人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

メンデルスゾーン「六重奏曲」、バッハ「ヴァイオリン協奏曲」,パッヘルベル「カノン」のCDを買う

2015年08月21日 07時01分19秒 | 日記

21日(金)。わが家に来てから315日目を迎え,オオサンショウウオの真似をするモコタロです 

 

          

            オオサンショウウオだって? 似てるわけねーだろが!

 

  閑話休題  

 

昨日,家に帰ると東京交響楽団から「定期会員の皆様へ~東京交響楽団 記者会見のご案内」という往復はがきが届いていました 記者会見は,2016年度シーズンラインアップと創立70周年記念事業について,音楽監督のジョナサン・ノットが自ら発表するというもので,9月7日(月)午後2時からミューザ川崎シンフォニーホールで開かれるという内容です 私は長年,東京交響楽団の会員になっていますが,今回のような記者会見の案内が届いたのは初めてです

この案内が全会員に送付されているかどうかは不明ですが,オーケストラが他の楽団と差別化を図るため,このような試みをすることは評価しても良いと思います しかし,ウィークデーの昼間なので休暇を取るしかありません ノットが東響を指揮して短い曲でも良いから何か演奏してくれるのなら,休暇を取って交通費を負担して(巣鴨から往復で約900円!)聞きに行く価値があるかも知れませんが,ただ話を聞くだけであればあまり食指は動きません.今回はパスかな・・・・

 

          

          

 

  閑話休題  

 

新宿タワーレコードでCDを3枚買いました 1枚目はメンデルスゾーン「六重奏曲,ピアノ四重奏曲ほか」のCDで,演奏はベルリン・フィルハーモニー八重奏団員ほかです これはメンデルスゾーンの「六重奏曲」を聴きたくて買ったようなものです

 

          

 

2枚目はバッハの「ヴァイオリン協奏曲第1番,第2番,2つのヴァイオリンのための協奏曲」で,演奏はヴァイオリン=ジノ・フランチェスカッティ,レジス・パスキエ、管弦楽はバウムガルトナー指揮ルツェルン音楽祭管弦合奏団です フランチェスカッティ大好きです

 

          

 

3枚目はパッヘルベル「カノンとジーク」,バッハ「管弦楽組曲第5番」ほかで,演奏はラインハルト・ゲーベル指揮ムジカ・アンティクヮ・ケルンです バッハは「管弦楽組曲」は4曲しか作曲していないはず。さて・・・・。パッヘルベルの「カノン」はCD発売当時の80年代初めには、そのテンポの速さが話題になったようです

 

         

 

久しぶりに衝動買いしたCDです.3枚ともじっくり聴いてみようと思っています

 

 

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西加奈子/せきしろ「ダイオウイカは知らないでしょう」を読む~題詠短歌の傑作生まれる!

2015年08月20日 07時03分02秒 | 日記

20日(木)。わが家に来てから314日目を迎え,久々のアップで登場のモコタロです 

 

          

              ぼくって 相変わらず アップに耐える顔だよね

 

  閑話休題  

 

昨日の日経「夕刊文化」欄のコラム「自由席」は「ベルリンフィル,昔のCD人気」という見出しで,「60年以上も昔のフルトヴェングラーが指揮したベルリンフィルのCDが,今のラトル指揮のCDと同じくらい売れる」というタワーレコードの店員の声を紹介しています 確かに,たまに新宿や渋谷のタワーレコードに行くと,フルトヴェングラーを始めとする過去の名盤コーナーがそれなりのスペースを陣取っています 記事は「楽員選挙で監督に就いたアバドの時代に民主化,ラトルで国際性を強め,ペトレンコに至っては楽員が監督を育てるくらいとの指摘もある」という最近の考えも紹介しています.自慢ではありませんが,まだ一度もペトレンコの指揮で聴いたことがありません 一度聴いてみたいものです

 

  も一度,閑話休題  

 

西加奈子/せきしろ「ダイオウイカは知らないでしょう」(文春文庫)を読み終わりました この本は小説家の西加奈子さんと文筆家のせきしろさんが,2009年1月から2010年7月まで,約1年半にわたり題詠短歌(お題を組み込んだ短歌)に挑戦し続けた記録です 西加奈子さんは1977年テヘラン生まれ,カイロと大阪で育ち,2007年「通天閣」で織田作之助賞を,2013年「ふくわらい」で河合隼雄物語賞を受賞しています 私はまだ「炎上する君」しか読んでいません 一方,せきしろさんは1970年北海道生まれ.2006年,初エッセイ集「去年ルノアールで」を上梓,喫茶店「ルノアール」に集う人々を観察しながら妄想を繰り広げる独特の文章で話題を呼んだとのことです

 

          

 

これは”抱腹絶叫”の本です ゲストから「お題」をいただいて,西加奈子さんとせきしろさんの二人が短歌に「お題」を読み込んで短歌を作り,それぞれの作品について,ゲストを交えていろいろと”解釈”を加えていくのですが,これが超面白いのです もちろんそれは二人のキャラクターによるものなのですが,とくに西加奈子さんによる関西弁によるツッコミが光っています

この本ではいくつも傑作が紹介されているので,第1作を見てみます.お題は「初対面」です

〇久しぶり初めましてと重なってあたしわらうよわらうよみてて  西加奈子

〇初めて会ったのに初めてじゃないみたいという嘘を初めてつく カットフルーツの香りの中  せきしろ

これだけでも分かるように,西加奈子さんはキチンと短歌の法則(5・7・5・7・7)を守っているのに対し,せきしろさんは字余りもいいとこです 上の短歌について二人の会話が始まります.

