心に正邪がある

2020年08月09日 19時47分48秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

幸福の源泉は「心」だ。
聡明な心は希望を創り、連帯を広げる。
強い心は困難を乗り越える。
だが、愚かな心は不幸を招き、分断を広げる。
弱い心は困難を避ける。
心に正邪があるのだ。
つまり、どんな人にも正邪の心が同居している。

偏狭な心による「差異へのこだわり」は、人間が克服すべき根本的な心の病の一つといえる。
生命軽視の<魔性の心>が生み出した核兵器の存在と使用を断じて許してはならない。
被爆75年を迎えた今、改めて広島、長崎と真剣に<正の心>で向き合う時だ。


島根の高校サッカー部で88人が集団感染 松江市長「犯人探しやSNS上での誹謗中傷は厳に慎んで」

2020年08月09日 19時47分48秒 | 社会・文化・政治・経済

8/10(月) 6:04配信
ABEMA TIMES

島根県と松江市は9日、緊急会見を行い、島根県内で新たに92人の新型コロナウイルスの感染者が確認されたことを発表した。松江市の松浦正敬市長によると、そのうち88人が立正大学淞南高校の関係者で、サッカー部の生徒を中心に135件、教職員6件の検査を終えた結果、このサッカー部に関連した88人の集団感染が確認されたという。88人のうち86人が生徒で、残り2人が教員。80人の生徒が寮生活で、6人が自宅からの通学とのことだ。陽性が確認された88人ついては、現在、県の広域入院調整本部で隔離先を調整している。

【映像】感染の80人は寮生活

 県内で90人を上回る感染が確認されたことについて松浦市長は「同一の感染源による感染と推定しており、市中感染が広がっているわけではない」と市中感染の広がりについては否定的な見解を示したが、立正大学淞南高校の終業式が8月7日に行われていたことなどを受け、学外への感染拡大防止を図るうえで「同校の教職員、寮以外の生徒全員に対する幅広い検査を行っていきたい」と対策を述べた。

 また松浦市長は「新型コロナウイルス感染症は誰もがかかる可能性がある感染症。犯人探しやSNS上での誹謗中傷は厳に慎んでいただきたい」とも話し、市民に冷静な対応を呼びかけた。

 松浦市長の発言を受け、島根県の丸山達也知事は今後の対応について、感染が確認された生徒のうち軽症者は感染症に対応した医療機関への入院を。一方、無症状の人に関しては、寮での療養とすると説明。さらに「今回は多くの患者が一度に確認されたこれまでにないケース。今後、次に症状のある患者が多数生じる場合に備え、医療機関のベッドを空けておくために、学校の寮で療養していただくことが適当だと考えた。大勢の患者を移動させることで生じる負担や感染リスクを避けることもできる。寮には県から専門職を派遣して、感染対策を徹底していく」と述べた。

 一方でPCR検査において陰性と判定された寮生については、軽症患者用の療養施設として確保されていた出雲市内の県立施設に移り、健康観察を行っていくという。現状、県においては新型コロナに対応した病床が253床確保されており、即座に対応できる病床は約60床。医療機関全体としては約210床が活用可能な状況にあるとのことだ。(ANNニュース)

 

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体だけは大人になりやがって」と……女子小学生7人が被害を受けた千葉ロリコン教師「鬼畜の所業」

2020年08月09日 16時34分16秒 | 事件・事故

村田 珠里 2019/11/29
週刊文春デジタル

 小学校の中で教師が教え子の女子児童に対して性的暴行を加えるという、にわかには信じられない事件の裁判が進行している。強制性交罪や児童ポルノ禁止法違反罪などで起訴されているのは、千葉市立小の元教員・X被告(36)だ。

 被害者となったのは当時6~12歳の女の子7人。法廷ではX被告の大胆かつ卑劣な犯行が次々と明らかになった。10月末、検察側は「鬼畜の所業と言うしかない」と糾弾し、懲役15年を求刑した。司法は「鬼畜わいせつ教師」にどんな判決を下すのか――。

(※この裁判では被告人名から被害者が特定される可能性があるため、被害者を保護する観点から「被告人名秘匿」の措置が取られ、現場となった小学校の名前も伏せられています。本稿でも被害児童たちの特定を避けるため、被告も匿名とすることにしました。被害者のアルファベットは起訴順。本稿ではA~Dさんの4人が登場しますが、実際の被害者は7人に上ります)
目隠しと腕をしばっておいて……

 事件が発覚したのは2018年7月17日。夏休み直前だった。小学3年生の女子児童Aさんが、小学校から帰宅後、母親に被害を打ち明けた。この日、担任のX被告は、1時間目の授業を自習にした上で、クラスメートの中からAさんを1人、別の教室に呼び出した。そして、目隠しをさせ、腕をしばって抵抗できない状態にすると、Aさんの陰部を触ったり、Aさんの口に自分の陰茎を入れたりしたのだ。

 母親の相談を受けた県警は捜査に乗りだし、8月1日、X被告を強制性交の疑いで逮捕した。県警はX被告の自宅の家宅捜索で、外付けハードディスクやデジタルカメラなどを押収。データを解析すると、犯行を録画したものが見つかった。映像に映る被害者はAさんだけではなかった。他にも被害者がいることが判明し、解析の結果、Aさん以外の6人が特定された。
被害者Bさんの母親は裁判の意見陳述でこう述べている。

「被告が逮捕されてからしばらく経って、刑事さんがうちまで来て、『事件のことを知っているか』と聞かれました。丁寧にすべての家庭に聞いて回っているのかと思ったら、『実は娘さんも被害に遭っているそうです』と言われました。娘は私に気を遣い、何も言わなかった。つらいです」
約5年半も明るみに出なかった卑劣な犯行

 X被告は児童らが口外しないことをいいことに、2013年1月から逮捕される18年7月までの約5年半の間、7人の被害者にわいせつな行為を繰り返していたが、Aさんが母親に訴えるまで犯行が明るみに出ることはなかった。

 X被告は起訴され、初公判は昨年10月11日、千葉地裁で開かれた。7人の被害者ごとに追起訴が行われ、すべての起訴を終えるまでに1年近くがかかった。

裁判では、X被告の手口が次々に明らかになっていった。常習的な手口はこうだ。担任するクラスの女子児童の中で、物静かで、大人に告げ口しなさそうな子供を選んでは、理由をつけて空き教室や校内の倉庫などに呼び出す。そうして2人きりになると、X被告は児童に自分の局部を咥えさせたり、押し付けたり、児童の陰部を触ったりしていたという。その一部始終をカメラで撮影し、映像に残していた。


「体だけは大人になりやがって」と触られた

 中でも犯行の状況が明らかになったのは、Dさんに対する犯行だ。Dさんは担任だったX被告から、5回の被害を受けた。初めて被害を受けた際、Dさんは忘れ物をしたことから、X被告に教室に残るように言われ、「服をまくって」と体操服を胸の下あたりまでまくらされ、下着が見える状態にされたという。

 その日は服をまくり上げるだけで終わったが、その後、X被告の犯行は加速する。別の日には、Dさんが友人とトラブルになり、再び教室に残るよう言われた。今度は服をまくらされることはなかったが、「体だけは大人になりやがって」と服の上から乳首を触られたという。Dさんは当時を振り返り、「すごく怖かったです」と話した。


 3回目も1人で教室に呼び出された。1回目と同様、服をまくるよう言われた。Dさんが上衣を下着が見える位置までまくると、X被告から「インナーもまくって」と指示され、その通りにした。5~10秒、X被告はDさんをまじまじと見つめると、「次(忘れ物)やったら、またひどいことするよ」と脅した。4回目も、だいたい同じ状況で、今度はデジカメでDさんが服や下着をまくる姿を撮った。
 最後の被害の際は、校舎内の倉庫に呼び出された。「服、脱いで」。X被告の指示に、恐怖をおぼえたDさんは着ていた服を全部脱いだ。そして、X被告はDさんの陰部を指で触ったり、胸をなめたりした。さらにX被告はズボンを脱ぎ、Dさんに局部を握らせ、「なめて」「もっとなめて」と執拗に求めた。Dさんが手を引っ込めると、X被告は諦めたようで、「汚れたから口とか手、ゆすいでおいて」と言い残し、Dさんを解放した。X被告はこの日も、一部ではあったが、犯行をカメラで撮影していた。

 出廷したDさんは、繰り返し被害に遭っても周囲に相談できなかったのは「家族に心配をかけたくなかった」からという。「できれば死刑になってほしい。それが無理なら、できるだけ長く刑務所にいてください」。


検尿容器の写真を撮るなどの「異常な性癖」

 裁判では性犯罪者を支援するNPO法人で診察した精神科医の意見書も証拠として提出された。それによると、X被告は高校生時代から女性の下着を盗むようになり、修学旅行では同級生の下着も盗んだ。その後もたびたび他人の家の風呂の窓から女性の入浴姿を覗いていたり、盗撮行為をしたりしていた。


 小学校の教師になってからも犯罪的ともいえる異常な性癖は治らず、尿検査で回収された検尿容器の写真を撮ったり、プールの授業中に児童が着替えた教室に入り、脱いだ服を撮影したりしていたという。

 この意見書によると、X被告は小児性愛障害や、人の気持ちを読み取るのが苦手だということを示す前頭葉機能障害などがあると診断された。

 X被告は、検察官から「異常な性癖を持っているという認識はなかったのか」と問われると「おかしいとは思っていたが、自分で(性癖を)変えられると思っていた」と答えた。被害者の1人の代理人弁護士も「小学生の幼い女の子に近づくために小学校の先生を志したのか」と問いただしたが、「違います」と語気を強めて否定した。


