顔見えぬ相手から恐怖の投石 一緒に襲われた路上生活女性の証言

2021年03月13日 12時48分21秒 | 事件・事故

3/13(土) 12:00配信

朝日新聞デジタル

岐阜市で昨年3月、路上生活をしていた渡辺哲哉さん(当時81)が襲われ死亡した事件で、傷害致死の罪に問われた元少年2人(ともに20歳)の第2回公判が12日、岐阜地裁(出口博章裁判長)であった。事件当日、渡辺さんと一緒に投石された友人女性(69)の証人尋問では、女性が「恐怖しかなく、殺されると思った」と証言した。

起訴状などによると、2人は無職の元少年(20)=傷害致死の非行内容で少年院送致=と共謀し、昨年3月25日午前1時半ごろ、岐阜市の長良川にかかる河渡橋の下で路上生活をしていた渡辺さんへ投石を開始。逃げる渡辺さんを約1キロにわたって追いかけながら、石を複数回投げつけた。土の塊を投げた際、渡辺さんの顔面に命中し、後ろへ転倒。渡辺さんは後頭部を路面に打ち付け、脳挫傷などにより死亡したとされる。11日の初公判で、被告の2人は起訴内容を認めた。

 岐阜市の河渡橋の下で渡辺さんと約20年間、一緒に路上生活をしていた女性は検察側証人として出廷。昨年3月上旬以降、何度も投石の被害に遭っていたと話した。

 証人尋問では事件時の様子を明らかにした。昨年3月25日午前1時半ごろ、女性はテント横に立てかけてある板に、石が「コツン」と当たる音を聞いた。外で寝ていた渡辺さんに「来たぞ」と話しかけられた。

 渡辺さんに促され、通報しようと公衆電話を目指して、自転車を押しながら橋の下から堤防道路沿いに続く段の上を逃げた。

 だが、何者かが目の前に立ちはだかり、正面からライトで照らされた。自転車を蹴られ、女性はよろめいた。渡辺さんが後ろから鉄の棒で威嚇すると、前にいた人物は堤防道路に上がったが、今度は、何者かが堤防道路から女性に投石を始めた。付近に街灯はなく、相手の顔は見えなかった。

 途中で自転車を捨てしばらく走ると、後方から「しっこたれとるぞ!」と声が聞こえた。振り向くと、渡辺さんが仰向けに倒れていた。近くにいた男らしき2人は、顔を見合わせその場から逃走したという。

朝日新聞社

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福岡5歳児餓死、“ママ友”が“母親”を創価学会に勧誘 宗教上の“上下関係”も影響か

2021年03月13日 12時45分45秒 | 事件・事故

3/13(土) 10:59配信

デイリー新潮
一心不乱に“念仏”を

翔士郎ちゃんが亡くなりまもなく1年

 子は親を選べない。だから親の身勝手な振る舞いで、子の命が蔑(ないがし)ろにされてはならない。この道理を外れた事件が起きた。当の親が他人に洗脳され、我が子を死に至らしめたのだ。母親を支配していたママ友は、なにかにつけて自身が「学会員」であることを吹聴し……。

【写真5枚】赤堀恵美子容疑者の高校時代の卒業アルバム

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 救急隊員が現場に駆けつけた時、横たわる男児の側で母親は一心不乱に“念仏”を唱えていたという――。

 年端のいかない子どもを餓死させた実母。彼女を“洗脳支配”していたママ友。二人が逮捕されたニュースは世間に衝撃を与えた。

 3月2日、福岡県警は、福岡県篠栗(ささぐり)町の碇(いかり)利恵(39)と知人の赤堀恵美子(48)の両容疑者を逮捕した。容疑はともに保護責任者遺棄致死。昨年4月、碇容疑者の自宅マンションで、重度の低栄養状態だった碇容疑者の三男翔士郎(しょうじろう)ちゃんを放置、死なせたとされる。翔士郎ちゃんは当時5歳。育ち盛りなのに、一昨年夏ごろから食事を減らされ、ときに抜かれもした。体重は同年代の子どもの半分、わずか10キロだった。