西:短歌のことなんて右も左もわからんと,短歌詠み始めてしまったんやけど

せきしろ:大丈夫かなあ.そのスジの人から怒られたりしない?

西:せきしろさんもやるって言ったんやからね もう後にはひけへんよ.短歌上等!上手くなるから待ってろ,短歌!って意気込みで頑張ってみようよ

この会話だけで二人の性格が分かるような気がしませんか?

二人が短歌を初めて半年が経った頃,鎌倉に吟行(短歌のインスピレーションを得るための旅)に出ます.お題は「うなぎ」です

〇肉よりも親密なのはウナギだろ にょろにょろしよう 精をつけよう♡  西加奈子

〇うなぎだあ! 近すぎちゃってどうしよう かわいくはないけどどうします?  せきしろ

この後,二人の会話が続きますが,せきしろさんの話に西さんが反応して大笑いし,席を外すことになります.

西:あはははは(笑).ダメや.笑いすぎて腹が痛なってきた.・・・・ちょっとトイレ行ってくる.(と廊下へ.するとガラガラドシャーンと大きな物音が)

せきしろ:なんだ!どうした!?

西:(あわてて戻ってきて)壊しちゃった!精力つきすぎてトイレの扉,思いっきり引いたら戸が外れた!そんで・・・・(小声で)トイレに入った!隣のカップルの彼氏,座ってはった!大仏さんみたいな半眼で座ってはって,目が合った!どうしよう!

せきしろ:どうします?

西:早うここ出よう!

もう,短歌よりも面白いです タイトルの「ダイオウイカは知らないでしょう」ってどういう意味かを知りたい人は690円(+税)を出して本を買ってください

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「エピス・クァルテット」「フィルハーモニックアンサンブル」のチケットを買う

2015年08月19日 07時02分02秒 | 日記

19日(水)。昨夜は風が通って涼しかったので窓を開けっぱなしで寝ました(マンションの9階です).ところがなかなか寝付けず,まどろみの状態で一夜を過ごすことになりました 夜明け前の4時頃だったでしょうか,外からミーンミーンミーンという蝉の鳴き声が聴こえてきたのです.「おいおいまだ夜中だぜ!夏の終わりを前にしてセミ・ファイナルでも始まったのか」と毒づきましたが,1週間しかない命を考えると,昼も夜も泣きたい気分,もとい鳴きたい気分なんだろうな,と思い直しました ということで,モコタロが専用のカーペットをかじってボロボロにしたので、おねーちゃんが新しいカーペットを買ってくれました アメリカ国旗の一部みたいで派手派手ですが、さっそく大玉ころがしをして遊んでいました わが家に来てから313日目を迎えたモコタロです 

 

          

                   さて 縄ボールで遊ぼうかな

 

          

              その前に 美味そうだから 味見してみよう

 

          

              おっと、刃向かったな 抵抗すると逮捕するぞ!

 

          

                どこに転がろうと かじってやるぜ!

 

          

               かじり疲れたから ちょっと一休みだ

 

  閑話休題  

 

昨日の日経夕刊「くらし面」に「それでも親子~体育教師の父の猛烈反対」の見出しで指揮者・小林研一郎氏のインタビュー記事が載っていました それによると,父上は青年時代100メートル走で福島県の記録保持者だったそうですが,息子が音楽に夢中になることには反対だったということです その父上が亡くなった時,友人代表が弔辞で,父親がかつて音楽家を志していたと言ったのを聞き,初耳で驚いたといいます 「音楽で生活をするのは厳しいと身を持って分かっていたから,反対したのだろう」と研一郎氏は語っています.母上も教師だったそうで,勤め先の小学校で五線紙をガリ版刷りで作って応援してくれたそうです その母上は,死ぬ間際に意識不明の状態から目を開いて『研一郎,私の誇り,世界一』と言ったそうです

インタビュアーから「両親の存在を感じるのはどんな時ですか?」と聞かれ,コバケンは,

「ステージに出る時に『見ててくださいよ』と話しかけるし,演奏が終わったら『今日は聴いていた?』と聞きます 本番前の楽屋でマネジャーにも出てもらい,一人になって洋服を全部脱いで裸になることがあります 生まれたままの姿になって,亡くなった両親や親族に『よろしくお願いします』と頼むのです.僕の験担ぎですね

と語っています.個人的には,その姿を想像したくありませんが,ステージに出る前の,一人のプロの指揮者が一期一会のコンサートに挑む覚悟を垣間見る思いがします 

それで思い出したのですが,コバケンは演奏する直前に,しばし下をうつむいて何かを祈るような姿を見せ,それから指揮台に上がりタクトを振ります あれは亡き父上や母上に『見ててくださいよ!』とつぶやいているのかも知れません