 X被告はおおむね起訴内容を認め、謝罪の言葉を述べはしたが、裁判では真摯な反省の態度を取っているとは到底思えない言動もあった。被告人質問で検察官が、押収された犯行の映像データが残るハードディスクやノートパソコンの所有権を放棄するかと問うと、返答に窮し、「弁護士の先生と相談させてください」と回答を留保する場面もあった。
被害者本人が出廷「一生刑務所の中で暮らしてください」

 今年10月31日に行われた論告では、検察官が厳しい表現でX被告を非難した。「小学校の教諭の立場を悪用した卑劣な犯行」「鬼畜の所業と言うしかない」「小児性愛の傾向は顕著で、矯正困難。再犯の可能性がある」――。懲役15年を求刑した。

 また、被害者側からの意見陳述として、7人の被害者の家族の意見がそれぞれ読まれた。中でも被害者のCさんは、Cさん本人が出廷して現在の心境を吐露した。

「ひどいことをされてから5年がたちます。これまで親にも話せませんでした。家族でテレビを見ていたときに、テレビであなたが捕まったというニュースを見ました。思わず『ざまあみろ』と言ってしまいました。(中略)裁判になると聞いたとき、裁判には出なくてもいいと言われましたが、直接言いたいと思って勇気を出して参加しました。(中略)一生刑務所の中で暮らしてください」


 一方、弁護側は「小児性愛障害などの性指向障害が犯行に影響し、治療を望んでいる」とし、「今回に限り、寛大な判決を求める」と述べた。

 X被告は裁判長から「最後に言いたいことは」と促されると、おもむろにメモを取り出し、読み上げた。「信頼を寄せてくれていた子供たちの人格を無視し、尊厳を踏みにじる、大変なことをしてしまいました」と涙声で語り始め、「(教師になってしばらくすると)学級崩壊したクラスを受け持たせてもらって、立て直すことができたり、子供たちから『楽しい』と言ってもらえたりしました。(中略)自分には子供を変えていく力があるのではないかと考えるようになってしまいました」。

 最後には出廷していた保護者の一部やCさんに対し、「被害者の方々、保護者の方々、申し訳ございませんでした」と深々と頭を下げたが、被害者らの感情を逆撫でするだけだった。

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千葉ロリコン教師に懲役14年判決「『味の検査』と称して目隠しをして…」約5年半、2つの小学校で女児7人が被害
村田 珠里 2019/12/23

週刊文春デジタル

千葉県千葉市で約5年半にもわたって明るみに出なかった小学生7人が被害に遭った、小学校教諭によるわいせつ事件。強制性交罪、児童ポルノ禁止法違反罪などで起訴された元教員・X被告(36)に対する裁判が12月23日、千葉地裁で開かれ、懲役14年(求刑15年)の実刑判決が言い渡された。

 黒のスーツに白いシャツ姿で入廷したX被告は、開廷前から落ちついた表情で判決を待っていた。検察官側には、被害者の家族などの関係者やその弁護士らが同席したが、衝立で大きく遮蔽され、傍聴席からその姿を伺うことはできない。

約5年半、女子児童7人にわいせつな行為を繰り返した

 判決の言い渡しを前に、検察側から起訴状の表現を変更する訴因変更が行われた。前田巌裁判長に「付け加えることはないか」と問われると、「改めて謝罪したいと思います」と述べ、被害者の関係者らに深く一礼した。

「主文。被告人を懲役14年に処する」

 裁判長が判決文を読み上げると、証言台に立ったX被告は小さく「はい」と返事をした。「長くなりますので」と促されて被告人席に戻り、座って残りの判決を聞いた。

 判決によると、八木被告は2013年1月から18年7月までの約5年半、勤務していた2つの千葉市立の小学校の教室や倉庫で、当時6~12歳の担任していた女子児童7人に対し、児童の陰部を触ったり、X被告の局部を咥えさせたりするなどのわいせつな行為に計15回及んだ。
自宅から押収したハードディスクなどから他にも複数の被害者が

 さらに、そのうち5人ついては、わいせつな行為をカメラで撮影し、児童ポルノ禁止法違反罪にも問われた。18年7月、被害児童の1人が学校で被害に遭い、その日のうちに母親に被害を訴え、犯行が発覚。千葉県警がX被告の自宅から押収した外付けハードディスクなどから他にも複数の被害者がいることがわかった。

 裁判は、昨年10月に始まり、約1年間にわたり審理が行われ、X被告の犯行の詳細が次々に明らかになっていった。今年10月31日にあった前回の公判では、被害者の1人が出廷し、「一生、刑務所の中で暮らしてください」と述べていた。

 判決文はX被告の犯行をこう総括した。


「6歳から12歳の被害児童らに対して、教諭である被告人への畏怖あるいは信頼を利用した」

「性欲のおもむくまま、卑劣かつ醜悪極まりない」

 忘れ物を繰り返した児童を「指導」を名目に呼び出したり、「味の検査」と称して目隠しをしてわいせつな行為をしたりした。また、「傷の状態を確認する」といって、衣服を脱がせたこともあった。その上で「性欲のおもむくまま、児童の陰部を手指で触ったり、口淫したりするなどの極めて強度なわいせつな行為を行い、卑劣かつ醜悪極まりない」と述べた。X被告が撮影した動画についても「流出した可能性もあり、悪質で軽視できない」とした。
「就業中、堂々と、しかも担任という絶対的立場を悪用」

 また「就業中、堂々と、しかも担任という絶対的立場を悪用し、長期間にわたって反復して犯行を行った。その大胆さと常習性は目に余る」とも糾弾した。

 裁判では、X被告はおおむね犯行を認めていたが、1人の被害者に対して行った犯行については、証拠となる映像が不鮮明な部分や、映像がない部分については否認した。被害者本人が出廷して、犯行について証言し、食い違う場面もあった。判決では、被害者の証言が全面的に信用できると判断。その上で、「被告人は、客観的に裏付けられている犯行のみを認め、その余は責任を回避しようとする姿勢が見られる」と指摘した。
言い渡しの間、X被告は席で手を膝に置き、判決を読み上げる裁判長をじっと見ながら聞いていた。判決の宣告が終わると、裁判長が「閉廷します」と述べた。X被告は被告人席に座ったまま、被害者の関係者に向かって一礼。刑務官に連れられ、法廷を後にした。


子どもへの性加害は「平均週2~3回」小児性犯罪者のすさまじい実態――2020上半期BEST5

2020年08月09日 16時07分07秒 | 事件・事故

8/9(日) 11:01配信
文春オンライン

斉藤章佳さん

2020年上半期(1月~6月)、文春オンラインで反響の大きかった記事ベスト5を発表します。インタビュー部門の第3位は、こちら!(初公開日 2020年2月2日)。

*  *  *

「そりゃセックスもしましたよ。恋人同士ですもん。それを周りの人たちが、ぶち壊したんです。私がロリコンで、Yちゃんは被害者だといって引き離したんです。

 私はそんな人達によって犯罪者にさせられました。おかしいのはどっちだっていいたいです……」

 これは、12歳の少女に性加害をした49歳の男性の言葉である。

 2018年、依存症治療や性犯罪再犯防止の治療プログラムのパイオニア的存在として知られる「榎本クリニック(東京都・豊島区)」が、世界的にも珍しい小児性愛障害(ペドフィリア)専門の治療グループを立ち上げた。同治療グループには現在15名ほど、累計で150名以上の対象者が参加し、治療を受けたという。冒頭の発言をした男性も、このプログラムの元参加者だ。

 児童に性加害行為を繰り返す「小児性犯罪者」とはどんな人たちなのか。小児性犯罪者はなぜ加害行為を繰り返すのか。ペドフィリアの治療は可能なのか。「榎本クリニック」で小児性犯罪の治療に取り組んでおり、 『「小児性愛」という病――それは、愛ではない』(ブックマン社) を上梓した大森榎本クリニック精神保健福祉部長の斉藤章佳(あきよし)さんに話を伺った。

――著書の紹介で、小児性犯罪者は「決して性欲が抑えられないモンスターではありません」「彼らも私達と変わらない、同じ“人間”だと考えるに至りました」と書かれていたのが印象的でした。実際の小児性犯罪者はどんな人たちでしょう。

斉藤章佳さん(以下、斉藤) 見た目はいたって普通の人、という印象の人が多いです。加害者間の共通点があまりない、言い換えれば非常に個別性が高いので、「共通の特徴がないことが特徴」なのだと思います。

 たとえば、痴漢や盗撮加害者のデータ分析をすると、一番多い層は四大卒で妻子がいるサラリーマンです。一方、ペドフィリアの人たちの学歴を見ると、中卒高卒が半分くらい。高学歴なタイプもいて、けっこう幅があります。

 しいて特徴を言うなれば、初診時の職種が、教職員や指導者など、子どもと日常的に接する仕事の人が全体の約3割であること。全人口に占める教職員や指導者の割合より、間違いなく高いと思います。

――成育歴には、何か特徴はありますか。

斉藤「性虐待の被害に遭ったことがある人が多いのでは」と聞かれることもあるのですが、そうでもありません。どちらかというと、同世代女性との関係の中での挫折体験を一方的に持っている人のほうが多いように思います。

 成長過程での同世代女性からの拒絶体験だとか、実際には拒絶されたことはないんだけれども、ネットの言説に影響され、自分には同世代の女性と交際する資格がないと思いこんでいるとか。この本を出版した際、SNS上では当事者と思われる人からのネガティブな反響もあったのですが、中には「成人女性に相手にされていない僕たちから、児童を性愛の対象とすることさえ奪うのか!」というような意味合いのものもありました。

 あとは、学生時代にいじめ被害に遭った人が有意に多いということも分かっています。

――具体的には何パーセント?

