は、一人の主婦が苦手な英語を克服することを通して自信とプライドを身に付け、新しい人生を築き上げていく過程を描いた作品ですが、とくに女性は共感するところが大きいでしょうね

英会話教室の仲間たちはいいキャラが揃っていて、なかなか感動させてくれます 何と言っても、主演のシャシを演じたシュリーデヴィが美しく、輝いています この映画はボリウッド映画お約束の「ダンス・シーン」もありますが(インド映画では、ストーリーに関係なく、途中でいきなり登場人物たちがダンスを踊り出すシーンが多く見られる)、メインは細かいエピソードの積み重ねです。上演時間は134分ですが、まったく長さを感じさせません。久しぶりに良い映画を観たというのが率直な感想です

 

          

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東京ニューシティ管弦楽団の定期会員になる~フリー4定期会員

2014年12月20日 07時29分10秒 | 日記

20日(土)。わが家に来てから84日目を迎えたモコタロです 

 

          

                          ここから飛び降りようと思うんだけど 高いなぁ

 

  閑話休題  

 

東京ニューシティ管弦楽団の2015年度定期会員になりました 来年5月から再来年3月までの間に6公演ありますが、そのうち2つがすでに他の日程が入っているので、「フリー4定期会員」という便利な制度を利用しました 選んだのは5月16日、7月24日、11月14日、1月23日の4公演です

 

          

 

私がそもそも東京ニューシティ管弦楽団の定期会員になろうと思ったのは、今年夏にミューザ川崎で開かれた「サマーフェスタ・ミューザ」でこのオケのコンサートを聴いて、良い印象を持ったのがきっかけです 小粒ながら、常任指揮者・内藤彰のもと「世界初演シリーズ」などに取り組む精力的な姿勢が高く評価できます ラインナップは下のパンフレットの通りです

 

          

          

 

先日、読売日響の定期会員の新規申し込みをしたので、来年の定期会員は①東京交響楽団(サントリー・シリーズ)、②同(東京オペラシティ・シリーズ)、③東京フィル(文京シビック・響きの森シリーズ)、④新日本フィル(トリフォニー・シリーズ)、⑤同(室内楽シリーズ)、⑥読売日響(サントリー・定期演奏会)、⑦東京ニューシティ管(東京芸術劇場)、⑧バッハ・コレギウム・ジャパン(東京オペラシティ)、⑨新国立オペラ(オペラ・ハウス)の9つになりました

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「フレッシュ名曲コンサート」「アナと室内楽の名手たち」「松田華音」のチケットを買う

2014年12月19日 07時03分40秒 | 日記

19日(金)。わが家に来てから83日目を迎え魑魅魍魎に囲まれたモコタロです 

 

          

             周りを見てくれよ 魑魅魍魎の世界だぜ

 

  閑話休題  

 

昨夕、当社の創立記念日食事会が9階の記者クラブで開かれました 本当の創立記念日は12月14日ですが、諸般の事情で日取りが変更されました。今年は当社のOB5人をお招きし、飲み且つ食べながら歓談しました 元技術部長のSさんは会社を辞めてから合唱団に入って歌っていたとのことで、現在、新日本フィルの維持会員で”クラシックの扉”シリーズ(金曜日)の定期会員だそうです かなり前ですが、すみだトりフォニーホールでお会いしたことがあります。その時は同ホールのボランティアとして会場の案内係をされていました。背筋が伸びていて腰痛もないのは水泳のお陰とおっしゃっていたので、真似をしたいのですが、なかなか決断できません

他の先輩方の話を聞いていると、皆さんはこの会社が好きだったんだな、ということが分かります 嬉しいのは今回、新人Y君を迎えることが出来たことです。男性陣の有志で地下の焼鳥Rに流れて二次会をやりましたが、X部長の「地下に2軒しかない飲食店の1つだけ行くのは不公平だから、両方の店に行く」という方針によって、全員がもう1軒の焼鳥0に流れました 私は10時頃引き揚げましたが、何人かのOBとX部長と若者たちはまだ残っていました。皆さん、健康を大事にしましょうね。ということで今日は朝から頭が頭痛です

 

  も一度、閑話休題  

 

チケットを3枚買いました 1枚は3月6日(金)午後7時から新宿文化センターで開かれる「フレッシュ名曲コンサート」で、オール・モーツアルト・プログラムです プログラムはモーツアルトの①ピアノ協奏曲第20番ニ短調、②ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調、③交響曲第41番ハ長調”ジュピター”です。①のピアノ独奏は上原彩子、②のヴァイオリン独奏は篠原悠那、飯森範親指揮東京交響楽団による演奏です

入場料はS席:4,500円、A席:3,500円、新宿区民割引としてS席:4,000円、A席:3,000円となっています。この料金設定からして、新宿区民には早い段階で区の広報などによって知らせており、残りの席を埋めるために新聞広告を打ったのではないか、と推測します

 

          

 