搾取と洗脳工作
 なぜこんな悲惨な事件が起きたのか。

「翔士郎ちゃんとその兄2人の計3人と暮らすシングルマザーの碇を、赤堀が洗脳していたのです」

 と、社会部デスク。

「赤堀は、碇母子の生活費や食事をすべて管理し、精神面でも完全に支配下に置いていた。碇一家は、赤堀から渡されるパンや米など、限られた食料を分けて食べていました」

 二人は2016年4月、翔士郎ちゃんの兄の幼稚園時代に知り合った。

 赤堀容疑者には夫と3人の子どもがおり、自宅は碇容疑者宅から車で数分の場所だ。

「18年5月ごろ、赤堀が碇も絡んだトラブル話を捏造。そのトラブルを“ボス”と呼ばれる別の保護者が解決してくれたからと、碇に示談金名目で現金を要求しました」(同)

 この一件から、赤堀容疑者の搾取と洗脳工作がはじまった。

夫の浮気話をでっち上げ
「ママ友の“40人のLINEグループで悪口を言われている”と疑心暗鬼にさせたり、“ボスが子どもたちに食べさせ過ぎてはいけないと言っている”“ボスが12台の監視カメラで見張っている”などと偽り、子どもへの食事の制限を強いた。“ボス”の存在で碇の不安をかき立てて周囲から孤立させ、自分が唯一の相談相手になるように仕向け、徐々にマインドコントロール状態にしたわけです」(同)

 19年5月には、碇容疑者が離婚。

「赤堀が碇の夫の浮気話をでっち上げ、吹き込んだ結果です。その前には、碇から浮気調査名目などで現金や預金通帳も騙し取った。離婚後に碇が受給をはじめた月20万円ほどの生活保護まで根こそぎ、計1200万円ほど搾取していました。昨年1月には、食事を与えていないことが露見しないよう、碇に命じて、幼稚園に通っていた翔士郎ちゃんを退園させています」(同)

 母親はママ友に有り金を捧げ、離婚し、挙げ句は自らの息子を死に至らしめた。

 翔士郎ちゃんが亡くなるひと月前、碇容疑者の親族が子どもたちを連れてスーパーへ行ったときの話がある。

“おなか空いとるやろ。好きなもん持っといで”と背中を押された翔士郎ちゃんは、菓子を手に戻ってきて、

「これ、ママが好きなお菓子!」

 と言ったという。

学校に怒鳴り込み
 そんな健気な子どもの命を奪った二人の「保護責任者」。地元記者によると、

「赤堀が“主”で碇が“従”の関係にあったのは明らか。ある朝、道端で赤堀が碇に向かって喚(わめ)き散らし、碇が黙って聞いている姿を見た人もいます。翔士郎ちゃんが亡くなったときは、碇は自分で通報するのではなく、まず赤堀に連絡を取り、赤堀の夫が119番通報している。碇は、衰弱して動けない翔士郎ちゃんのそばで、救急隊が到着するまでのあいだ、お題目だか念仏だかを唱えていただけだったといいます」

 碇容疑者宅のマンション住人も、こう語る。

「あの人(赤堀)は頻繁に出入りしていました。でも、挨拶もせず無愛想だったので住人はあまりいい印象を持っていなかったと思います。マンションの駐車場で、車を駐める位置をめぐって住人と口論になったこともあるんですよ」

 近隣住人によると、幾度となく学校にクレームをつけに行っていたそうだ。

「翔士郎くんのお兄さんが給食費を持参できなかったときなどは酷かった。担任がクラスみんなの前で“給食費を持ってくるように”と言ったそうなんです。それを聞いた赤堀が碇の代わりに学校に怒鳴り込んだ、と」

 いま考えれば、と続けて、

「赤堀のせいで碇家の子どもたちは給食費が払えなかったわけですよね。みんなの前で嫌な思いをさせられても頑張って学校に行っていたのは、学校で給食を食べなければ生きていけなかったからではないでしょうか」