斉藤 50パーセントを超えます。加害者は男性が多いこともあって、男性間のいじめ被害に遭っている人が多いです。女子生徒の前でズボンを脱がされる、マスターベーションを無理やりやらされるなど、性的ないじめを含む同性間のいじめを経験している人の割合が、他の性犯罪の加害者に比べて圧倒的に多いな、という印象があります。
自発的に治療に来る人はまずいない
――参加者は、どのようにしてこのグループに来るのですか。

斉藤 ほぼ全員、逮捕がきっかけです。稀に出所後に来る人もいます。基本的に、当事者は「性加害を繰り返したい。子どもとセックスしたい」と考えているので、性加害をする前に自発的に治療に来る人はまずいません。そもそも自らの行動を“性加害”と捉えていない人も多く、それもまた問題なんですけれども……。

――自らの行動を“性加害”と捉えていないとは、どういうことでしょう。

斉藤 日本では刑法上、13歳未満の子どもとの性交は、同意の有無に関わらず犯罪です。小児性犯罪者も、子どもとの性的接触が犯罪になることは分かっています。それでも、子どもと性交渉がしたい。では、どうするか。彼らは、自分にとって都合のいい現実の捉え方で、子どもへ性加害したいという欲求を正当化しようとするんですね。

 こうした「問題行動を継続するための、本人にとって都合のいい認知の枠組み」を「認知のゆがみ」と呼びます。

 小児性犯罪者には多種多様な認知のゆがみが見られるのですが、よく見られるのは、「愛し合っているので、セックスすることは当然だ」「いずれ経験することを教えてあげているのだから、これは『性教育』だ」「セックスしたい子どもだっている」「子どものほうが誘ってきた」あたりでしょうか。

――なるほど。そう思い込んでしまえば、罪悪感なく加害できてしまう。

斉藤 似たような認知のゆがみは性犯罪者全般に見られるものなのですが、小児性犯罪者特有だと感じるのは「飼育欲」ですね。

――「飼育欲」、耳慣れない言葉です。

斉藤 彼らの言葉を借りると、小学校の校庭のウサギ小屋でウサギを飼ったりしますよね。子どもに対して、あのウサギのようなイメージを抱くらしいんです。ものすごく弱いペット、対象の生殺与奪を自分が握っているという感覚。もう一つ、小児性犯罪者特有の言説で「騒がれたら、殺してしまえばいいと思った」というものがあるのですが、この考え方も、この感覚と密接に関わっているようです。
事件化されない「暗数」は加害者1人あたり約1000回
――逮捕をきっかけに来所するということは、それまで捕まらずに加害をしていたケースもある、ということでしょうか。

斉藤 むしろ、子どもに対する性的加害で、事件化するのは氷山の一角と捉えるべきです。強制性交等罪にあたる口腔性交や肛門性交、膣内性交のほか、比較的接触率が低い部類の加害であるズボンを脱がせて写真を撮る、下着に手を入れる、すれ違いざまに触る、露出するといった行動も含めて「子どもへの性的接触」とし、プログラムの参加者にその頻度を聞いたところ、平均週2~3回やっていた、という結果が出ました。

 初めての加害行為から、当クリニックにつながる平均期間って、痴漢だと8年、盗撮だと7.2年なんですよ。しかし、ペドフィリアの場合は平均14年で、治療につながるまで一番長くかかります。週2~3回を14年間続けると、犯罪として認知されなかった「暗数」が、1人あたり1000回は越える計算になりますね。

――すさまじい数です。

斉藤 成人に比べ、声を上げにくい子どもを狙っているため、他の性犯罪に比べても長い期間捕まらずに加害を繰り返す傾向があります。

 あまり知られていないのですが、男の子が被害に遭うことも多いです。というのも、男の子は女の子よりも保護者に「気をつけなさい」と言われることが少なくて、警戒心が薄い。さらに、幼稚園の年長や小学校低学年くらいの男の子は、遊びの中で性器を比べたりするような子たちが多いので、加害者からしてみれば、ズボンを脱がせて写真を撮ったり、というようなことを騒がれずにできる。

――警戒されない、騒がれない子どもを狙って接触している側面もあるのですね。

斉藤 そうなんです。本当は女の子を狙いたいのだけれども、女の子のほうがリスクが高いので、仕方なく男の子を狙っていた、と話していた人もいます。

ペドフィリアは先天的か、後天的か
――そもそも、子どもへの性的欲求を持つペドフィリアは、先天的なものですか、それとも後天的なものですか。

斉藤 結論はまだ出ていません。ドイツではペドフィリアの治療が進んでいて、治療プログラムが国内に10か所以上あるのですが、そういった場所で得られたデータによると、ペドフィリアには大きく2タイプあります。13歳以下の子どものみを欲求の対象とする“真正タイプ”のペドフィリアと、成人に対しても欲求を持つ“混合タイプ”のペドフィリアで、数を見ると後者のほうが圧倒的に多い。

 後者の混合タイプについては、ペドフィリアは学習された行動、つまりなんらかの形で性的嗜好を後天的に持つに至った、という説が支持されています。前者の真正タイプについては、遺伝的な要因があるのではないか、という論文もありますが、まだ仮説段階です。

「児童ポルノに出会ったことで嗜好が芽生えてしまった」という話も度々当事者から聞きますし、私個人としては、ペドフィリアは社会の中で学習されると捉える社会モデルを支持しています。
治療の最優先事項は「絶対再犯をしないこと」
――この点については、ペドフィリアの治療プログラムではどのように向き合っているのでしょう。

斉藤 嗜好が先天的であれ、後天的であれ、まず加害行為を絶対に繰り返してはいけない、というのが大前提です。加害行為が繰り返されてしまえば、被害者がまた生まれてしまうわけですから。

 ペドフィリアの治療は「行動変容」と「認知のゆがみ」へのアプローチが重要です。この辺りは、エビデンスが確立している認知行動療法を中心に治療していきます。小児性犯罪の場合、絶対に再犯があってはなりませんから、認知行動療法の中でも「まずは問題行動を止める」ということに着目した治療に取り組んでいきます。

 そこで鍵となるのが、再犯防止計画(リスクマネジメントプラン)です。

――再犯防止計画とは、何でしょう。

斉藤 多くの小児性犯罪者が子どもへの性加害を繰り返してきましたが、繰り返される行動は往々にして「パターン化」しています。その再犯のサイクルを洗い出し、何が引き金になって子どもに加害行為をしてしまうのかを明確化していきます。

 ある人にとっては、子どもがたくさんいる、下校時刻の通学路に居合わせてしまうことが引き金かもしれない。ある人にとっては、睡眠不足や身近な人からの叱責といったことからくるストレスが、引き金になるかもしれない。そういったことを明確化してもらって、具体的な対処法を見つけていきます。

――どういった対処法があるのでしょう。

斉藤 人によってさまざまです。たとえば、小学校の下校時刻になったら通学路には近づかない、というのも対処法の一種ですし、衝動を感じたら保冷剤を握る、フリスクを噛むという人もいます。自分の居場所が周囲に分かるようカバンに鈴をつける、子どもが歩いてきたら、パッと目をそらす、という人もいますね。最近では、スマホのアプリをうまく活用している人もいます。

 対処法も慣れてくると耐性ができてしまって、効果がなくなってくるので、効果のないものを見直し、あるものに変える作業が必要です。ですので、この再犯防止計画を策定し、定期的に更新していきます。

――その他には、どのような治療が行われるのですか。

斉藤 認知行動療法の他、薬物療法を併用する場合もあります。薬物療法を受けると性欲が減退するので、加害のスイッチも入りづらくなりますが、これはあくまで「転ばぬ先の杖」。メインは認知行動療法です。

「生きている感じがしない」と薬物療法からドロップアウト
――薬物療法がメインでないのは、少し意外です。

斉藤 そう感じられるかもしれませんね。でも、薬だけ飲んで児童への性加害をやめられるかというと、なかなか難しい。

 依存症の治療などと同様、ペドフィリアの治療も規則正しい生活を送ることでメンタル面が安定し、治療に集中できますし、そもそも薬を飲むことは強制できません。「治療を続けていかなければ」と本人が感じていないと、治療は継続できないのです。

 以前、当クリニックで自ら希望して薬物療法を受けていた人が、「子どもへの性欲がなくなると、生きている感じがしない」とあえて再犯し、治療からドロップアウトしてしまったことがあります。

――子どもへの性欲がなくなったからといって、「子どもへの性加害はあってはならない」という認識になるわけではない。

斉藤 その通りです。小児性犯罪者が自らの認知のゆがみに対する反応を変える、そして修正を繰り返す、もっと言えば、被害者の立場に立って考えられるようになるには、長い時間がかかります。

 一般的には、性犯罪を犯したら「まず謝罪しろ」「まず責任を取れ」という声があがりますよね。これはもちろん正当な要求なんですけれども、本人が子どもへの性加害を正当化している段階では、心から謝罪することは不可能です。ですので、当クリニックでは、被害者に向き合うのは最後の段階になります。