2枚目は4月7日(火)午後7時から東京オペラシティコンサートホールで開かれる松田華音の「ピアノ・リサイタル」です 松田華音(まつだ・かのん)は1996年、香川県生まれ。2002年秋、6歳でモスクワに渡り、翌年ロシアの名門音楽学校、モスクワ市立グネーシン記念中等(高等)音楽専門学校に第1位で入学、各国のピアノ・コンクールに入賞するなど目覚ましい活躍を見せています 驚くべきは今年11月、日本人ピアニストとして初めてクラシックの名門ドイツ・グラモフォンからCDデビューしたことです。今回のリサイタルはCDに集録された曲を取り上げています。超大型新人の登場です

 

          

 

3枚目は4月27日(月)午後7時から紀尾井ホールで開かれる「アナと室内楽の名手たち~チュマチェンコ女史とともに」コンサートです。アナというのはヴァイオリニストのアナ・チュマチェンコのことで、ディズニーのアニメ・キャラクターではありません

プログラムは①モーツアルト「ピアノ四重奏曲第2番変ホ長調K493」、②ベートーヴェン「七重奏曲変ホ長調」です。出演は、チュマチェンコのほかに、ピアノ=菊池洋子、ヴィオラ=鈴木学、チェロ=中木健二、コントラバス=池松宏、クラリネット=齋藤雄介、ファゴット=福士マリ子、ホルン=福川伸陽です これは何と言ってもプログラムの良さで選びました

 

          

 

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「上岡敏之が新日本フィルの音楽監督に就任」のニュース~2016年9月から

2014年12月18日 07時00分46秒 | 日記

18日(木)。わが家に来てから82日目を迎えたダジャレも板についてきたモコタロです 

 

          

           寒いときは これに限るよ 暖房る なんちゃって・・・

 

 閑話休題  

 

会社でドアを開ける時とかキャビネットを開ける時に、手の指がバチッときます。周りの者はそういうことはないようで、どうも私の体質なのか、私だけが静電気に好かれているのか、よく分かりません 貯めておいて後で使えるのなら東電にでも売ろうかと思いましたが、そういうものでもないようなので諦めました とにかく、バチッとくる時(そういう音が聞こえます)すごく指が痛いので、静電気防止グッズはないものかと100均ショップに行ってみたら、「静電気防止」ではなく「静電気軽減」ブレスレットを売っていました 108円なので、騙されたと思って使ってみたら騙されました 右手にはめてドアノブに触ってみたら、やはりバチッときました やっぱりそれなりの大枚を叩いて、ちゃんとした「静電気防止」あるいは「静電気除去」グッズを買わないとダメなようです

 

  も一つ、閑話休題  

 

月曜の朝日夕刊に「回顧2014 クラシック」が載りました。編集委員の吉田純子さんが書いています

まず「ゴジラ」の作曲者・伊福部昭の生誕100周年を取り上げ、「阿部加奈子率いるオーケストラ・ニッポニカの演奏が、熱狂に率直なアマチュアに寄り添う伊福部音楽の本懐を見事に示した」と評価しています このコンサートは5月11日(日)に紀尾井ホールで開かれましたが、私は行くつもりでいたのに急きょ出張が入り、涙を呑んで知人にチケットを譲ったのでした そのコンサートが朝日の「回顧」のトップに登場するとは思いもよりませんでした。しかも、ゴジラと伊福部氏のツーショットの写真付きで

ピアニストでは、『リヒテルから”世界最高のシューマン”と讃えられた』グルジア生まれのヴィルサラーゼ、『ロシアピア二ズムの神髄に迫った』ドイツ在住の原田英代、『日常の感触を古典作品のなかに豊かに息付かせる才能を開花させた』萩原麻未、『シリーズ企画で新境地を示しつつある』清水和音を取り上げています 私的には、萩原麻未が取り上げられたのが嬉しいところですが、やはりと言うか、HJリムのような超個性的な激しいピアニストは選ばれないのでしょうね

ヴァイオリニストでは、『幼子のごとく、実に無邪気にバッハの懐に遊んだ』五嶋みどり、『孤独なトップランナーが誰かと寄り添って音を紡ぐ幸福に目覚める瞬間をみせた』庄司紗矢香を取り上げています 私は、今年ヴァイオリニストで誰が印象に残ったか、と問われてもすぐにパッと名前が出てきません

指揮者とオーケストラでは、新国立劇場の芸術監督就任公演で「パルジファル」を指揮し『日本のワーグナー受容史に新たな種を撒いた』飯守泰次郎、ベルリオーズ「幻想交響曲」を指揮して復活した小澤征爾、『”田園交響曲”を生まれたばかりのように初々しく爽快に響かせた』上岡敏之、来年都響の音楽監督に就任する大野和士、『ブラームスを等身大の愛すべき人間として見せた』ヤルヴィとドイツ・カンマー・フィル、『風光明媚な響きを聴かせた』パッパーノとローマ・サンタ・チェチーリア管弦楽団を取り上げています ヤルヴィ+ドイツ・カンマー・フィルは良かったですね