 

  閑話休題  

 

チケットを2枚買いました 1枚目は8月26日(水)午後7時から東京オペラシティリサイタルホールで開かれる「エピス・クァルテット~ベートーヴェン後期作品への挑戦Vol.2」です プログラムは①ハイドン「弦楽四重奏曲第81番ト長調」,②ベートーヴェン「弦楽四重奏曲第12番変ホ長調」です.彼らの演奏を聴くのは2回目です.そもそも,この四重奏団を聴こうと思った,チェロの伊藤文嗣が定期会員になている東京交響楽団の首席奏者だからです

 

          

 

2枚目は9月19日(土)午後6時から池袋の東京芸術劇場で開かれる「第59回フィルハーモニックアンサンブル管弦楽団」のコンサートです オール・シベリウス・プログラムで①交響曲第7番ハ長調,②ヴァイオリン協奏曲ニ短調,③交響曲第1番ホ短調で,②のヴァイオリン独奏は山根一仁,指揮は矢崎彦太郎です

 

          

 

今年はシベリウス生誕150年という記念すべき年なので,あちこちのコンサート・ホールでシベリウス・ツィクルスが花盛りですね

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筒井康隆著「旅のラゴス」を読む~「ペール・ギュント」を思い起こす放浪の物語

2015年08月18日 07時01分15秒 | 日記

18日(火)。突然ですが,皆さんは日本の新聞・通信社の従業員はどのくらいいると思われますか? 8月11日付「新聞協会報」(日本新聞協会発行・週刊)によると、今年4月1日現在の総従業員数は4万2,676人(前年比1.3%減)で、最多だった1992年の6万7,356人から36.6%も減っているとのことです(この中には販売店の従業員は含まれていません)。このうち女性従業員は7,019人(前年比2.5%増)で、過去10年間では8.1%増えているそうです 総数を部門別に見ると「編集部門」が51.6%と半数以上を占めていますが、その中で「新聞記者」は1万9,587人で前年より379人増えています。そのうち女性記者は3,450人で記者職の女性比率は17.6%となっています。新聞・通信界においても年々女性の進出が増えていますが、他の産業から比べればまだまだ男性社会なのです 言うまでもなく、女性が働きながら安心して子供を育てることができる環境作りが求められているのはどの業界でも共通の課題です 大手の新聞社では社内託児所を設けているところもありますが、まだまだ少数派です。もっとこうした取り組みが広がるといいですね ということで、わが家に来てから312日目を迎え,国内総生産のマイナスを憂えるモコタロです 

 

          

           GDPがマイナスだって?それは大変だ!ところでGDPって何?

 

  閑話休題  

 

静岡への帰省から東京に戻ったゆえサンからお土産をいただきました モンターニュの「はままつラスク」というお菓子ですが、ひとつひとつ手作りで作られているそうです ゆえさんは浜名湖の遊覧も楽しんだそうですが、今回の帰省旅行で「静岡県は広い」とあらためて思ったそうです。ゆえさん、お気遣いありがとうございました.家族で美味しくいただいています

 

          

 

  も一度、閑話休題  

 

筒井康隆著「旅のラゴス」(新潮文庫)を読み終わりました 筒井康隆氏は1934年大阪市生まれ.数々の文学賞を受賞している文学界の大御所です

なぜこの本を読もうと思ったかと言うと,書店に山積みされていて,帯に「口コミで人気爆発!」と書かれていたからです 主人公のラゴスはいったいどこの国の人で,いつの時代の話なのか,分かりません.「転移」(つまりワープ:思いを集中することによって,空間を一挙に移動すること)や「壁抜け」(壁の中にのめり込んで向こう側に抜けること)など,特殊な”技術”を使いながら「旅」をしていくので,やっぱりSFなんだな,と思いますが,何となく不自然さを感じないのが筆者の力でしょうか 現代の高度な科学技術を身に付けた主人公が,過去の未熟な時代にタイム・トリップしたようなストーリー展開になっています この小説を読み終わって思ったのはイプセンが書きグリーグが音楽にした「ペール・ギュント」です まだまだ暑い夏が続く中、この本を読んで,主人公のラゴスと一緒に知らない世界にワープするのも良いかもしれません

 

          

 

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シューベルト「未完成」,ベートーヴェン「運命」,ドヴォルザーク「新世界より」を聴く

2015年08月17日 07時03分01秒 | 日記

17日(月).東京は昨夜から雨が降り続いているせいか,今朝は涼しいですね たまには雨も降らないと困りますが,大雨による土砂災害は御免です ということで,わが家に来てから311日目を迎え,ソフトバンク・タオルの白戸家のおとうさん犬に話しかけるモコタロです 

 

          

             君たちの出演料は3匹込み? それとも単独契約?