――被害者に向き合うプログラムもあるのですね。

斉藤 小児性犯罪の被害者に実際に来ていただいて、被害体験を話してもらう「被害者からのメッセージ」というプログラムがあります。加害行為に遭う1次被害についてだけでなく、その後PTSDや不眠症状、うつ症状、自傷行為などの2次被害にずっと苦しめられることなどについても話してもらっています。こういった2次被害のことは、加害者は全く知らないんです。

 こうしたステップを踏んではじめて、謝罪の準備ができると考えています。

――本当に長い道のりなのですね。

斉藤 長いですよ。彼らは、長年かけて作り上げてきたものの見方、感じ方を変えていく必要があるわけですから。
厳罰化だけでは、再犯防止の効果はない
――こうした小児性犯罪の治療は、日本では広がっているのでしょうか。

斉藤 小児性犯罪に特化した取り組みはありません。一部刑務所で性犯罪防止指導(R3)が行われていますが、対象者がかなり限定されているため、プログラムが必要であるにも関わらず受けることができない人がいます。

 さらに、刑務所で実施されているのは認知行動療法の部分のみで、期間が短すぎる。出所後、治療を義務付ける制度もないので、効果的に行われている状況とはあまりいえません。

――小児性犯罪については、厳罰化や、前科者の情報公開を義務付けるアメリカのメーガン法導入などを求める向きもありますが、こうした施策に効果はあるのでしょうか。

斉藤 監視や監督、厳罰だけでは、再犯率は減らないと思います。メーガン法の三本柱は、GPS着用や、法定雇用主への情報公開、ネットでの顔や住所の公開ですが、そうすると前科者は定住も、定職につくこともできず孤立する。そのような状況では、自暴自棄になり再犯、というケースも出てきます。やるのであれば、きちんとした治療教育をセットにする必要があると思います。

「認知のゆがみ」はどこから来るのか
――最後に、読者に向けてメッセージはありますか。

斉藤 取材で小児性犯罪者の「認知のゆがみ」について話をすると驚かれるのですが、考えてみていただきたいのは、こうした認知のゆがみがどこから来ているのか、ということですね。

 当クリニックには痴漢常習者の人のプログラムもありますが、彼らは「相手も痴漢されたいと思っていた」「やっている間に相手も気持ちよくなるんだ」「女性専用車両に乗ってない人は、痴漢されたい人だ」などと本気で思っているわけですよ。

 でも、これって彼らの勝手な思いこみかというとそうではなくて、ここまで強烈でなくとも、似たような価値観は日本社会の中で流通しているんです。「いやよいやよも好きのうち」とか、「女性が性犯罪に遭うのは落ち度があったからじゃないか」とか。加害者はこういった価値観を、もとはといえば家庭や学校、社会やメディアから学んでいるんですよね。

 社会の中にあるそういった価値観が変わらない限り、性加害する人たちはどんどん量産されていきます。目の前にいる加害者は、日本社会の縮図だといつも思っています。

写真=釜谷洋史/文藝春秋

「文春オンライン」編集部

 

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2020年08月09日 15時59分02秒 | 事件・事故

8/9(日) 11:01配信
週刊女性PRIME

コロナ禍で仕事に困り、求人雑誌やサイトをみている人も多いかもしれません。しかしそれは本当に安全なものでしょうか。大手の求人募集の記事を見て、海外での買い付けバイトに応募。その後、1000万円の被害に遭ったAさん(50代・女性)を取材した、ジャーナリスト・多田文明さんからの報告です。

【写真】被害女性Aさんを取材した、詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト、多田文明氏

きっかけはアルバイトの応募
 Aさんは、被害に遭う2年ほど前から生活に苦しんでいました。というのも、更年期からのうつ症状になってしまい、1年間仕事も休み、療養していたからです。当時は旦那とも離婚したのに加えて、高齢の母とともに住み、学生である2人の子を育てていかなければなりませんでした。

「精神的に病んでしまい、仕事もできません。子どもを育てられない自分はもう母親失格だと自分を責めてしまい、水しか飲めないような日々が続きました」

 そんなAさんが何とか病気を克服して見つけた仕事が、海外での時計の買い付けのアルバイトでした。
 
 Aさんはまず、東京・中野にあるブランド時計の輸入販売をする店舗でIという男と面接をしました。仕事の内容は「バイヤーとして海外に行き、ブランド時計を購入する」というもので、Iからは「現地までの航空費、ホテル代は当社が持ちます。そのとき、自分のクレジットカードを使って購入してください。報酬として、時計の代金に6%のコミッション(委託料)をプラスしてお支払いします」という説明があったといいます。
 
 しかし、彼女は自分自身のカードは支払いが滞っていて使えない状態。さらに母親のカードはショッピング枠が200万円になっており、高額な時計の購入金額には足りません。

 そうしたお金の話をするなかで、男はAさんが都内一等地に自宅マンションを持っていることを知り、彼女にこう話を持ちかけたのです。

「では、マンションを担保にして、お金を借りてはどうですか? その資金を元手に、時計の買い付けをしましょう」

 どうしても仕事をしたかったAさんは、結局お金を借りることに。後日、会社の関係者に連れられ、母親らと金融会社に行ったAさんは、マンションを担保にして1500万円の融資を受けられることになりました。すると、そこで男はさらに次のような提案をしてきました。

「実は、これから新宿にもう1店舗お店を出そうと思っています。そこに出資してもらえませんか? ゆくゆくはあなたを店長にしようと考えています」

 それは1200万円を出資金にして、残りの300万円はキャッシュで時計を購入する代金に充てるというものでした。

「“利息を含めた月の返済額15万円は当社が払う。さらに40万円を毎月支払う”とIさんは約束してくれました。20年間の返済すべての面倒を見てくれる上に、毎月それだけのお金を支払ってくれるなら生活も楽になるかもしれない。家族もしっかりと養っていけると思ったんです」

 そう感じたAさんには、もはや断る理由はありませんでした。
その後、航空券が彼女のもとに届けられ、時計の買い付けが始まります。彼女は2泊3日で海外に渡り、指定された時計を指示された値段以下で探し出して購入。300万円のブランド時計をクレジットカード枠で200万円、足りない分をキャッシュで支払いました。そして帰国するとすぐに、空港で待っていた会社の関係者にその時計を渡しました。

 翌月には約束どおり6%のコミッションをつけた金額を受けとり、彼女はこれを2回ほど遂行。出資金の返済も滞りなく振り込まれ、Aさんはしっかりと稼げる仕事だと確信していたといいます。

 しかし、この海外での時計の買い付けにはもちろん“裏”が。男はバイヤーたちに「日本に持ち込む際には、自分の腕にはめて帰国するように」と指示していました。

 本来、海外の時計を購入して帰国する際には、税関にその旨を申告して、消費税分を納めなければなりません。それを回避するため、つまり“密輸行為”を指示していのたです。男らはバイヤーらを変えて、毎週のようにこの行為を行っていたので、相当な金額の脱税行為がなされたとみてよいでしょう。

首謀者の巧みな騙しのテクニック
 首謀者の男は、言葉巧みに共犯関係にさせて、相手の口を封じるという手法をとります。応募者らをバイヤーとして雇ったのちに、すぐに海外へ向かわせ、日本から出発する直前に、腕に時計をはめて帰国することを指示します。すでに航空券を送られており、よほど気骨のある人でなければ、断ることはできないでしょう。このように、なし崩し的な形で、相手に密輸行為をさせて共犯に仕立てあげるのです。

 例え途中でバイヤーらが違法行為に気づいたとしても、“逆らえば数百万円の時計の代金が払ってもえなくなる”という思いから、男の言いなりにならざるを得ず、結局、次の仕事をすることになります。一度仕事を始めたら、「支払い」を人質にされた形で、延々にやめられなくなる構図になっているのです。犯罪行為をしたかもしれないというやましい気持ちから、警察にも相談することもできません。

 Aさんはというと、2回の買い付けは順調に進みましたが、3回目で問題が起きます。男から指示された商品が指定された値段で買えなかったのです。

「それは大変なことだ! 旅費を無駄にしやがって」と、その状況を聞いた男は、電話口で烈火のごとく怒ります。結局、商品を買うことはできずに帰国した彼女。すると、出資の際に約束した40万円が支払われなくなりました。
 
 手口のひとつに“相手に非があると思わせて、泣き寝入りさせる”という方法があります。そもそも3回目に男がAさんに指示した購入金額は極めて無理なもの。あえて無理難題をやらせて、できなかった自分に非があると思わせ何も言えなくするのです。Aさんも男の思うツボで、自分が不手際を起こしたため仕方のないことだと感じていたといいます。

 そんな中、ついにその行為が明るみに出ます。とあるバイヤーが腕につけるはずの時計をカバンにしまってしまったために、空港で密輸行為がバレてしまったのです。もちろん時計は没収、2人のバイヤーが密輸容疑で捕まりました。そしてこの事件を契機に、男からバイヤーたちに支払いがされることは一切なくなりました。
最初はお金を約束どおりに払い、何かの事件などをきっかけに、理由をつけて支払いを止めるというのは、詐欺ではよくあることです。すべての金の動きは首謀者の腹積もりひとつなので、この密輸発覚は支払いを止めるタイミングを伺っていた男にとっては好都合だったかもしれません。