そういえば昨日、家に帰ると新日本フィルからハガキが届いていました 何事か?と裏を見ると「次期音楽監督決定のお知らせ」とあり、上岡敏之氏が2016年9月から新日本フィルの音楽監督に就任することが決まった、と書かれていました それに先立つ2015年4月からは『アーティスティック・アドヴァイザー』として関わるとのことです。上岡敏之の指揮は、ドイツのヴッパータール響の来日公演と読響の定期公演で聴いたことがありますが、新日本フィル就任は面白いと思います ・・・・・ということは、ダニエル・ハーディングは2016年夏までで契約終了ということでしょうか?それはそれで寂しいものがありますが

 

  最後の閑話休題  

 

新宿のタワーレコードで松田華音(まつだ・かのん)のデビューアルバムCDを買いました 2014年9月1日~4日に軽井沢大賀ホールで録音されたアルバムです。ベートーヴェン「ワルトシュタイン・ソナタ」、ショパン「バラード第1番」、同「英雄ポロネーズ」、リスト/シューマン「献呈」、ラフマニノフ「音の絵」から第6番、第5番、第9番、スクリャービン「練習曲第5番」、同「ワルツ」、そして最後に自身の名前にちなんでパッヘルベル「カノン」が収録されています

 

          

 

CDを買ったらポストカードが付いてきました

 

          

          

名門ドイツ・グラモフォンからいきなりデビュー・アルバムをリリースするというのですから、かなりの実力があり、将来が期待されているピアニストである証左です しかし、彼女の本当の実力は実際に生演奏で聴かなければ分かりません。来年4月7日(月)に彼女のピアノ・リサイタルがあるので聴きに行くことにしました。近々チケットを買います プログラムはほぼCD収録曲と一致しています。CDで十分”予習”してから本番を楽しもうと思います

 

          

 

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ゴーティエ・カプソン+ユジャ・ワンによる「チェロ・ソナタ」第2夜を聴く~ブラームスの魅力

2014年12月17日 06時34分27秒 | 日記

17日(水)。わが家に来てから81日目を迎えた被疑者のモコタロです 

 

          

           刑事さん 穴を空けたのは俺じゃねえんだ 信じてくれ!

 

  閑話休題  

 

昨日の朝日朝刊に音楽評論家・三善清達氏(元NHK)の「音楽評論家・遠山一行さんを悼む」という追悼記事が載りました。10日に92歳で死去した遠山氏の柔和な性格を懐かしく回顧しています

遠山一行さんと言えば思い出すことがあります。4年前のことだったと思います。ある日の夕方、当ビル地下駐車場から内線電話があり、「今、トウヤマという人が車で来ていて駐車させるよう依頼された。事前に届け出がないが、駐車の許可を出してよいか」という問い合わせでした 当ビルの駐車場は基本的に月極め契約のみで、臨時に駐車したい場合は事前に日本記者クラブ等を通じて管理事務所あて届出用紙を提出し、許可を得ることになっています すぐに駐車場届出ファイルをチェックすると、事前の届け出がないことが分かりました。そこで、駐車場の係員には「駐車は断るように」と指示を出しました。トウヤマさんは諦めて隣のビルの有料駐車場に向かったようでした

ところが、後で判ったことですが、そのトウヤマさんとは遠山一行さんのことで、2010年度日本記者クラブ賞を受賞した毎日新聞社学芸部特別編集委員(当時。現在=桐朋学園大学学長)梅津時比古氏の受賞記念パーティーに出席するために来館したのでした。その時はトウヤマ=遠山一行という連想が出来ませんでした 事前にそのことを知っていれば、すぐにでも駐車の許可を出していたでしょう 遠山さん、あの時駐車を断ったのは私です。今さらですがお許しください 

あらためて遠山一行さんのご冥福をお祈りいたします

 

  も一度、閑話休題  

 

一昨日に続き、昨夕トッパンホールでチェロのゴーティエ・カプソンとピアノのユジャ・ワンによる「チェロ・ソナタ」(第2夜)を聴きました プログラムは①ベートーヴェン「モーツアルトの『魔笛』の主題による変奏曲」、②ブラームス「チェロ・ソナタ第1番ホ短調」、③同「同第2番ヘ長調」です

 

          

 

自席はM列20番、右ブロックの左から2つ目です。冷たい雨の中を集まった聴衆で会場はほぼ満席です 拍手の中、二人の登場です。ユジャ・ワンは前日の後半に着用したブルーのノースリーブ、大胆なスリット入りのドレスで登場です

さっそく1曲目のベートーヴェン「『魔笛』の主題による7つの変奏曲」に入ります。この曲は、モーツアルトの歌劇「魔笛」の第1幕後半で、パミーナとパパゲーノが愛を賛美して歌う二重唱『恋を知るほどの殿方には』を主題にとっています

冒頭、チェロが主題を奏でますが、雨のせいか音色が少し湿っぽいような気がします しかし、そこはカプソン。次第に調子を上げていきます この曲は、それほどピアノがガンガン鳴らされるケースはないので、チェロのメロディーを楽しむことが出来ます