 

  閑話休題  

 

昨日,東京オペラシティコンサートホールで読響第3回東京オペラシティ名曲シリーズ公演を聴きました プログラムは①シューベルト「交響曲第7番ロ短調”未完成”」,②ベートーヴェン「交響曲第5番ハ短調”運命」,③ドヴォルザーク「交響曲第9番ホ短調”新世界より”」で,指揮はケン=デイヴィッド・マズアです

「マズア」という名前で想起するのはクルト・マズアです.旧東ドイツの指揮者で,ドレスデン・フィル,ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団,ニューヨーク・フィル,ロンドン・フィルの首席指揮者や音楽監督を歴任しています ケン=デイヴィッド・マズアは,彼の3番目の妻である桜井偕子との間の子です.父クルト・マズアが読響の名誉指揮者という立場にあることから子息に声がかかったのではないかと思います

 

          

 

自席は1階30列10番,左ブロック右通路側席です.会場は「三大交響曲」公演とあってか文字通り満席です  オケのメンバーが登場します.コンマスはダニエル・ゲーデ.オケの態勢は左から第1ヴァイオリン,第2ヴァイオリン,チェロ,ヴィオラ,その後ろにコントラバスといったオーソドックスな配置です 指揮者ケン=デイヴィッド・マズアが登場しますが,日独ハーフなので顔はほとんど日本人です 上のチラシではどこかの地味なおじさんという風貌ですが,本物はもっとスマートで精悍な顔つきをしています

さて,1曲目のシューベルト「交響曲第7番ロ短調」の演奏に入ります.私がクラシックを聴き始めた頃は第8番”未完成”と呼ばれていました 冒頭は低弦により地獄の底から湧きあがってくるような暗く物悲しい音楽が現われます マズアはタクトを左手に持ち,右手でオケから音を紡ぎ出すように指揮をします.そして軌道に乗ったところでタクトを右手に持ち替えます 第2楽章は天国的な美しさです.管楽器と弦楽器とのコラボレーションが素晴らしい音楽です

シューベルトはこの曲の第3楽章に入ったところで作曲を中断してしまい,自筆譜を知人に渡してしまったため,生前に聴くことがありませんでした.こんなに美しい音楽を聴かずに死んだなんて,気持ちが”未完成”で,本当に残念だったことでしょう

2曲目はベートーヴェン「交響曲第5番ハ短調」です.この曲はちょうど1か月前の7月16日にジョナサン・ノット指揮東京交響楽団による演奏で聴いたばかりです どうしても比較して聴くことになります.テンポの設定は両者とも高速で”現代のベートーヴェン”といったところです しかし,この曲に賭ける”気合い”という点ではノットの気迫あふれる演奏が一段上のように思います もちろんマズアの指揮が悪いということではなく,あまりにもノットの指揮が狂気に迫るほどだったので,劣って感じてしまうのです それでも第4楽章のフィナーレは読響の管弦楽フル動員で見事な演奏を展開しました

 

          

 

休憩後はドヴォルザーク「交響曲第9番ホ短調」です.「新世界から」という愛称はドヴォルザークがアメリカ(=新世界)滞在中に,故郷を想って作曲したことから付けられたものですが,曲全体がノスタルジックな印象に満ちています この曲はもちろん名曲ですが,第8番も負けず劣らず名曲で,個人的にはカラヤン指揮ウィーン・フィルの演奏がLP(CD)では一番好きです

マズアはこの曲でも,冒頭はタクトを左手に持ち,右手で音を紡ぎ出します オーボエ,フルートをはじめ管楽器が冴えています.第2楽章のラルゴはいつ聴いても良いですね イングリッシュ・ホルン(コーラングレ)によって有名なテーマが奏でられます このテーマは日本では「家路」という題名で知られています.「遠き山に陽は落ちて・・・」という歌詞です.私はこのメロディーを聴くと,小学生の時に入っていたボーイスカウトで歌ったのを思い出します.裏覚えですが,ボーイスカウトでは「野営の歌」と呼んでいたように思います

この楽章の終盤で,そのメロディーを弦楽器の首席奏者が室内楽的に演奏するところがありますが,何と美しいアンサンブルかと感動しました.この曲の演奏の白眉と言っても良いかもしれません

ティンパ二とトライアングルの強打によって開始される第3楽章を経て,間を置かず第4楽章に入ります 冒頭の弦楽器による序奏部分は,まるで機関車が動き出す時の音楽のようです.ドヴォルザークは鉄道マニアであったことは良く知られていますが,赴任先のニューヨークでも機関車を見に行ったようです そうしたことが,この第4楽章に反映していると言っても過言ではないでしょう

ケン=デイヴィッド・マズアは1977年生まれといいますから今年38歳.まだまだこれからの指揮者です マズアはこの日のプログラムと同じ演目によって今日(読響サマーフェスティバル:18時半~東京芸術劇場)と明日(読響三大交響曲:15時~パルテノンン多摩)指揮します.この機会にお聴きになっては如何でしょうか

 

  も一度,閑話休題  

 

コンサートが終わったのが午後4時10分.すぐに地下鉄で初台から神保町経由で日比谷に向かいました 有楽町の東京交通会館地下1階のシルバーサロンBで開かれている「第15回アトリエぱるる絵画展」に行くためです.この展覧会は画家の山内しず子さんの門下生による発表会の位置づけにあります 近くのマルイ1階の花屋さんで薔薇をブーケにしてもらい,アトリエに行きました 