 実は8年ほど前にも、Iによる同様の被害を受けた人を取材していますが、そのときも何かしらのアクシデントに理由をつけて、突然バイヤーへの支払いがされなくなりました。そして、多くのバイヤーが自己破産に追い込まれまていったのです。

 その密輸行為が発覚したとき、Aさんはというと、Iからの誘いで店の電話番のバイトもしていたといいます。しかしこれが大変だったとか。お金が支払われなくなり、クレジット返済に困ったバイヤーたちから、次々とお店へ「どうなっているんだ!」という電話がかかってきたそう。彼女がそれをIに伝えても、一切の支払いを拒否。そしてついに、Aさん自身もIと連絡がとれなくなりました。

 もちろん約束した賃金も支払われず、約束していた1200万円への返済もありません。結局、1000万円ほどの借金が彼女のもとに残されたまま。当然ながら、新宿に店舗を出すなどという話もまったく嘘で、ここで初めて、彼女は詐欺に遭ったことに気づいたといいます。

 その後、Aさんは正直に詐欺に遭ったことを家族に打ち明けると、離婚した旦那や、子どもたちから、「そんなものに騙されて、バカじゃないか。ダメじゃないか」と一斉に非難を浴びました。

「みんなに責められて、私は家のなかで孤立しています」と彼女は寂しそうに語ります。

悪辣な詐欺師のささやきとは
 1000万円もの被害に遭ったAさんですが、取材していく中で、“お金を工面する方法がある”と、男に10台もの携帯電話をAさん名義で契約させられていたことも明らかになりました(本来、自分が使用する以外の目的で携帯電話を契約し、他人に譲渡することは違法行為)。

 男は“損はさせない”とAさんに金を支払うことを約束。彼女は言われるがままに契約してしまったそう。携帯を渡すと、男から代金の一部を受け取りましたが、今でも携帯の支払いは残っており、何通もの督促状が届いています。今月だけで、その金額はざっと30万円以上。この支払いが延々と続くのです。

 Aさんは現在、派遣の仕事を3日ほどする傍ら、ネットショップを立ち上げて、何とか借金を返す道を探っています。しかし1500万円の借金の支払いに、携帯電話代金数十万円、生活費、子どもの学費代などで、毎月100万円は必要とのこと。こうした状況に追い打ちをかけるように、同居する高齢の母の病気が発覚し、これから先、手術も控えているそうです。
 
 わらにもすがる思いで、働こうとした彼女の心につけこみ、さらに金をむしり取ろうとする。この男は数多くの被害者を出しながらも、いまだ刑事罰は下っていません。それどころか、この男は野放しになっており、次に新たな詐欺を画策しているのではないかという話も聞こえてきます。

 生活の苦しさの中で、お金を返さず逃げ回る首謀者に対して、「殺してやりたいほど、悔しいです」と、彼女は憤ります。

「新たな被害者を出さないためにも、刑罰を与えてほしいーー」

 被害者たちは今、切実な声をあげています。

多田文明<ただ・ふみあき>
1965年生まれ。詐欺・悪徳商法に詳しいジャーナリスト。ルポライターとしても活躍。キャッチセールスの勧誘先など、これまで100箇所以上を潜入取材。それらの実体験を綴った著書『ついていったらこうなった』はベストセラーとなり、のちにフジテレビで番組化。マインドコントロールなど詐欺の手法にも詳しい。そのほか『だまされた! 「だましのプロ」 の心理戦術を見抜く本』など多くの本を出版、テレビやラジオ、講演会などへの出演も。

多田文明

 

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自殺に追い込んで借金を返済させる――同和地区に巣くう暴力団員と過ごした日々

2020年08月09日 15時51分54秒 | 事件・事故

8/9(日) 11:01配信
文春オンライン

「損害300万円弁償しろ!」何かとお金にうるさい“大阪”の暴力団の実態  から続く

 新宿歌舞伎町の通称“ヤクザマンション”に事務所、そして大阪府西成に居を構え、東西のヤクザと向き合ってきたからこそ書ける「暴力団の実像」とは――著作『 潜入ルポ ヤクザの修羅場 』(文春新書)から一部を抜粋する。

◇◇◇

地区の団地に入居

©iStock.com

 地区の団地に潜り込めたのも、クレームをきっかけにした出会いからだった。山口組を絶縁になった組員の兄弟分が、その窮状を救うために一肌脱ぎ、自分の親分に頼み込んで団地の一室を用意したのだ。本来、この地域の人間しか入居する権利がないのに、暴力団の一声で部屋があてがわれた。私はそれに便乗した。

 部屋は元山口組組員とシェアーだった。その元組員が、のちに歌舞伎町のヤクザマンションに押しかけてきた人間だ。

 家賃と光熱費、合計1万5000円近くは、きっちり半分支払った。退去するときには礼金も渡した。親分を数回取材し、40万円程度の原稿料を稼いだからである。現金で渡すのもためらわれたので、質屋で買ったロレックスをプレゼントした。感謝の意ではあったが、同時に後腐れがないよう考えたからでもあった。

 地区の団地は鉄筋コンクリートの4階建てで、ベランダに後付けのシャワールームが設置されていた。高校生まで風呂なし2DKの道営住宅で暮らしていたため、地元に戻ったような気持ちで、ほとんど違和感はなかった。北海道という同和問題がほとんどない地域で育ったためか、感覚がずれていたかもしれない。しかし、外部の人間がみても、説明がない限りここが地区であることなど分からないだろう。

 団地での暮らしは快適だった。地区の飲食店で食った飯は安くてうまかった。湯船に浸かりたいときは銭湯に行く。料金は通常の半額以下である。

地区では暴力団と住民が共存している
 驚いたのは、暴力団と住民の距離が圧倒的に近いことだ。町内会の事務所にしょっちゅう顔を出し、会議に出席するばかりか、バザーや旅行などの行事にも積極的に参加する。というより、実質的な仕切りを暴力団がしていた。彼らは住民の代表なのだ。さすがにいまはもうないだろうが、祭りの際、山口組の代紋が入った法被を着ている5歳くらいの女の子がいた。そんな子供が御輿を担いでいるのに、誰もそれを気にしない。

 団地に住むある幹部は毎月1度、自分を中心とした懇親会を開いていた。会を仕切るのは小学校からの同級生で地元の土建業社長だった。これに昔からつるんでいた仲のいい後輩たちが加わる。後輩たちもまた、多くの職人を使う土木建築業の会社を持っている。
 懇親会は基本的に幹部の姐さんが経営するスナックでの飲み会だが、ときにはゴルフコンペになったり、釣りに出かけて温泉宿で一泊するときもあった。馬鹿騒ぎをして楽しむ――幼なじみたちの集まりは、基本的に友達同士の遊び仲間だ。

 ただ彼ら昔の不良仲間たちにとって、本職の暴力団となった幹部は、一般人なら躊躇する暴力的な世界に生き、抗争を経験し、何度も刑務所にぶち込まれ、様々な意味で憧憬の存在として存在する。

暴力団員を支援する地域住民
 仲間内から出た幹部を、ヤクザ社会で名の通った男にしようと地元の幼なじみが団結し、これを支援するようになる。この段階で具体的な見返りは特にない。あえていうなら、暴力団と一緒に行動することで、その特権――繁華街を肩で風を切って歩いたり、周囲を威圧する優越感を味わったり出来るということだろう。あとは成長を支援することで得られる精神的な充足感だ。精神構造はファンクラブに近い。

 同級生たちは懇親会の常連から、月に1万~3万円程度の会費を集めて渡し、幹部に会社を経営するようアドバイスし、姐さんのスナックに通い詰めていた。甲子園が行われれば野球賭博をして、幹部が胴元になる。これで暴力団は特段働くこともなく、月に20万~30万円程度の定期的な収入を得られる。

 地縁をベースにした支援グループが成長する過程で、元請けゼネコン業者が参加したり、異業種の社長が混じったりしながら、暴力団員個人を支える強力な基盤となっていくこともある。こうした関わり合いの中では、暴力団は警察が言うほどの害悪ではない。とりあえず、懇親会に参加しているカタギの社長たちにとっては善人であり、よき隣人である。暴力団を内部に抱え込んだ経済同盟が大きく成長すれば、暴力団員は他団体から自分たちを守る用心棒としても機能する。

指定暴力団は地元経済と切り離せない関係性だった
 懇親会の大きさは個々の暴力団のカリスマ性や人柄に左右される。地縁ベースだから隣近所の付き合いが希薄な大都市とは違い、圧倒的に地方都市が有利で、しっかり地域に根付いている。西日本に指定暴力団が多いのは、こうした生活基盤が深く地元経済に根を張っているからだ。

 盗難だけは多かった。銭湯で財布を盗まれ、2度目はメガネを盗られた。車上荒らしにも3度遭遇した。金目のものなど置いていないが、ステレオやハンドルを持ち去られた。
シノギに同行
 24時間ヤクザ(元だったが辞めたてだった)と一緒……という生活は、歌舞伎町のヤクザマンションに勝るとも劣らない理想的な取材スタイルだった。取材範囲は狭いが、圧倒的に深い。

 たとえばシノギに同行できる。取り立てや会社整理、売春に企業恐喝など、生の場面を見られるのだからためになった。現場に同行するときは、絶対に口を開かないよう念押しされた。