 兄2人は小学校の給食で命をつないだ。今年小学校にあがる予定だった翔士郎ちゃんには、それがなかったわけだ。

“香典は学会に渡した”
 二人を知る小学校の保護者仲間であり、赤堀容疑者が“ボス”と呼んでいた女性が語る。

「今回、赤堀がしたことは保護責任者遺棄致死なんかやなく、殺人だと思います。私を“ボス”と呼んで碇からお金を騙し取っていたことも、彼女を育児放棄の母親に仕立て上げたことも、とうてい許せません。自分の子どもには水泳やバレエをやらせて、キレイな服を着せているのに」

“ボス”は翔士郎ちゃんの悲劇を知らなかったが、

「お通夜の日、たまたま赤堀に用事があって電話したんです。彼女が“お通夜があってバタバタしている”と言うので誰が亡くなったのか尋ねると“バカの一番下の子どもったい”と言われました。彼女は碇さんのことを“バカ”とか“あれ”と呼んでいましたね。それと“葬儀代は学会が出した代わりに、香典は学会に渡した”といったような話を聞きました。彼女は創価学会の信者なのでね」

「創価学会に入っていました」
 碇容疑者も学会への入信を勧められた可能性があるが、地元の古参学会員に尋ねると、

「赤堀さんは熱心ではありませんでしたが、たしかに学会員です。でも、碇さんは違うと思うのですが……。学会が取り仕切る学会葬なども行いませんでしたし。赤堀さんが香典は学会に渡したなどと言っているならそれは嘘。うちでは香典を持って行かない決まりですから。学会の名前を使って周囲を騙しているのでは」

 だが、碇容疑者の代理人弁護士に確認したところ、

「赤堀氏に勧められて創価学会に入っていました。現在は退会済みです」

 ママ友としての“主従関係”に、学会員の上下関係が加わった。碇容疑者が、亡くなる間際の翔士郎ちゃんに唱えていたのは学会の「お題目」だったわけである。

「週刊新潮」2021年3月18日号 掲載

 

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多様性それ自体が、偉大な価値

2021年03月13日 10時37分37秒 | 伝えたい言葉・受けとめる力

 

▽人の心を動かすのは、成功者の弁よりも挑み続ける<熱>なのだ。
▽勇気あるところに希望がある。
▽いかなる苦難があろうと勇猛精進の心で進むことだ。
▽希望は自分でつくるものだ。
不幸なら、自分で幸福を生み出すのだ。
▽物事を自分事として捉え、自身を磨き上げることで「変革の波」を広げていく。
▽コロナ禍に向き合い、乗り越えるには、世界の人々が共有のアイデンティティー(自分であることの根拠)を持つことが必要だ。
この時代を「自分は」どう生き、社会に対して何はできるかというアイデンティティーの確立が必要だ。
▽思考の回路を「外」から「内」へ、だけではなく「内」から「外」へ、つまり「環境革命」から「人間革命」がけではなく、「人間革命」から「環境革命」へと方向転換していく、ことだ。
▽今こそ人間の内面へ視点を移し、「内」なる課題の解決を第一義にしながら、「内」から「外」へと、発想の転換をはかっていくことが必要である。
▽他者の存在に謙虚であろうとする「他者性の尊重」と、絶えざる努力による、その「習慣化」が重要だ。
▽世界・人間・社会の多様性を認めることは当然であり、その多様性それ自体が、じつは偉大な価値だと認識すべきだ。


「新型コロナワクチン詐欺 消費者ホットライン」をご利用ください

2021年03月13日 10時35分23秒 | 事件・事故

[2021年3月9日:更新]

新型コロナワクチンの接種に便乗したトラブルや悪質商法には注意が必要です。

 国民生活センターでは、「新型コロナワクチン詐欺 消費者ホットライン」を開設し、フリーダイヤル(通話料無料)で、ワクチン詐欺に関する消費者トラブルについて相談を受け付けます。