 

          

 

昨年は鉛筆の素描画を出展した知人のKさんが,今年初めて油絵を出展するということで楽しみにしていました.幸いKさんがアトリエに居たのでブーケを渡して写真を撮りました 同じ門下生の女性に話を聞くと,Kさんの作品は初めて油絵を描いたとしては凄く上手だということでした 素人目にも素晴らしい作品だと思いました.そこに居合わせた3人の門下生は,私の持参したブーケを写真に撮ってそれを油絵に仕上げようと話し合っていました.そうしていただくと,持参した甲斐があります Kさんとは少し立ち話をして失礼しましたが,展覧会は今週土曜日午後5時まで開かれているそうです.沢山の方がお見えになると良いですね

 

          

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「漁港の肉子ちゃん」「旅のラゴス」「それでも酔ってません」「奪取・上」他を買う

2015年08月16日 07時48分34秒 | 日記

16日(日).戦後70年目の昨日,2015年8月15日も暑かったですね 朝のうちは涼しかったのに午後になるとカンカン照りになりました  そんな灼熱の太陽が照りつける中,父の13回忌・母の3回忌を兼ねた法事の打ち合わせのため埼玉県S市の実家に行ってきました 西武新宿線S市駅で降り,まずはお墓参りへと徒歩で曹洞宗J寺に向かったのですが,駅前の大型スーパー「Sストア」が無くなっているのにビックリしました 駅ビルに出店しているスーパーが地の利を得て繁盛しているのが影響したようです 自由競争社会とは言え,資本主義社会って厳しいですね

お寺で墓参りを済ませてから徒歩で実家に行きました.猫のミラが暑さで伸びていました 前にも書きましたが,ミラという名前は”未来”とか”ミラベル”といったお洒落な単語の短縮形ではなく,ミラクル・デブの略です 何しろ体重が7.7Kgもあり,巨体のお腹を床に付けて引きずりながら歩く姿を見ると,「結果にコミットするライザップでもやるか」と声を掛けたくなります

 

          

           夏バテで疲れてんだよ 結果にコミットしてくれなくていいよ

 

帰りがけに池袋のBカメラに寄って,子供部屋の照明をLEDに変えるため照明器具を注文してきました 設置費・回収費を含めて2台で25,000円しましたが,ポイントが19,000円分もたまっていたので6,000円の支出で済みました こういう制度があると隣のY電気に浮気する気持ちになりません.貯金とポイントは貯めるが勝ちです と言うわけで,わが家に来てから310日目を迎え,ナワのオモチャで遊ぶモコタロです 

 

          

             おっ こんなところにナワのオモチャがあるぞ!

 

          

               美味しそうだから ちょっとかじってみよう

 

          

            裏の方が美味そうだな どれ ひっくり返してみるか

 

          

             なに見てんだよ?! ここはオレのナワばりだぜ 

 

  閑話休題  

 

本を5冊買いました 1冊目は西加奈子著「漁港の肉子ちゃん」(幻冬舎文庫)です.朝日だったか日経だったか書評で読んで,面白そうだと思って買いました

 

          

 

2冊目は西加奈子/せきしろ著「ダイオウイカは知らないでしょう」(文春文庫)です この本は,西さんとせきしろさんが題詠短歌に挑んだ記録です.タイトルがなぜ「ダイオウイカは知らないでしょう」なのか,探求したいと思います

 

          

 

3冊目は筒井康隆著「旅のラゴス」(新潮文庫)です.この本はなぜか本屋の文庫本コーナーに山積みされていました

 

          

 

4冊目は大竹聡著「それでも酔ってません」(双葉文庫)です.要するに酔っぱらいが書いた本です 私と正反対の性向の人がどういう生き方をしているのか,興味を持ちました

 

          

 

5冊目は真保裕一著「奪取・上」(講談社文庫)です.この人の「デパートへ行こう!」がメチャ面白かったので手に取りました 買った後で「上」と小さく書いてあるのに気が付き,「下」もあるんだな,と嘆息した本です

 

          

 

いずれも読後の感想をこのブログで書いていきますが,今ちょっと立て込んでます

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上野千鶴子・湯山玲子「快楽上等!~3.11以降を生きる」を読む

2015年08月15日 07時27分27秒 | 日記

15日(土).わが家に来てから309日目を迎え,ケン・ラッセル監督映画「マーラー」のVHSビデオにイチャモンをつけるモコタロです 

 

          

            VHSを再生するデッキがないんだってさ 悲劇的だね!