 私は大抵運転手役だった。元組員は押し出しの効くタイプで、アゴ(口)も達者だったから、一部始終をメモした。兄弟分の親分の依頼で、1000万円の回収に出向いた先は宝石屋のおばちゃんだった。彼は足繁く通って全額を回収した。どうやったかといえば、自殺に追い込んだのだ。彼女は生命保険によって借りていた金を払ったのである。

 報酬は100万円だったようで、私はこれに同行していない。その後、親分と一緒に飲みに行くと、「こいつ自殺させよったねん」とからかわれ、さすがに嫌な顔をしていた。

 喧嘩の仲裁に行ったときは、間近で暴力をみることができた。相手も暴力団関係者なので、こちらに罪悪感はなかった。

ヤクザ社会の一大派閥である在日韓国・朝鮮人
 彼は在日韓国人だったので、地区と在日韓国・朝鮮人を同時に取材できたのも収穫だった。

 暴力団は長い間、被差別階級の拠り所と言われてきた。具体的には地区の出身者と在日韓国・朝鮮人で、事実、そうした出自を持つ人間は多い。なかでも在日韓国・朝鮮人たちはヤクザ社会の一大派閥で、かなりの実力者を輩出している。現在、暴力団の91%が暴力団対策法の適用対象となる指定暴力団の22団体に所属している。そのうちトップが在日韓国・朝鮮人の団体は、稲川会、極東会、合田一家、福博会、九州誠道会の5団体だから、全体の約2割がトップに外国人が就任しているわけだ。

暴力団社会の差別と優遇
 暴力団社会は実力主義であり、彼らも出自を隠蔽してはいない。どれだけ隠したところでトップの名前はことあるごとに取り上げられ、多くの場合、渡世名と本名が併記されるし、警察関連のホームページなどでは、日本名はまったく無視なので、隠しようもない。

 帰化しようと考えている暴力団員は多いが、暴力団員は国籍法第5条の「素行が善良であること」という条項に抵触するため帰化申請ができないのだという。

 同様にどの団体にも、幹部や組員にはかなりの在日韓国・朝鮮人がいる。正確な統計はないが、1998年に週刊誌がアンケートを企画した際、200人あまりの暴力団員に協力してもらったところ、12%弱が在日韓国・朝鮮人だった(うち韓国籍が8割。中国籍はゼロ)。地域や組織によって差はあるがヤクザたちに訊くと、「ざっと2割程度」と答える人間が多い。

 被差別の出身者も一定程度は存在するはずで、それは暴力団たちが「あいつはだ」と教えてくれるためわかる。いわれなき差別と無縁のはずの暴力団社会にも、そういった類の偏見がけっこうある。

 組織内部の派閥を考えるとき、これがヒントになることもある。差別というより優遇で、同じ実力の幹部が拮抗しているとき、同胞を選び、やっかみが出る。利権の構図もこうした背景からの考察が欠かせない。大阪ではかつて、利権を制するものがヤクザ社会を制すると言われていた。現代暴力団のシノギは、小売店からのみかじめ料といったちんけなものではなくなった。

暴力団社会でも「差別」はご法度
 差別意識があるかどうかはともかく、そう取られかねない言動には注意する必要がある。朝青龍が横綱だった頃、とある記者と一緒に出かけた先は、親分が在日だった。相撲の話になったとき、この記者が「やっぱり相撲では日本人力士に頑張って欲しいですよねぇ」とこぼした。

「そうだなぁ、国技だからな」

 親分はさらっと流していたから、気にしすぎかもしれない。ただ、我々の年代でこうした差別を暴力団となった理由には出来ないと思う。現代で差別というエクスキューズは通用しない。

鈴木 智彦

 

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週刊地震情報 2020.8.9 「異常震域」が見られる地震、相次いで発生

2020年08月09日 15時46分33秒 | 災害

配信

最近1週間の震源分布

この1週間で、国内で観測された地震回数は前週に比べて大幅に少なくなりました。1週間の回数としては今年最少です。震度3以上の地震は1回発生。茨城県沖での地震活動が少し目立ちます。(8月3日~8月9日10時の集計)

国内:6日(木)~7日(金)に異常震域が現れる地震相次ぐ

新潟県中越地方と三重県南東沖の地震の震度分布

6日(木)12時6分頃に新潟県中越地方を震源とするマグニチュード5.1の地震が発生。7日(金)0時35分頃には三重県南東沖を震源とするマグニチュード5.3の地震が発生。ともに最大震度は2でした。

新潟の地震の震央と、震度の分布を見ると、日本海に近い所で発生したにも関わらず、太平洋に面した福島県浜通りで震度2の地点が複数あります。

新潟県と接している山形県には震度1以上の地点がない一方で、宮城県や岩手県では多数の地点で揺れを捉えました。

三重県の地震でも、揺れが最も強かったのは震央から離れた茨城県や福島県などで、震央に近い愛知県や静岡県などは1地点も震度1以上を観測していません。 これは「異常震域」と呼ばれる現象で、地震の震源が深い「深発地震」の時に良く見られます。

異常震域とは?

多くの地震では震央から同心円状に揺れの強い地域が分布します。震源が100kmよりも深い、「深発地震」の時は地震波が伝わりやすい太平洋プレートに近い地域が大きく揺れます。

このため、どちらの地震でも福島県など太平洋プレートに近い地域で最も大きい揺れを観測したのです。 三重県南東沖は深発地震が比較的多く、マグニチュード6以上に限定しても最近では2019年や2003年、1984年に発生しています。

マグニチュードが7.0と規模が大きかった1984年のケースでは、東京千代田区や宇都宮市、いわき市などで震度4を観測しており、規模によっては被害を及ぼすことが十分にあり得ます。

世界:アフリカ大陸の南東沖でM6.3の地震

世界のM4.5以上の地震(USGSホームページ引用/ウェザーニュース加工)

アメリカ地質調査所の解析によるマグニチュード6以上の地震は2回発生しています。最も大きなものは5日(水)にバヌアツ付近で発生したマグニチュード6.4の深発地震です。

また、アフリカ大陸の南東、プリンスエドワード諸島付近でマグニチュード6.3の地震が発生しています。

今回の震源はアフリカプレートと南極プレートの境界でプレート同士が離れ合う、南西インド洋海嶺付近です。

地震のメカニズムは横ずれ型で、海嶺で良く見られるトランスフォーム断層で発生した地震と見られます。

ほかの海嶺と同様に、マグニチュード6クラスの地震は多いものの、マグニチュード7以上はあまり発生しません。マグニチュード7以上の地震で記録が残っているのは直近で1951年まで遡ります。

ウェザーニュース

 

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病院支援に新枠組み 政府方針

2020年08月09日 15時29分25秒 | 事件・事故

 

政府は、新型コロナウイルスの影響で、経営が悪化している医療機関などを支援するため、新たな枠組みをもうける方針を固めた。

病院をめぐっては、新型コロナウイルスの患者を受け入れた病院では、通常診療が縮小され、また、受け入れていない病院でも受診控えなどで、経営が圧迫されている。

そのため政府は、「地域経済活性化支援機構」が経営面での助言を行うとともに、「福祉医療機構」が融資などで資金繰りを支えるなど、新たな枠組みによって医療機関の収益の改善を目指す。 医療提供体制の維持はコロナ対策の要で、2つの機構は、8月中にも協定を締結し、できるだけ早く支援を始める方針。

 

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将棋名人戦第5局 挑戦者・渡辺明2冠が3勝目で悲願の名人獲得に王手「乗り越えていければ」

2020年08月09日 12時55分15秒 | 社会・文化・政治・経済

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将棋の第78期名人戦7番勝負の第5局が8日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、後手の挑戦者・渡辺明2冠(36)=棋王、王将=が128手で豊島将之名人(30)=竜王=に勝ち、対戦成績を3勝2敗として初の名人獲得に王手を掛けた。  序盤から前例のない力戦になり、終盤戦を迎えるまで先手の豊島名人が微差のリードを保ったが、渡辺2冠が最後に抜け出した。
自玉の「薄さ」というマイナスを「広さ」のプラスに転換させ、逃げ切った。
 局後は「力戦形で読んでみないと分からないところもあり、見た目の判断が通用しない将棋でした」と難解な勝負を振り返り、次局に向け「来週すぐありますけど、こういう状況(名人に王手)を迎えたことがないので、当日どういう気持ちで指すか分からないですけど、乗り越えていければと思います」と抱負を述べた。  
渡辺2冠は歴代5位のタイトル獲得通算25期を誇る実力者。名人と並ぶ2大タイトルである竜王は獲得11期を数えるが、過去に名人挑戦・獲得がなかった。14、15日に関西将棋会館で行われる第6局は悲願成就を目指す一局となる。

報知新聞社

 

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最終更新:

将棋名人戦第5局 挑戦者・渡辺明2冠が3勝目で悲願の名人獲得に王手「乗り越えていければ」

2020年08月09日 12時52分03秒 | 社会・文化・政治・経済

配信

初の名人位奪取に王手を掛けた渡辺明2冠(日本将棋連盟提供)

 将棋の第78期名人戦7番勝負の第5局が8日、東京都渋谷区の将棋会館で行われ、後手の挑戦者・渡辺明2冠(36)=棋王、王将=が128手で豊島将之名人(30)=竜王=に勝ち、対戦成績を3勝2敗として初の名人獲得に王手を掛けた。

 序盤から前例のない力戦になり、終盤戦を迎えるまで先手の豊島名人が微差のリードを保ったが、渡辺2冠が最後に抜け出した。自玉の「薄さ」というマイナスを「広さ」のプラスに転換させ、逃げ切った。