相談受付時間

10時~16時(土曜、日曜、祝日を含む)

  • 2021年3月13日(土曜)、3月14日(日曜)は、システム変更作業のため、相談窓口はお休みします。

相談特設番号

フリーダイヤル:0120-797-188

画像:新型コロナワクチン詐欺 消費者ホットライン。フリーダイヤル0120-797-188。

  • おかけ間違いにご注意ください。
  • ※050から始まるIP電話からはつながりません。
  • ※この窓口では、消費者の方からの相談を受け付けています。
  • ※大変多くのご相談をいただいており、お電話がつながりにくい時間帯がございます。ご相談は、「消費者ホットライン188」も併せてご利用ください。

対象地域

全都道府県

相談事例

  • 「新型コロナワクチンが接種できる。後日全額返金されるので10万円を振り込むように」との不審な電話がかかってきた。

案内チラシ

画像:新型コロナワクチン詐欺 消費者ホットラインのチラシ。フリーダイヤル0120-797-188。

その他の相談窓口

新型コロナワクチンに関する相談窓口

厚生労働省新型コロナワクチンコールセンター(厚生労働省)

電話番号
フリーダイヤル:0120-761770
詳細URL
新型コロナワクチンに関する厚生労働省電話相談窓口(コールセンター)の設置について(厚生労働省)

消費者トラブルについて

消費者庁「消費者ホットライン188」

電話番号
局番なし188
※お近くの市区町村や都道府県の消費生活センター等の消費生活相談窓口をご案内いたします。
(土曜、日曜、祝日を含む)

最寄りの警察署または、警察相談専用電話

警察相談専用電話
#9110

コロナワクチン詐欺 コロナワクチン詐欺

2021年03月13日 10時30分43秒 | 事件・事故

消費者庁

【新型コロナワクチンに便乗した詐欺にご注意ください!】

新型コロナウイルス感染症に係るワクチン接種のために必要とかたり、金銭や個人情報をだましとろうとする電話に関する相談が消費生活センターへ寄せられています。
市区町村等が、ワクチン接種のために金銭や個人情報を電話・メールで求めることはありません。
困ったときは一人で悩まず、消費者ホットライン188にご相談ください。
また、新型コロナワクチンに関する情報は、首相官邸ウェブサイト、厚生労働省ウェブサイトや国民生活センター(ワクチン接種を口実にした消費者トラブル事例等)にて掲載されております。併せてご確認ください。

画像:行政機関等をかたったワクチン詐欺にご注意。コロナワクチン接種に便乗して行政機関等になりすます事例が発生しています。ワクチン接種は無料です。市区町村等が電話・メールで個人情報を求めることはありません。


コロナ禍の流言とデマ 陰謀論

2021年03月13日 10時27分30秒 | 事件・事故

不確かな情報とどう向き合う

この1年あまり、新型コロナウイルスの感染が拡大するなかで、さまざまな流言、デマ、陰謀論が広がりました。評論家の荻上チキさんは、「流言やデマにだまされない人は存在しない。しかし、過去の事例を知ることで惑わされにくくなる」と語ります。新型コロナ発生から、どのような流言やデマがあったか、ヤフーの検索データをふまえて振り返りました。情報に翻弄されないためにどうするべきか、考えてみませんか。(監修:社会心理学者・碓井真史/漫画:ことり野デス子/デザイン制作:株式会社PRMO/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部)

2019年の終わり、中国で原因不明の肺炎が相次ぎました。2020年1月14日、WHO(世界保健機関)が新型コロナウイルスと認定。同月16日、日本で初めての感染者が確認されます。2月には「トイレットペーパー」の検索が増え、店頭から商品が消えるなど、混乱状態に。目に見えない未知のものがもたらす脅威に直面し、さまざまな流言やデマが飛び交いました。SNSで拡散されたり、多く検索されたりした「ウワサ」を時系列でまとめます。