2曲目はブラームスの「チェロ・ソナタ第1番ホ短調」です。この曲はブラームスが32歳の時(1865年)に作曲されました チェロの重低音の魅力を思う存分楽しめる曲です。カプソンのチェロが朗々と響き渡ります それにユジャ・ワンのピアノが付けていきますが、時によってピアノが前に出過ぎ、チェロの音を消してしまうことがママあります こういう時は「チェロ・ソナタ」なのか、「チェロの伴奏付ピアノ・ソナタ」なのか・・・と疑問に思ってしまいます。もちろん、ヴァイリン・ソナタを例にとれば、モーツアルトの時代が”ヴァイオリン伴奏付ピアノ・ソナタ”だったのに対し、ベートーヴェン以降はヴァイオリンとピアノが対等の関係になり”ヴァイオリンとピアノのためのソナタ”になったように、ピアノの存在が前面に出てきたことは言うまでもありません 全体的には若きブラームスの渋い魅力が堪能できました

休憩後は、ブラームスが53歳の時(1886年)に作曲したチェロ・ソナタ第2番ヘ長調です ユジャ・ワンはこの日も”お色直し”をして、黒のラメ入りの上下(ノースリーブのワンピ・ミニスカとでも言うのか?)の衣装で登場です

冒頭、こちらの方が若きブラームスが作曲したのではないか、と思うほど激しく情熱的な曲想が展開します この曲に至って、やっと二人の演奏のバランスが取れてきたように感じました

大きな拍手に、二人はマスネの「タイスの冥想曲」を静かに演奏し、再び喝采を浴びました カプソンはこの日のうちに帰国するためサイン会はない、とCD売り場の係員が言っていました。世界中を飛び回る演奏家はゆっくり観光などしている時間など無いのかも知れません

 

          

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ゴーティエ・カプソン+ユジャ・ワンで「チェロ・ソナタ集」第1夜を聴く~ラフマニノフに酔う

2014年12月16日 07時01分46秒 | 日記

16日(火)。わが家に来てから80日目を迎えた中堅のモコタロです 

 

          

             tora家に来てからもう80日も経ってしまったよ

 

  閑話休題  

 

昨夕、トッパンホールでチェロのゴーティエ・カプソン(フランス。1981年生まれ)とピアノのユジャ・ワン(中国。1987年生まれ)による「チェロ・ソナタ」第1夜を聴きました プログラムは①ドビュッシー「チェロ・ソナタ」、②プロコフィエフ「チェロ・ソナタ ハ長調」、③ラフマニノフ「チェロ・ソナタ ト短調」です

 

          

 

自席はF19番、右ブロック左から2つ目です。会場は文字通り満席 会場の照明が落ち二人の登場を待ちます。ステージが明るくなり二人が登場します。ユジャ・ワンの姿を見て、一瞬「あれ?来るところを間違えたかな?・・・銀座5丁目の高級クラブに紛れ込んでしまったか??」と思いました 黒のセパレーツの水着、もとい、ドレスを身にまとっています。正確に言うと、セパレーツ水着のように上の部分と下の部分が分かれていて、お腹が丸見えなのですが、さすがに下はロングスカートです それでもひざ下は透け透けのシースルーです。これが彼女の”ウリ”なのでしょうか?ここは銀座5丁目のクラブではなく、トッパンホールであることを自分に言い聞かせて音楽に集中することにしました

この日の演奏曲目は3曲ともほとんど初めて聴く曲です。いずれもCDを持っていないので”予習”が出来なかったのです 1曲目のドビュッシーのチェロ・ソナタは、第1楽章「プロローグ。ゆっくりと」、第2楽章「セレナード。適度の活気をもって」、第3楽章「フィナーレ。活気をもって」から成ります 第1楽章冒頭、ユジャ・ワンの強打が会場に響き渡り、その後カプソンのチェロが入ってきます。「へーえ、ドビュッシーってこういう曲を作ったんだ」と感慨深いものがあります なにせ初めて聴くのでどこにポイントを置いて聴いたら良いか分からないまま全曲が終わってしまいました

 

          

 

2曲目はプロコフィエフの「チェロ・ソナタ ハ長調」です。解説によると、プロコフィエフはチェロの巨匠ロストロポーヴィチの演奏を聴いて刺激を受け、彼の協力を得ながらこの曲を作曲したとのこと ロストロポーヴィチってすごい人だったのだと、今さらながら思います 第1楽章「アンダンテ・グラ―ヴェ」、第2楽章「モデラート」、第3楽章「アレグロ・マ・ノン・トロッポ」から成ります。第1楽章冒頭はチェロの低音が腹の底に響く音楽です テンポを変えながら音楽が進みますが、時によってユジャ・ワンのピアノが前に出過ぎる場面が見られ、完全にカプソンのチェロの音が消されていました それが彼女の真骨頂だと言えばそうなのかも知れませんが、ちょっとやり過ぎかも、と思ったのは私だけだったでしょうか

 

          

 

休憩後、再びステージが明るくなり、二人が登場します。ユジャ・ワンの姿を見て、私はまた「あれ?ここは銀座6丁目のナイト・クラブだったっけ??」と頭がこんがらがりました 彼女は、お色直しをして、今度はブルーのノースリーブ、右足に大胆なスリットの入ったドレスで登場したのです 私はここでも、ここは銀座6丁目のナイト・クラブではなく、トッパンホールであることを自分に言い聞かせて音楽に集中することにしました