 局後は「力戦形で読んでみないと分からないところもあり、見た目の判断が通用しない将棋でした」と難解な勝負を振り返り、次局に向け「来週すぐありますけど、こういう状況(名人に王手)を迎えたことがないので、当日どういう気持ちで指すか分からないですけど、乗り越えていければと思います」と抱負を述べた。

 渡辺2冠は歴代5位のタイトル獲得通算25期を誇る実力者。名人と並ぶ2大タイトルである竜王は獲得11期を数えるが、過去に名人挑戦・獲得がなかった。14、15日に関西将棋会館で行われる第6局は悲願成就を目指す一局となる。

報知新聞社

 

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心こそ大切なれ 心が変われば行動が変わる、行動が変われば世界が変わる

2020年08月09日 12時05分29秒 | 社会・文化・政治・経済
 
 

内容(「BOOK」データベースより)

何もできなかった少年が偉人の心を学ぶことで、年商35億を超える企業グループの創業者に。

著者について

イクス株式会社 代表取締役社長。モバイルアフィリエイト広告、技術開発、及び販売事業、メディアサイトソリューション事業と、様々な人々をつなぐソリューション事業を提供。常に既成概念にとらわれることなく、先進の広告サービスの実現を目指す。

著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より)

野田/大智
ダイチグループ代表。イクス株式会社代表取締役社長。1975年東京都生まれ広島県出身。学生時代に1000万円を貯め、大学卒業後、23歳で有限会社ダイチを起業。2004年にイクス株式会社を設立し、スマートフォン広告等の技術開発を展開。急成長企業として2013年には海外にも進出。常に既成概念にとらわれることなく、先進の広告サービスの実現を目指す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
 
 
 
著者の自社、そして人生への熱い想いが綴られています。
読ませていただいている間、感極まって2回ほど泣いてしまいました。

ここまで人のために動ける方はなかなかいらっしゃらないかと思います。
そう感じたのは、本の中にある社員のコラムからです。
一度、会社から逃げた社員を諦めず、信じ続けた著者様の人間の器とは一体何なのか。
本当に社員の方を大切にされているんだなと伝わってきます。

私自身、自らの成長のため、また周囲や社会、世界への貢献を考え、人生を送ってきました。
本を読んだ後は、自分の成長はもちろん、他者や社会を守れる成長をすると強く思いました。

経営者様や将来独立を考えられている方には特にオススメしたい一冊です。
 
 
心こそ大切なれ―――心が変われば行動が変わる、行動が変われば世界が変わる
を読んで凄く関心しました。
日本のすべての企業の方々は1度目を通してみると良いと思います。
 
 
友人に勧められて購入。
ダイチグループを初めて知ったが、2009年には日経就職ナビのアクセスランキングで第1位になったイクス株式会社が中核とのこと。
本書は、社長・野田大智氏の「ダイチグループ箴言」をご自身でまとめられたものである。

氏の相当な読書量と思索の深さがうかがえる。
私には内容が高尚で読みづらかった。
ただし、何度か読んで理解できた個所も多い。

「私を変えたダイチさんの言葉」という社員の証言コラムが充実しているが、
書名にもされた「心こそ大切」という理念を体現されている立派な経営者のようである。

「成長すること」
「一流になること」
「目標を達成するまで続けること」

古今東西多岐にわたる人物の箴言がちりばめられ、
読みにくいが、読んでおきたい。

手元に置いておきたい本である。
 
 
 
 
 

 

心とは

2020年08月09日 11時29分03秒 | 社会・文化・政治・経済

(こころ)は非常に多義的・抽象的な概念であり文脈に応じて多様な意味をもつ言葉であり、人間(や生き物)の精神的な作用や、それのもとになるものなどを指し、感情意志知識思いやりなどを含みつつ指している。

 

「心」の多義性

広辞苑は以下のようなものを挙げている。

他に 趣き、趣向、意味、物の中心、等。

 

心理学

現代において、人の心の働きを研究する学問のひとつに心理学があり、初期は内観から始まった。

古典的な説をいくつか紹介すると、ジークムント・フロイトは「心では抑圧された願望が意識のなかに持ち込まれないように様々な心理機制の働きを借りようとしている」ととらえ、心の範囲を無意識にまで拡大し、自由連想法を体系化し、彼の治療法を精神分析と名付けた

カール・グスタフ・ユングは個人的無意識と集団的無意識があるとし、後者は全ての人間に共通のものとして人々の人格の基礎に伝わるものだ、とした

こうして人間の心は次第に多層的に理解されるようになった

現代の心理学では、以上のような古典的な説とは異なった観点で、人の反応を厳密な統計的手法で解析してもいる。様々な手法がある。

仏教哲学

東洋では、心のありかたを求めたり心のしくみを把握しているものに仏教や仏教心理学(仏教哲学)がある。

仏教、特に大乗仏教では、慈悲智慧と並んで中心的なテーマとなっている。

慈悲は初期仏教においてすでに説かれていた。

最古の仏典のひとつとされる『スッタニパータ』にも慈悲の章があるのである。

心と脳と身体

近年の神経科学者らは、心の状態はの物理的状態と密接な関連がある、と考えている。

たとえば脳内の各部位と機能との関連(例:ブローカ野視覚野)、神経伝達物質気分との関連(例:ドーパミンエンドルフィン)などが次々と発表されている。

ただし最近では、アントニオ・ダマシオ英語版らによって、脳だけで説明しようとする理論では不十分なところがあり、脳に加えて身体まで含めた総体のダイナミックな相互作用が意識や心という現象を作り出しているとすべきだ、と指摘されるようになっている


サラ金地獄はどう抜け出す?すぐ実践可能な正攻法

2020年08月09日 11時29分03秒 | 社会・文化・政治・経済


サラ金地獄にハマッた女たちの選択―女たちが借金するこれだけの理由 

内容(「BOOK」データベースより)

貸金業内部からの告発。借りた金は返すのが常識。これからも増える借金女の悲劇。
内容(「MARC」データベースより)
サラ金業界では男性客より女性客の方が良いお客だといわれている。
なぜ女性が借りに来るのか。その理由は? 貸金業内部からの告発。これからも増える借金女の悲劇。

 

池田 秀明  (著)

 

悪徳金融と詐欺の全手口―一度借りたら逃げられない闇金融の巧妙なテクニック
池田 秀明  (著)

内容(「MARC」データベースより)
商工ローン、日賦、街金、紹介屋など、貸金業を内側から見た仕組みを、元貸金業の経験を生かし紹介する。
またコンサルタントとして相談を受け取材した、悪徳業者の手口についても公開。

以下は、本の内容とは異なります。

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サラ金地獄はどう抜け出す?すぐ実践可能な正攻法

1 サラ金地獄とは?

2 なぜサラ金地獄にハマるのか、その原因は?

3 収支バランスを見直してサラ金地獄から抜け出す!

4 サラ金地獄から脱出するには弁護士に相談して債務整理も検討

5 借金をおまとめして一本化すればサラ金地獄から脱却できる?

6 サラ金どころか闇金地獄の人はどうすればいい?

生活をする上でどうしてもお金が必要になり、サラ金などから借金をしなければならないときがあります。借金をすることで解決できることもありますので、借金をすることが必要な場合もあります。しかし、返済できないほどの借金をしてしまうとサラ金地獄に陥ってしまうことがあるのです。なぜサラ金地獄に陥ってしまうのでしょうか。こちらでは、サラ金地獄の原因だけでなく抜け出し方について解説いたします。サラ金からの借金に悩んでいる方は、こちらの情報を参考にしてください。

サラ金地獄とは?

ニュース番組などでサラ金地獄に陥った方が紹介されており、社会問題のひとつになっていると言ってよいでしょう。このサラ金地獄に明確な定義はありませんが、銀行や消費者金融、クレジットカード、カードローンなどを複数利用しており、返済が滞っている方を一般的にサラ金地獄と呼びます。もちろん、計画的に返済が進んでいる方であれば問題ありませんが、生活に支障をきたすほどの借金をしてしまうとサラ金地獄と呼ばれてしまいます。

複数から借金を抱えてしまうと、常に借金のことを考えるようになってしまうのです。また、多重債務でしたら毎月の返済日がバラバラですので、その管理も難しくなってしまいます。このようなサラ金地獄に陥ってしまうと仕事にも集中できなくなることも考えられるでしょう。

借金の返済が滞ることで、借金の返済のために新たな借金をすることもあるのです。この状態は自転車操業状態と呼ばれており、自転車はこぎ続けなければ倒れてしまうため、それに似ていることから自転車操業と呼ばれているのです。自転車操業では常に借金が膨れ上がってしまいますので、いずれ破たんしてしまうでしょう。毎月の利息が収入を上回ってしまうと、いつまでたっても元本が減ることはありません。

なかにはサラ金地獄がきっかけとなって、精神を病んでしまう方や自殺をしてしまう方もいます。サラ金地獄に陥っている方は、何かしらの対策をする必要があるでしょう。


なぜサラ金地獄にハマるのか、その原因は?