「自粛警察」が取り締まるのは、感染リスクを増大させると思われる他者の行動。感染リスクと正義感が結びついています。感染リスクを避け、問題行動を指摘すること自体は健全である一方、攻撃の持つ心理的効果にも注意が必要です。感染リスクを高める「悪」を罰することで、リスクを高める行動をしていない自分は「善」であり、感染しないはずだという安心感を得られる。他者をたたけばたたくほど、自分は感染しないと思えるのです。
そこには、「対策を失敗した人が感染する」「コロナにかかったということは、落ち度があったはず」という公正世界信念、すなわち何かしらの被害を"因果応報"とみなす考え方が見えます。しかし実際には、感染リスクが高い行動をしてもかからない人もいれば、どんなに気を付けていてもかかる人もいる。単に"因果応報"では済まされないわけです。

大きな災害などが起きた時にしばしば起きるのが「外国人犯罪流言」です。「今ある不安は、自分たちとは異なる外部がもたらした害毒だ。今こんな目に遭っているのは"よそ"のせいで、私たちのコミュニティーは安全だ」と思いたい。そういった心理から、外国人を非難する流言に飛び付きやすくなる。コロナ禍においては、外国人だけではなく、旅行者、都市部から帰省した人など、"外"の人たちを非難し、取り締まる形で表れました。
「自粛警察」の背景には先の見えない不安があり、「人を非難しないでください」と言うだけでは解決しない難しい課題です。一人ひとりが「正しいこと」と思い、自身の心的安定を得るために行動したことが、長期的に見れば、公衆衛生の質や政策への信頼などを低下させ、安全を脅かしてしまいます。

どうすれば流言やデマに惑わされずにいられますか?

荻上チキさん
全ての情報、全ての知識を持っている人はいません。誰もが誤った情報に惑わされる可能性はある。しかし、気を付けることはできます。以下のことに留意するとよいでしょう。
極端な情報はいったん避ける。強い語調で何かを推奨したり否定したりする言葉とは距離を置く。
答えが決まっていないことに関してはとりあえず保留。「保留フォルダー」のようなものを頭に用意する。
一つの考え方や方法に固執せず、一定の数字やデータが出てきたら、より確からしいものに行動を変更する。
過去の事例を知る。1年くらい前の出来事を振り返りながら行動する。
情報環境を改善する。偽情報に惑わされたのであれば、その情報をどこから入手したのか、ルートを見直す。そういう情報をツイートした人はフォローを外したり、チェーンメールを回してきた人はミュートしたりする。
医療機関が出している情報などを前提とする。たとえば著名人のSNS投稿などは、著名であってもその分野の専門家ではなく、正しい情報を発信しているわけではないと認識する。
特定の政治的態度を科学的態度より上に置いている人、情報とは距離を取る。

家族や友人が流言やデマを信じ込んでいる場合、どうすればいいでしょう?

荻上チキさん
基本的には距離を置くことをおすすめします。説得によって相手の意思や考え方を変えることは非常に難しいからです。距離を置くことができない場合、相手が陰謀論などに依存していたら、「散歩する」「運動する」「ドラマを見る」でも何でもよいので、別の“依存先”を提示し、「情報を置き換える」とよいでしょう。
また、ネット上においては、検索履歴や視聴履歴に基づいて類似するものが表示されるため、得る情報が偏ってしまいがちです。身近な人であれば、同じアカウントでさまざまな動画を再生することで、自動表示される“おすすめ”を変えてみるのも一つの手かもしれません。


特殊詐欺、組トップの使用者責任確定 最高裁、住吉会側の上告退ける

2021年03月13日 09時23分34秒 | 事件・事故

3/12(金) 19:22配信

産経新聞

指定暴力団住吉会系の組員らによる特殊詐欺事件をめぐり、被害女性が暴力団トップに暴力団対策法上の使用者責任があるとして損害賠償を求めた訴訟で、最高裁第1小法廷(池上政幸裁判長)は、住吉会の関功会長と福田晴瞭(はれあき)前会長の上告を退ける決定をした。11日付。暴対法上の使用者責任を認め605万円の支払いを命じた1、2審判決が確定した。特殊詐欺事件で使用者責任が最高裁で確定するのは初めて。