ところが、第1楽章から良いメロディーが流れる中、自席の左後方から”いびき”が聞こえてきたのです 少し後ろを振り返ると、センターブロック右通路側の太った中高年男性が下をうつむいたまま”いびき”をかいています。大きな音で音楽が流れている時は気にならないのですが、ピアノやピアニシモになった時は、”グー、グー”といういびきはすごく響きます。”いびき”は”ひびき”ます

よく考えてみましょうね。このコンサートの入場料は全席指定8,000円です。”迷惑いびきオヤジ”は8、000円も出して寝に来たのです その周りの聴衆は8,000円出して音楽を聴きに来たはずが、音楽の代わりに”いびき”を聞かされたのです これっておかしいですよね?チェロの演奏者はフレンチなのに、聴いている聴衆の一人がハレンチでは周囲の聴衆は救われません

そこで思い出したのは、先ほどこの曲が始まる直前、その席の周辺でトラブルがあり、女性が席を立って出て行ったのです 想像するに、”いびきオヤジ”の隣席の女性がイビキをかかないようにと注意したのに、「俺はいびきなどかいておらん」とか返答して、話にならないと思った女性が「それじゃあ、私が出ていきます」と啖呵を切って退席したのではないかと思います いい迷惑ですよね。8,000円も払って不愉快な思いをして自分が権利を放棄しなければならないなんて せっかくの楽しみが台無しですよね。こういう”迷惑いびきオヤジ”には、演奏中は口と鼻をふさいで欲しいと思います。できれば永遠に。プログラムに「アンケート用紙」が挟まれていたので、ここに告発してやろうかと思いましたが、休憩時間にゴミ箱に捨ててしまったことを思い出しました 普段、この手のアンケートには答えないことにしているのが裏目に出ました どうせならあのオヤジをゴミ箱に捨てたいくらいです

今夕もトッパンホールに二人のコンサート(チェロ・ソナタ第2夜)を聴きに行くので、もし”迷惑いびきオヤジ”を発見したら、アテンダントに”要注意人物”だと忠告するもんね 2日連続で犠牲になるなんて有り得ないしぃ。それでも”いびき”をかいているようだったら、何らかの方法でトッパンホールの危機管理態勢を問います

さて、気を取り直して、ラフマニノフの「チェロ・ソナタ ト短調」です。交響曲第1番が酷評され落ち込んでいたラフマニノフでしたが、ピアノ協奏曲第2番で復活、その直後に作曲されたのがこの曲だったのです したがって、全曲を通してピアノ協奏曲第2番の”精神”を受け継いでいるかのようにロマンに溢れた曲想です この曲の聴きどころは第3楽章「アンダンテ」でしょう。まさに、これぞ”ロマンティシズムの極致”です

会場一杯の拍手とブラボーに、二人はラフマニノフの「ヴォカリース」を演奏してくれました        

今聴いた演奏が良かったかどうかについて、私は「もう一度聴きたいと思うか?」というのと、初めて聴いた曲については「その演奏によって、その曲が好きになったか?」という基準を設けています その意味で、この日のラフマニノフの「チェロ・ソナタ ト短調」の演奏は、この曲が好きになり、もう一度聴きたいと思ったことを告白せざるを得ません これは決して、ユジャ・ワンのセクシーなステージ衣装のせいではないことを敢えて付け加えておきます

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METライブビューイングでビゼー「カルメン」を観る~聴かせたアニータ・ハーティッグのミカエラ

2014年12月15日 07時01分32秒 | 日記

15日(月)。わが家に来てから79日目を迎えた感慨深いモコタロです 

 

          

          また月曜日になっちゃったね はやいねぇ1週間は・・・・・

 

  閑話休題  

 

昨日は午前中に近所の小学校で投票を済ませてから、新宿ピカデリーでMETライブビューイング、ビゼー「カルメン」を観ました キャストはカルメンにアニータ・ラチヴェリシュヴィリ(メゾソプラノ)、ドン・ホセにアレクサンドロス・アントネンコ(テノール)、エスカミーリョにイルダール・アブドラザコフ(バスバリトン)、ミカエラにアニータ・ハーティッグ(ソプラノ)ほか 指揮はスペイン生まれのパブロ・エラス=カサド、演出はリチャード・エアです。この映画は今年11月1日に米メトロポリタン歌劇場で上演された公演のライブ録画映像です。エアの演出でこのカルメンを観るのはこれで2回目です

 

          

 

威勢のよい前奏曲で幕が開きます。これほど有名な前奏曲もないかもしれません 一気にスペインの闘牛場に案内されたような感じを受けます。メリメ原作による「カルメン」はフランスの作曲家ジョルジュ・ビゼーが1873~74年に作曲したフランス語のオペラです