 

  閑話休題  

 

上野千鶴子・湯山玲子「快楽上等!」(幻冬舎文庫)を読み終わりました 上野千鶴子さんは1948年富山県生まれ,東京大学名誉教授.日本における女性学・ジェンダー研究のパイオニア的な存在です 一方,湯山玲子さんは1960年東京都生まれ,著述家,ディレクターです

 

          

 

この本は,ひと回り年齢の離れた女性2人の対話集で,取り上げているテーマは3.11東日本大震災,恋愛,結婚,快楽,加齢など極めて身近な出来事です とくに女性が読んだら「うんうん,その通りだ」と共感するところがあちこちにあるに違いありません

二人の立場の違いは年齢差だけではなく,上野千鶴子さんが独身であるのに対し,湯山玲子さんは結婚していることです その点で考え方が微妙に違ってくるところがあります 例えば,3.11の時の上野さんの対応です.上野さんは語ります

「広瀬隆も知っていたし,チェルノブイリの原発事故の影響も知っていた.いろんな人たちが原発の危険を唱えていることも,全部知っていた」「しかし,私は動こうとしなかった」「そのことに内心忸怩たる思いがある.自分の中に引っかかってたものがあるから」「それは,チェルノブイリ事故後のエコフェミの動きに,『お母さん』という呼びかけがあったから」「母性はやっぱり女を分断する.女を呼ぶのに,なぜ,言うに事欠いて『お母さん』と呼ぶのか.そう呼ばれただけで,『じゃあ,私は入っていないのか』となる.女性差別の中で最たるものは,子供を産まなかった女に対する差別だから.女の中にも『女の上り』は子供をうむこと,母になることだという意識があるから,母にならなかった女は一生涯ハンパ者,未熟者,未完成品だというわけ

こういう意識は,多分共感できる女性も多いのではないかと想像します

ところで,湯山玲子さんは作曲家の湯山昭さんの娘さんだということが明らかにされています 私は不勉強で全く知らなかったのですが,湯山昭という人は東京藝大を卒業後,作曲活動を行い,主に合唱曲を多く作曲している方であることが分かりました 小学校や中学校の校歌なども数多く作っています そういう血筋なのでしょう.クラシックではないけれど,玲子さんは学生時代からバンドをやっていたそうです

「応援団作りとソーシャルネットワーキング」というテーマの中で,次のような会話があります

湯山:言葉って,上手,ヘタを含めて,人物そのものですからね.また中でも,短い言葉が力を持つ

上野:ワンフレーズ・ポリティクスね.あなたの『爆クラ(爆音クラシック)』もそうだけど,こういうフレーズがパワーを持つ

今ご覧いただいているブログの左下に「にほんブログ村」の「コンサート・演奏会感想」がありますが,そこをクリックしてみてください すると一番上にtoraブログがありますが,何番目目かにBakuklaというブログがあります.猫が首を振っているアイ・キャッチャーのブログです まさか,とは思いますが,上野さんの言われた湯山さんの『爆クラ(爆音クラシック』って,そのBakuklaなのでしょうか??? 多分そうなのだと思います 『短い言葉が力を持つ』というのは,そのBakuKlaを覗いてみると理解できます

400ページにも及ぶこの本は,二人の女性の視点から様々な問題について語り合っていますが,見出しだけ見ても興味が湧いてくる話題ばかりです いくつか挙げてみましょう

〇旧男類を黙らせる,技術としての『女装』パワー

〇子どもかキャリアか,女の生き方を分けた百恵ちゃんと聖子ちゃん

〇カツマー型アプローチの限界

〇『予測誤差』があるほど快楽の刺激は強い

〇加齢は誰にも選択できない

さあ,どうでしょう.どうしても読みたくなってきませんでしたか?消費税抜きで690円です

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芥川賞受賞作・又吉直樹著『火花』を読む~高樹のぶ子さんの選評に同感!

2015年08月14日 07時01分10秒 | 日記

14日(金)。今まで「にほんブログ村」の「コンサート・演奏会感想」のランキングにだけ参加していたのですが、やっとのことで「人気ブログランキング」の「クラシック」への登録方法が分かったので、新たに参加することになりました このブログの左下にそれぞれのアイコンがありますので、指が暇で手持無沙汰な方はクリックしていただければ,お互いにメリットがあると思いますが,いかがでしょうか ちなみに「クラシック・ブログランキング」初日の順位は85位で,今朝見たら59位に上がっていました もっとも「にほんブログ村」ランキングの方は今でこそずっと第1位を維持していますが,最初は20位くらいでした ということで、わが家に来てから308日目を迎え,新しい仲間に挨拶するモコタロです 

 

          

           君は 蓄音機に耳を傾けていたビクターのニッパー君ですか?

 

  閑話休題  

 

今話題の又吉直樹著『火花』(「文芸春秋」9月号掲載)を読み終わりました 第153回平成27年上半期「芥川賞」受賞作のひとつです 筆者の又吉直樹は1980年大阪府生まれ、吉本興行所属の漫才コンビ「ピース」を組んで活躍している若手芸人です これまで、エッセイなどを書いていますが、小説はこれが初挑戦だそうです

 

          

 

主人公の「僕」は若手お笑い芸人で、漫才コンビ「スパークス」を組んで間もない ある日、熱海の花火大会で漫才コンビ「あほんだら」の神谷に出会う。彼は天才肌の芸人で、4歳下の「僕」はいつしか神谷を師匠と仰ぐようになる 「僕」は神谷から伝記を書くように依頼され、ネタ帳のように行動記録を取っていく。しかし、神谷は芸人としては優れていても、私生活上ではだらしなく、莫大な借金を重ねて破滅的な状況に置かれる