【イラストでみる】「自分は大丈夫」は危険 変化する詐欺の手口

 同種訴訟の控訴審判決は今回のほかに複数あり、詐欺グループの組員が「暴力団の威力」を利用して資金を獲得したと判断、暴力団トップの使用者責任を認めていた。今回の判決確定に伴い、暴力団トップの民事上の責任を追及する道筋ができたことで、特殊詐欺事件の被害者救済に一定の影響がありそうだ。

 今回の訴訟は、特殊詐欺事件が暴対法で使用者責任の対象となる「暴力団の威力を利用した資金獲得行為」に当たるかどうかが争点だった。

 令和元年5月の1審水戸地裁判決は、組員が住吉会の威力を利用して「受け子」を集め、詐欺グループを構成したと認定。関会長らの使用者責任を認めた。同年12月の2審東京高裁判決は「組員が直接暴力団の威力を使う場合だけでなく、共犯者集めなど犯罪の実行過程で威力を利用した場合は暴対法の資金獲得行為に含まれる」との解釈を示し、1審判決を支持。会長側の控訴を棄却していた。

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児童虐待事件、過去最多の2133件 死亡も最多61人

2021年03月13日 09時23分34秒 | 事件・事故

朝日新聞デジタル>記事

田内康介
2021年3月11日 11時31分

警察が昨年1年間に摘発した児童虐待事件は2133件(前年比8・2%増)あり、被害にあった18歳未満の子どもは2172人(前年比9・1%増)だった。いずれも5年間で倍増し、過去最多。死亡した子どもは、前年より7人多い61人に上った。警察庁が11日発表した。
 警察から児童相談所への通告人数も増加傾向が続く。コロナ禍で在宅時間が長くなった影響で、虐待が潜在化しているおそれも指摘されており、警察庁は「情報の把握にいっそう努める」としている。
 摘発した事件の内訳は、暴行や傷害などの「身体的虐待」が1756件と約8割を占め、強制わいせつや強制性交等などの「性的虐待」が299件、凶器を持って脅す行為などの「心理的虐待」が46件、保護責任者遺棄などの「育児放棄(ネグレクト)」が32件だった。
 被害にあった子どもは男児が1139人、女児が1033人。子どもと加害者の関係では、実父(995人)、実母(588人)、養父・継父(300人)、母の内縁の男(210人)の順に多かった。
 亡くなった61人のうち、「無理心中」が21人、「出産直後に死亡」が11人。そのほかの29人は、身体的虐待が23人、ネグレクトが6人で、それらを罪種別にみると、殺人14人、傷害致死8人、保護責任者遺棄致死5人、重過失致死2人だった。
 一方、昨年、警察が虐待の疑いがあるとして児童相談所に通告したのは10万6991人(前年比8・9%増)で、これも過去最多だった。月別では、コロナ禍で多くの学校が休校していた3月が前年より2割超増え、4~6月も伸び率が10%台に達した。年間でみた増加率は、ともに20%台だった2018年、19年より小さかった。
 警察は通告とは別に、現場で虐待が認められない場合でも情報を児相と共有している。こうした情報提供は4万3577件だった。
 また、子どもの安全確認などで児相が警察に援助要請したのは401件。夜間などに警察が一時保護した子どもは5526人に上った。


三菱電機“パワハラ自殺” 労災認定、上司から「飛び降りるのにいい窓ある」

2021年03月13日 09時12分08秒 | 事件・事故

11日 21時58分
 おととし、大手電機メーカー・三菱電機の新入社員が上司によるパワハラを訴える遺書を残して自殺したことについて、労災と認定されていたことがわかりました。