物語は、真面目で気の弱い伍長ドン・ホセが、田舎の幼なじみのミカエラの想いを振り切って、たばこ工場で働く情熱的な女カルメンに誘惑され、ギャング団の仲間に加わり、最後は闘牛士エスカミーリョにカルメンを横取りされ、逆上してカルメンをナイフで刺し殺してしまうという悲劇です

 

          

     

ヒロインのカルメンを歌ったアニータ・ラチヴェリシュヴィリは1984年グルジア生まれのメゾソプラノですが、カルメンに相応しい肉感的な身体つきで、「ハバネラ」「セギディーリャ」をはじめとするアリアはもちろんのこと、演技も踊りも素晴らしく、第2幕の「ジプシーの歌」などは、よくもあんなに激しく踊りながら安定して歌えるものだ、と感心します

ドン・ホセを歌ったアレクサンドロス・アントネンコはラトヴィア生まれのテノールですが、同じテノールでもかなり重みのある力強い歌が特徴です 真面目な兵士が情熱的なカルメンの誘惑によって身を崩していく様をよく演じていました

闘牛士エスカミーリョを歌ったイルダール・アブドラザコフはロシア生まれのバスバリトンです。最近のMETライブではモーツアルトの「フィガロの結婚」でタイトルロールを歌い、喝采を浴びていました この時の模様は11月19日のブログに書きました

さて、今回この「カルメン」で一番良いと思ったのはミカエラを歌ったアニータ・ハーティッグです 1983年ルーマニア生まれのソプラノですが、プッチーニの「ラ・ボエーム」のミミでデビューしたように、抒情的な美しい歌声が魅力です 第1幕でドン・ホセの母親から言付かってきた手紙をホセに渡す時に歌うアリアなどは、聴いているこちら側も思わず感情移入してしまいます

演出面では、序曲の後や、幕間の間奏曲で踊られる男女のペアによるバレエがオペラ「カルメン」のテーマをよく表出していました

実は、この「カルメン」、観るかどうか迷っていたのです 世界中で上演されるオペラの中でベスト3に入るほどの有名なオペラで、もう何度も観たので”もういいか”と思っていたのです しかし、観終わった今、観て良かったと思っています

途中10分間の休憩、インタビュー映像等を含め約3時間22分の上映。入場料は3,600円で、都心では新宿ピカデリー、東銀座の東劇などで19日(金)まで上映されます

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ジョナサン・ノット+東響でブルックナー「交響曲第3番ニ短調」を聴く

2014年12月14日 08時27分43秒 | 日記

14日(日)。わが家に来てから78日目を迎えた知恵熱が出たらしいモコタロです 

 

          

           頭が熱いよ~ 知恵熱かな~ んなわけないかぁ

 

  閑話休題  

 

昨夕、サントリーホールで東京交響楽団の第626回定期演奏会を聴きました サントリーホール前のカラヤン広場の噴水はクリスマス・イルミネーションで装飾されています

 

          

 

さて、当日のプログラムは①ワーグナー「ジークフリート牧歌」、②ブルックナー「交響曲第3番ニ短調”ワーグナー”」、指揮は音楽監督ジョナサン・ノットです

この日のプログラムは凝っています。2曲の共通項は『プレゼント』なのです ワーグナーの「ジークフリート牧歌」は、ワーグナーが二人目の妻(リストの娘)の誕生祝として、その翌日の1870年12月25日の朝、この曲を生演奏でプレゼントしたのは有名な話です 一方、ブルックナーの交響曲第3番は、ブルックナーが1873年9月にバイロイトのワーグナーを訪ねた時にワーグナーにこの曲を献呈することを認められたのです いわゆる『第1稿』です。ブルックナーは自分で書いた交響曲を、後で改稿することが多く、この曲も第3稿まであります。今回は第1稿による演奏です

1曲目の「ジークフリート牧歌」は弦楽器を中心に総勢33名ほどの小規模な編成で演奏されます コンマスはグレヴ・ニキティン。この曲はコジマの誕生日と、彼女が初めての男の子(その名もジークフリート)を生んでくれたことへの感謝の気持ちが込められた、穏やかで優しさに満ちた曲です この曲で目を覚ましたコジマの喜びはどれほどだったでしょうか

指揮をとるジョナサン・ノットの後ろ姿を見ていると、壮年期のカラヤンを思い起こしました。本当によく似ているのです

 

          

 

 

休憩後はいよいよブルックナーの交響曲第3番です。オケは弦も管も大幅に拡大してフル・オーケストラとなっています。弦楽器はノット・シフトである対向配置をとります

この日のためにセルジュ・チェリビダッケ指揮ミュンヘン・フィルによる演奏のCDで”予習”してきましたが、データによると、1888/89バージョンとあるので、第3稿による演奏です

 

          

 

1時間を超える大曲ですが、ノットは暗譜で振ります 第1楽章開始からすぐにトランペットが特徴的なテーマを奏でます この冒頭を聴くとぞくぞくします。いよいよブルックナーが始まるぞ!という期待感が大きく膨らみます ノットは堂々たる、しかし、引き締まったテンポで曲を進めます。ノットの良いところは、フォルテの部分でもがなり立てることがなく、非常に理知的というか、洗練されているところです