この作品は又吉直樹が自らの経験を基に、若手お笑い芸人の生活実態を描いた青春物語です お笑い芸人らしく、文章の随所に”ボケと”ツッコミ”の会話シーンを織り込み、読んでいて面白さを感じさせます また、「神谷」をはじめ、登場人物の描写に優れていて、彼らを好きになる気持ちにさせます。その意味では文章表現は優れていると言えるかも知れません しかし・・・・・・

この作品のタイトル『火花』の意味は分かりますね。「僕」が組んでいる漫才コンビ「スパークス」の「スパーク」は日本語で『火花』、コンビで複数だから「スパークス」なのです それに、先輩芸人の神谷に出会ったのが「花火」大会だったので、洒落で漢字の前後を入れ替えて引っかけたのでしょう

今回の芥川賞の選考委員は宮本輝、川上弘美、山田詠美、小川洋子、高樹のぶ子、堀江敏幸、村上龍、島田雅彦、奥泉光、という錚々たるメンバーです 私は本を読むときは大抵,巻末の「解説」を読んでから作品を読むのですが,『火花』を読むにあたっては,作品を読んでから選評を読むようにしました その結果,この作品に対する評価で私に最も近いと思ったのは高樹のぶ子さんの選評( ↓ )でした(ネタバレを防ぐため一部の文字を〇〇としています

「話題の『火花』の優れたところは他の選者に譲る。私が最後まで×を付けたのは、破天荒で世界をひっくり返す言葉で支えられた神谷の魅力が、後半、言葉とは無縁の〇〇手術に堕し、それと共に本作の魅力も萎んだせいだ。火花は途中で消えた。作者は終わり方を知らなかったのではないか

私が「しかし・・・・」と書いたのは、まさに高樹さんが指摘している「後半」に、もの凄く違和感を抱いたからです 「ここまで順調に書いてきて、最後にそれはないだろうスパークしそこなってないかい」というのが率直な感想です.それでも、小説に初挑戦で芥川賞を受賞したのは、数多くの先人の作品を読み込んで自分なりに吸収すると共に,それなりの資質と実力があったからでしょう。それは認めざるを得ません

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誉田哲也著「ブルーマーダー」を読む~裏社会を恐怖に陥れるその正体は?

2015年08月13日 07時03分42秒 | 日記

13日(木)。わが家に来てから307日目を迎え,藁の時限爆弾を前に凍りつくモコタロです 

 

          

              これって時限爆弾? 振ると音がするけど・・・・・・

 

  閑話休題  

 

昨夕、当ビル10階のレストランAで子供たちと会食しました 毎年、夏には必ずここで食事することにしています。 8月中は料理半額サービスをやっているので経済的には助かります(どなたでもOKです).予約しておいたのは「特選黒和牛のステーキディナーコース」です まず,赤のハウスワインをフル・ボトルで注文しました

         

          

 

最初は冷前菜です

 

          

 

次はお店の自慢のエスカルゴ

 

          

 

そして,やはりこの店自慢の冷たいスープ”ヴィシソワーズ”

 

          

 

そしてメイン・ディッシュのステーキ.私はヒレ,子どもたちはサーロインです

 

          

 

デザートのアイスクリームはメレンゲで包んで焙ったもの

 

          

 

          

 

仕上げはハーブティーです

 

          

 

いつもは夕食の時間がバラバラでなかなかゆっくりと話をする機会がないので,貴重な時間でした.料理はとても美味しく,ワインも優しい味でした

約2時間後,エレベーターで地下に下りて地下鉄の内幸町駅に向かおうとすると,焼鳥0の出入り口付近で当社のX部長とS建設のF氏が飲んでいて,運悪く見つかってしまいました 仕方ないので,子どもたちだけ先に帰して私だけ人身御供になって残り,1時間ほど酔っぱらいに付き合いました もうイヤ こんな生活 通販生活 って昔ありましたね

 

  閑話休題  

 

誉田哲也著「ブルーマーダー」(光文社文庫)を読み終わりました 誉田哲也の作品は文庫化すると必ず買って読み,このブログでもご紹介してきました 誉田哲也は1969年,東京都生まれで,学習院大学卒.2002年に『妖(あやかし)の華』で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞を受賞しています 「ストロベリーナイト」「ソウルケイジ」「「シンメトリー」「インビジブルレイン」「感染遊戯」「国境事変」「歌舞伎町セブン」など,多くの話題作を発表しています

 

          

 

池袋の繁華街の雑居ビルの空き室で全身20か所近くを骨折した暴力団組長の死体が見つかった さらに半グレ集団のOBと不良中国人が同じ手口で殺害される.かつて警視庁捜査一課の刑事だった姫川玲子は今,池袋署で刑事を務めているが,裏社会で起こっている不可解な殺人事件の真犯人を追及すべく聞き込みを続ける.残忍な手口で次々と裏社会のボスやチンピラを片付けていく「ブルーマーダー」と呼ばれる連続殺人鬼である犯人に戦いを挑む はたして犯人はどういう背景を背負った人間なのか? 何の目的で”悪の社会”にいる犯人たちを殺していくのか? なぜ,彼は「ブルーマーダー」と呼ばれるようになったのか? 彼は単独犯なのか?