サラ金地獄に陥る原因はさまざまですが、こちらでは代表的な原因についてまとめました。

・パチンコなどのギャンブル
サラ金地獄に陥る原因として最も多いのはパチンコやスロット、競馬、競輪などのギャンブルでしょう。特にパチンコ屋は全国各地で営業を行っており、365日営業を行っているのでいつでも気軽に遊ぶことができます。そのため、一度ハマってしまうと抜け出すことが難しくなってしまいます。

また、競馬や競輪も借金の原因になってしまいます。パチンコ屋ほど手軽ではありませんが、現在はインターネットを通じてどこでも楽しむことができるのです。そのため、競馬や競輪で借金をする方が増えています。

これらのギャンブルが止められない方は、ギャンブル依存症の可能性もあるため、専門的な治療を受けることが必要になるでしょう。ギャンブルが原因で多重債務に陥った方はギャンブル依存症を疑ってください。

・ソーシャルゲーム(ソシャゲ)
現代人の多くがスマートフォンを利用しており、スマートフォンが一般的になったことで私たちの生活が便利になりました。そして、スマートフォンがこれほど広まった理由のひとつにソーシャルゲームがあります。ソーシャルゲームはソシャゲとも呼ばれており、無料でプレイをすることができるのです。

ゲーム内のキャラクターを育てるためには課金をする必要があり、課金をしなければ思うようにゲームが楽しめなくなってします。決められた範囲内で課金をするのであれば問題ありませんが、なかには借金をしてまで課金をするプレイヤーもいるのです。ソーシャルゲームは特に中毒性が高くなっているので、ギャンブルと同様に依存症になっていると言ってよいでしょう。

・収入と支出のバランスが悪い
ギャンブルやソーシャルゲームがすべて悪いわけではありません。小遣いの範囲内であれば、娯楽のひとつとして楽しんで良いものです。しかし、生活費を圧迫するほど依存してしまうと問題があります。自分の収入を考えて、どの程度の金額であればギャンブルに充てても良いのかを考えてください。また、多重債務者になっていなかったとしても、浪費や無駄遣いが多い方は注意しましょう。ちょっとしたことでギャンブルやソーシャルゲームのために借金をする可能性もあります。


収支バランスを見直してサラ金地獄から抜け出す!

収入と支出のバランスが崩れてしまうとサラ金地獄に陥ってしまいます。そのため、サラ金地獄から脱出するためには、まず収入と支出を見直すようにしましょう。これにより無駄遣いの原因が把握できますので、支出を減らすことができるのです。そのため、レシートを管理することが大切です。レシートをすぐに捨ててしまう方もいますが、こちらには購入した物の情報が詰まっているので支出が分かりやすくなっています。

レシートを基にして家計簿をつけるようにしましょう。現在はスマートフォン向けの家計簿アプリがありますので、手軽に家計簿をつけることができるのです。その他、家計簿作成代行サービスなどもありますので、そういったサービスを利用しても良いでしょう。ある程度の収入があるにも関わらず支出が多すぎる際は、フィナンシャルプランナーに相談することをおすすめします。

また、ギャンブルやソーシャルゲームにハマっている方は、そういった部分の支出を減らす努力もしましょう。いくら普段から節約生活をしていたとしても、ギャンブルやソーシャルゲームにハマっていてはいつまでたっても支出を減らすことができません。


サラ金地獄から脱出するには弁護士に相談して債務整理も検討

サラ金地獄から脱出するには借金を返済しなければなりませんが、それが難しくなることもあるでしょう。そういった方におすすめしたいのが債務整理と呼ばれる方法です。債務整理を利用することで合法的に借金を減らすことができます。

・過払い金請求
かつての貸金業者はグレーゾーン金利と呼ばれる金利で貸付を行っていました。このグレーゾーン金利とは本来の金利よりも高く設定されているため、過払い金になっていることもあるのです。そのため、弁護士や司法書士に相談することで、過払い金の返還請求ができます。完済している方でもグレーゾーン金利時代に返済をした場合は、過払い金の請求が可能です。
しかし、過払い金請求には時効があり、完済から10年過ぎてしまうと過払い金返還請求権が時効消滅するので注意しましょう。個人で過払い金請求はできないため、弁護士や司法書士に相談してください。

・任意整理
債務整理のなかで最も多く利用されているのは任意整理でしょう。任意整理とは、債務者の代わりに弁護士や司法書士がサラ金と交渉にあたり、借金の減額などを行う手続きです。裁判所を通さない手続きですので官報に載ることはありません。弁護士や司法書士がすべての手続きを行いますので、債務者は面倒な手続きをすることが無いのです。

任意整理をすることでサラ金は取り立てができなくなりますので、サラ金からの督促に苦しむことが無くなるのです。元金の返済を行いますが、そこでは利息を大幅にカットすることもでき、計画的に返済をすることが行えるでしょう。サラ金地獄に陥ることで将来への希望が失われてしまいますが、任意整理をすることで将来への希望も見えるものです。債権者に対して「減額案なら返済してもらえそうだ」と思ってもらうため、しっかりとした仕事をしましょう。

・個人再生
個人再生とは裁判所を通じて借金を減額してもらうもので、一般的に任意整理よりも借金を減らすことができです。一般的な個人再生では5分の1に圧縮し、それを3年~5年で支払うことで残りの借金が免除されます。自己破産は、住宅や車も処分の対象になりますが、個人再生の場合はそれらの資産を残すことができるのです。任意整理では返済できない額の借金をした場合や、住宅や車などの財産を残したい方におすすめの債務整理でしょう。

・自己破産
自己破産とは裁判所で支払い不可能と認められた場合、税金などを除くすべての債務を支払う義務が無くなるのです。しかし、一定以上の価値のある財産は手放す必要があり、財産はお金に変えて債権者に配当されますが、基準を超えない財産などは手元に残すことができます。保証人になっていないのであれば家族に迷惑がかかることはありません。家族がローンを組む際にも影響は無いので安心しましょう。ただし、自己破産で借金が無くなったとしても、その後の生活で困らないように収支を考えた生活をしてください。


借金をおまとめして一本化すればサラ金地獄から脱却できる?

サラ金地獄に陥った方は複数の消費者金融から借金をしています。こういった方は多重債務者と呼ばれており、複数のサラ金に返済をしなければならないので、常に借金のことばかり考えてしまいがちです。サラ金によって毎月の返済日は異なりますので、ひとつのサラ金の返済を終えてもすぐに次のサラ金の返済が待っています。また、返済日の管理も難しくなるでしょう。

そういった場合に役立つサービスが「借金の一本化」や「おまとめローン」と呼ばれるものです。これは多重債務者向けのサービスで、融資会社が複数の借入先への返済を肩代わりしてくれます。このため、利用者はひとつの融資会社に返済をするだけで完済ができるのです。

このサービスのメリットは借金の管理だけではありません。返済日がひとつになりますので返済が楽になるのです。多重債務者になってしまうと、毎月何度も返済日があります。常に借金のことばかり考えるようになったことが原因で、精神を病んでしまうこともありますので、精神的負担を減らすためにも有効的なサービスといえるでしょう。また、ひとつの融資会社から借りる形になりますので、合計の利息が低くなる可能性もあります。サラ金地獄に苦しんでいる方は借金の一本化、おまとめローンなどのサービスを検討しましょう。


サラ金どころか闇金地獄の人はどうすればいい?

現代人であれば誰もが闇金というワードを耳にしたことがあるでしょう。闇金とは法外な金利で貸付を行っており、厳しい取り立てを行っている集団です。闇金は犯罪ですので、闇金からの借金を返済する必要はありませんが、嫌がらせなどの被害が及ぶ可能性があります。

一度でも闇金を利用してしまうと「闇金を利用したことがある、お金に困っている人物」として記録され、この個人情報が別の闇金に流れてしまうのです。こうなってしまうと多くの闇金から勧誘の電話やダイレクトメール届くことでしょう。このようにならないためにも、闇金に絶対に関わってはいけません。

闇金かどうかを見分ける方法は、金利に注目してみてください。法外な金利を設定している業者は明らかに闇金です。その他、金融庁に登録をされているかどうかも確認してください。貸金業を営むには財務局長や都道府県知事の登録を受ける必要があり、金融庁のホームページから確認することができます。そのため、ここで確認ができない業者は闇金と考えて間違いありません。

登録していない業者のなかには銀行や信託会社でないにもかかわらず、「○○バンク」や「○○信託」などの名前を使っていることもあるのです。そのため、バンクや信託というワードが含まれている会社だったとしても、安易に信用せず、必ず確認をしましょう。

闇金では法外な金利で貸付を行っていますが、日本では法定金利が決められており、それを超える金利での貸付はできません。2010年に貸金業法が改定され、現在の法定金利が定められました。この法定金利は貸付金によって決められており、10万円未満の場合は20%、10万円から100万円未満は18%、100万円を超える場合は15%となっています。

また、歓楽街の電信柱などの貼り紙でお客さんを集める闇金も存在します。こういった貼り紙には090で始まる携帯電話が書かれており、「電話一本でスピード融資いたします」などと謳っているのです。これは090金融と呼ばれており、闇金の一種ですので絶対に関わってはいけません。闇金の怖さを理解していても、お金に困っていると冷静な判断ができなくなるものです。十分に注意しましょう。



追記
カードクレジットの利率を対比する場合は、利率の「上限」と「下限」に区分て各々行なう事が重要です。
適用利率が低くないお整理貸付金に乗り換えたとしたら、長所は“ゼロ”であるという事はお分りだと考えます。
そのあたりの事を、各々余す事なくレクチャーしていきます。
今日広く展開されている無利息キャッシングは、「初めてキャッシングする方のみ」という前提で活用可能な時がおおかたですが、借入金を総て返金すれば明くる月以降も無利息で借金できるになるところも局所あります。