”予習”のチェリビダッケの演奏が第3稿だったのに対し、目の前で演奏されているのは第1稿なので、ところどころ明らかに違いが認められます。第3稿に慣れているので、ちょっと違和感さえ感じてしまいます。また、彼の交響曲の特徴である『ゲネラル・パウゼ(総休止)』が頻繁に起こります

第2楽章のアダージョは宗教的と言っても良いかも知れません。ブルックナーの交響曲を聴いていていつも思うのは、極めてオルガン的(ここではパイプオルガンのこと)だということです。この曲も例外ではありません

第3楽章はスケルツォです。ブルックナーの音楽の特徴の一つは「スケルツォ」でしょう。一度聴けば「これはブルックナーの交響曲だ」と当てることが出来るほど、極めて特徴的です

そして、最後の第4楽章のフィナーレを迎えます。弦楽器が波打ち、管楽器が咆哮します。この楽章でも『総休止』が頻繁に出現します。ブルックナーは、長い曲を最後まで聴いてもらいたくて総休止を入れて緊張感を持続しようと考えたのでしょうか

ノットのタクトが上がり、一瞬の”しじま”の後、2階席を中心にブラボーがかかり、会場一杯の拍手が起こりました ノットは何度もステージに呼び戻されましたが、ステージ中央に来ないな、と思っていたら、オケの後方に回り込んでホルン、トロンポーン、トランペットを中心にブラスセクションを立たせ、拍手を求めました。前任のスダーンも人気がありましたが、ノットも負けず劣らず人気があります

聴き終ってつくづく思ったのは、ブルックナーやマーラーの交響曲は、家でちまちま聴く音楽ではない、ということです。生で聴いてはじめて、作曲家の意図が分かってくるのです 

       

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HJリムでバッハ「平均律クラヴィーア曲集第1巻」を聴く~超個性のピアニスト

2014年12月13日 07時23分32秒 | 日記

13日(土)。わが家に来てから77日目を迎えた実はインド生まれ?のモコタロです 

 

          

                     額のしるしは・・・・おまえ 実はインド生まれだったのか?

 

  閑話休題  

 

昨夕、銀座のヤマハホールで韓国のピアニスト、HJリムのピアノ・リサイタルを聴きました プログラムはJ.S.バッハ「平均律クラヴィーア曲集第1巻」です。実はこの日、同じ時間帯に地下のW薬局主催の「忘年会」とフォーレ四重奏団のコンサート(トッパンホール)が重なっていたため忘年会を諦めていたところ、後からリムのリサイタルのニュースが入ってきたので、フォーレ四重奏団を諦めることにしたのです 何人かに代わりに行ってもらえないか声をかけ、最終的に、”ダメ元”ということでW薬局の忘年会に参加するN氏にチケットを譲りましたが、アルコールが入ったら100%行かないでしょうね 結局、フォーレ四重奏団のチケット代6,000円とHJリムのチケット代5,000円の合計11,000円でリムのリサイタルを聴くのだと自分に言い聞かせることにしました。もちろん私はリムのリサイタルにそれだけの価値を認めている訳ですが

 

          

 

 自席は1階D列4番。333人収容のヤマハホールですが、8割程度の寂しい入りです 私のいる4列目の左ブロックはほかに座っている人は誰もいません。すごくもったいない話です ステージ中央にはヤマハのグランドピアノCFXがスタンバイしています。ヤマハホールだからヤマハのピアノということではなく、HJリムはコンサートでもCD録音でもCFXを弾いているのです

今週はこの日のために毎朝、カナダのピアニスト、アンジェラ・ヒューイットのピアノによるCDで予習をしてきました 極めてオーソドックスな演奏です

 

          

 

バッハの「平均律クラヴィーア曲集」をクラヴィコードにせよ、チェンバロにせよ、ピアノにせよ、生で聴くのは今回が初めてです 「第1巻」はバッハがケーテンで過ごした最後の年、1722年にまとめられた24のプレリュードとフーガです その後ライプチヒ時代の1744年にまとめられた「第2巻」の24曲と合わせて48のプレリュードとフーガから成ります 調性上、第1番から2曲ずつの組み合わせになっていて、例えば、第1番はハ長調、第2番はハ短調というようになっています

HJリムがトレードマークの上下黒の衣装で登場、ピアノに向かいます。リムの弾く第1番冒頭のプレリュードを耳にした時の衝撃をどのように表現したらよいのでしょうか 「いったい、これは本当にバッハの平均律の第1番だろうか」という驚きで、茫然自失の状態になってしまいました もう、速いなんて甘っちょろいものではなく、ヒューイットの演奏で聴き慣れていたあの有名なメロディーがまったく聴こえてきません まるで、まったく違う音楽を聴いているようです その意味で、ヒューイットのCDでの予習は半分は役に立ち、半分は役に立たなかったと言えます。半分役に立ったのは、ヒューイットのオーソドックスな演奏と比較して、リムの演奏が余りにもケタ外れであることが分かったからです。半分役に立たなかったのは、同じ曲なのに、まったく違う音楽に聴こえたので”予習”にならなかったからです