主人公の姫川玲子が活躍する”姫川シリーズ”の中では,最初の「ストロベリーナイト」が断トツに面白かったですが,この作品はそれを上回る面白さに溢れています ガンテツと呼ばれる勝俣健作刑事の”姫いじり”も健在です.464ページの大作ですが,一気読み必至です 暑さと時間を忘れるエンターテインメント小説としてお薦めします

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アレクセイ・ゲルマン監督「わが友イワン・ラプシン」を観る~1930年代のソ連の様子

2015年08月12日 07時01分45秒 | 日記

12日(水).10日から20日までが夏休みのはずの大学4年生の息子が,昨日は深夜1時過ぎに帰ってきて,夕食を取って,一旦寝て,今朝6時20分頃にはバックパックをしょって出て行きました 多分『卒論』だろうと思いますが,文化系と違って理科系は厳しいものがあります.とくに今息子が通っている大学は進学・卒業が超厳しいことで知られています まだまだ暑いので,親としては身体を壊さないようにしてほしいと思います ということで,わが家に来てから306日目を迎え,日本を含むアメリカの同盟国・地域代表者に囲まれるモコタロです 

 

          

            君たちはどうしても集団的自衛権を行使すると言うのか?

        

  閑話休題  

 

昨日、久しぶりにゆえさんとランチしました この前と同じ新橋の中華料理S亭です。このお店の夏のお薦め「冷やし中華」を食べながらお互いの近況を報告しました ゆえさんもブログを開設していて、ウォーキングを通じてダイエットをしている様子を書き綴っています。ウィーンへの音楽の旅から帰ってからはず~っと体重が減り続けているとのことで、ご同慶の至りです もっとも、私にはゆえさんがダイエットするほど太っているとは思えないのですが・・・・ ゆえさんの友人で今話題の「結果にコミットする~RIZAP」でダイエットしている人の「使用前・使用後」の写真を見せてもらいましたが、まるで別人28号でした 炭水化物を一切取らないで痩せるという方式のようですが、無理をして続けているといつか反動がきて身体がボロボロになるのではないか、ということで意見が一致しました 

私は巣鴨に引っ越してくる前は文京区白山に住んでいましたが、話によるとゆえさんは今そのすぐ近くに住んでいるようです。人はどこでどういう縁があるか分からないものです ゆえさんは今日,12日から夏休みということで、週末には静岡に帰省するそうです。ゆえさん,気を付けていってらっしゃい

 

          

 

  も一度,閑話休題  

 

発売を待っていた月刊『文芸春秋』9月号を買いました もちろん目的は「芥川賞」受賞作2作品です.又吉直樹の『火花』と羽田圭介の『スクラップ・アンド・ビルド』の全文と選評が掲載されています 新聞報道によると,又吉直樹の『火花』は200万部を突破,この『文芸春秋』9月号も105万3千部を達成したとのことです 芥川賞がこれほど話題になったのは『火花』の作者・又吉直樹がお笑い芸人だからでしょう この作品について語るには,作品を読まなければならない,という単純な理由で買ったのでした さっそく『火花』を昨日のうちに読み終わりましたが,読んだ感想は後日ということで

 

          

 

  最後の,閑話休題  

 

10日,早稲田松竹でロシア映画,アレクセイ・ゲルマン監督「フルスタリョフ,車を!」と「わが友イワン・ラプシン」の2本立てを観ました 昨日「フルスタリョフ,車を!」について書いたので,今日は1986年制作の「わが友イワン・ラプシン」について書きます

物語は1930年代半ばのロシアの貧しい都市ウンチャンスク.当時まだ小学生だった作家が回想する形で描かれていく 官舎のアパートに作家は刑事の父と一緒に住んでいるが,同じアパートに同僚の刑事イワン・ラプシンが住んでいた.その頃,町ではソロビヨフという殺人鬼が出没し,殺人を繰り返して人々を震え上がらせていた ラプシンらは彼を捕えようと必死だった.そんな中,ラプシンは劇団の女優ナターシャと知り合いになる.彼女は,役作りのため本物の売春婦の話が聞きたいとラプシンを訪ねてきた.ラプシンはナターシャに魅かれるようになるが,彼女は別の男を愛していた

 

          

 

 映画は冒頭の少年が登場するシーンを除いて,「フルスタリョフ,車を!」と同様,モノクロで撮られています ストーリー的には分かり易いのですが,その時代背景を理解していないと監督の言わんとするところが把握できないように思います 映画館に掲示されていた「解説」によれば「それまでソビエト映画は,1930年代といえば全てバラ色の時代,人々はみな自信に溢れ,胸を張って社会主義建設にいそしんでいたかのように描いてきたが,この映画はそうした偏見を覆すことになり,大きな反響を呼んだ」とのことです なるほどそうなんだ

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