 

          

 

このことは次の第2曲以降の演奏でも同じで、一言で言えば「唯我独尊」、英語で言えば「ゴーイング・マイ・ウェイ」です これがどーしようもないへたくそな演奏なら何をか言わんやですが、べら棒に上手いのですからどーしようもありません。しかし、彼女のような演奏スタイルは「ベートーヴェンはこうあらねばならない」「バッハはこう弾かなければいけない」といった聴き手にとっては”許せない存在”なのかも知れません。好きな人からは徹底的に好かれ、嫌いな人からは毛嫌いされる演奏スタイルです 彼女の独特の演奏スタイルは、マネをしようと思っても表面的になってしまい上手くいかないでしょう

第4~第5曲が終わったところで、リムは突然立ち上がり、一礼して舞台袖に引っ込んでしまいました プログラムに挟みこまれたフリップには「第12番ヘ短調BWV857演奏後、休憩(15分)を取らせていただきます」と書かれていたので、途中で急に気分でも悪くなったのか、と心配しましたが、間もなく笑顔で戻ってきて演奏を再開したので安心しました

その後も、今までのオーソドックスなバッハ演奏から解放された自由自在な演奏が展開され、われわれ聴衆はただただ唖然として耳を傾けるしかありませんでした

彼女の演奏を聴いていて思ったのは、ある意味、奇才グレン・グールドに似ているな、ということです 演奏スタイルは全く異なりますが、例えば、グールドはベートーヴェンを弾いても、ブラームスを弾いても、バッハを弾いても、何を弾いてもグールドです それと同じようにリムはベートーヴェンを弾いても、バッハを弾いても、チャイコフスキーを弾いても、何を弾いてもリムです 二人の共通点は『超個性』です

 

          

 

演奏終了後、アンコールを求める拍手 が続きましたが、この日のリムは疲れていたのか、とうとうアンコールなしでコンサートを終了しました あらかじめサイン会があることを知っていたので、列に並びました。先頭から3番目です。家から持ってきた「ラヴェル&スクリャービン」のCDにサインをもらいました。これでリムのサインは3つ目です

 

          

          

          

 

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新日本フィル「室内楽シリーズ」(2015年)の申し込みをする

2014年12月12日 07時07分24秒 | 日記

12日(金)。当ビル1階玄関ホールがクリスマスの装いになりました

 

          

            きょうはシャイなモコタロ君の代わりに登場しました

 

  閑話休題   

 

昨夕、近隣のFビル地下のO寿司で、当ビルの有力テナントK法律事務所のK代表、K女史、Uさん(途中から)と、当社のU専務、K女史と私の6人で忘年会を開きました 今回K女史とUさんが忘年会初登場のため、主に2人が話題の中心になりました。K女史はK大学の”金時計卒”(つまり首席卒業)とのことで、話しぶりも聡明な方です 本人が弁護士、ご主人が検察官とのことで、U専務が「夫婦が法廷で争うケースはないのですか?」と尋ねると、「こちらは民事、あちらは刑事なのでそういうことはありません」との答えでした。なるほど また、遅れてきたUさんはK女史と同期入社とのこと。K女史は和歌山出身、K代表は京都出身ということで、同じ関西弁でも地方によって全く方言が違うという話でひとしきり盛り上がりました

関西関連ということで、たこ焼きの話が出て、K事務所にたこ焼きを焼くのが上手な弁護士がいる、という情報がもたらされ、「今度たこ焼きを食べる会をやろう」、「鍋料理が好きな事務所が入居している」、「S新聞の東京支社は毎年年末に事務所で”餃子パーティー”を開いている」、「S新聞社に限らず地方紙の東京支社が8つも入居しているから各地の名産品を持ち寄ったら楽しそうだ」という話で盛り上がりましたが、管理事務所の立場から「やるのは良いけど、煙を出して火災報知機が発報しないように」「電気のヒューズが飛ばないように」という注意事項も忘れずに付け加えておきました

K法律事務所のK代表、Uさん、Kさん、年末のお忙しいところご参加いただきありがとうございました

 

  閑話休題  

 

先日、2015年4月から新たに始まる新日本フィルの「室内楽シリーズ」の申し込みをしたところ、請求書が届いたので近くのコンビニを通じてチケット代を払い込みました ラインナップは①4月1日(水)がモーツアルト「グラン・パルティータ」ほか(企画:古部賢一)、②5月25日(月)がメンデルスゾーン「弦楽八重奏曲」ほか(企画:チェ・ムンス)、③6月17日(水)がシュールホフ「フルート、ヴィオラとコントラバスのトリオソナタ」ほか(企画:渡邉玲雄)、④7月8日(水)がモーツアルト「弦楽四重奏曲第13番」「ピアノ四重奏曲第1番」「弦楽五重奏曲第4番」(企画:篠原英和)です この内③6月17日のみすでに予定が入っているので、それ以外の1回券を3回分申し込みました。1回3,000円×3回で9,000円です。どれもが大好きな曲ばかりで、期待できる企画です

 

          

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