 兵庫県尼崎市の三菱電機の生産技術センターに配属されていた新入社員の男性(当時20代)はおととし8月、教育主任だった上司から「飛び降りるのにいい窓あるで。死んどいたほうがいいんちゃう」などと言われたと、パワハラ被害について記したメモを残して自殺しました。

 遺族側の弁護士が11日、会見を開き、遺族が去年9月に尼崎労働基準監督署に労災を申請し、先月26日付けで労災に認定されたことを明らかにしました。

 三菱電機は「重く受けとめており、真摯に対応していく。今回の認定を踏まえ、社長以下、関係役員の処分を行う」とコメントしています。

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三菱電機の新入社員だった20代男性が8月に自殺し、上司が自殺教唆容疑で兵庫県警に書類送検された事件で、遺族側の弁護士が18日、東京都内で記者会見し、パワハラで精神的に追い込まれたとして、年明けにも労災申請を行う考えを明らかにした。
「自殺しろ」といった上司からの暴言を書き残した男性のメモも公表。
同社側に対し、損害賠償や謝罪、再発防止策を求める意向も示した。

弁護士らによると、男性は8月23日、兵庫県三田(さんだ)市内の公園で自殺しているのが見つかり、遺体のそばにはA4用紙1枚に、教育主任の立場にあった上司の実名とその発言を記した自筆のメモが残されていた。作成日は自殺前日の8月22日とあり、署名と指印のようなものもあるため、遺族側は遺書とみている。

メモでは、上司が7月上旬、研修に関する質問に答えられなかった男性に「次同じ質問して答えられんかったら殺すからな」と暴言。8月19日か20日に「飛び降りるのにちょうどいい窓があるで、死んどいた方がいいんちゃう?」、同21日には「自殺しろ」といった内容も記されていた。

弁護士は上司の発言について「誰が見てもパワハラ」と指摘。パワハラによる自殺教唆容疑での立件が異例との認識を示し、「捜査機関が動いたのは、三菱電機で同種事案が繰り返されていることも念頭にあると思う。会社は法的責任をきちんと認め、再発防止のために社会全体で監視してほしい」と強調した。

https://www.sankei.com/affairs/news/191218/afr1912180024-n1.html

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朝日新聞デジタル>記事

トヨタ社員がパワハラ自殺 労災認定、遺族が賠償請求へ
遠藤隆史 2019年11月19日 19時55分


 トヨタ自動車の男性社員(当時28)が休職から職場復帰した後の2017年に自殺したのは、上司のパワーハラスメント(パワハラ)が原因だったとして、豊田労働基準監督署(愛知県豊田市)が9月11日付で労災認定していたことがわかった。遺族側は同社に損害賠償を求める方針という。

 遺族側代理人の立野嘉英(たちのよしひで)弁護士によると、職場復帰後に通院しなかったり、自己申告しなかったりすると「治った」と判断され、休職前のハラスメント行為と復帰後の症状や自殺との因果関係が否定されることが多いという。「今回の認定は実態を踏まえた適正な労災認定で、意義が大きい」としている。

 立野弁護士によると、男性は東京大大学院を修了して、15年4月に入社。1年間の研修期間を経て、16年3月に同市の本社に配属された。上司から翌月以降、繰り返し「バカ、アホ」「こんな説明ができないなら死んだ方がいい」などと言われたほか、個室に呼び出されて「録音してないだろうな。携帯電話を出せ」などと詰め寄られたこともあったという。

 男性は16年6月ごろ精神疾患を発症し、同7月から3カ月間休職。復帰後は別のグループの所属になったものの、同じフロアにこの上司の席があったという。男性は翌年7月、「死んで楽になりたい」「もう精神あかんわ」などと周囲に漏らすようになり、同10月、社員寮の自室で自殺した。

 トヨタ側は当初、遺族に対し「死亡は上司の言動によるものとまでは認められず、会社として責任を負うものではない」と説明。だが、遺族の労災申請を受けた豊田労基署は、男性が休職前にパワハラで適応障害を発症し、職場復帰後も治癒していなかったとして労災認定したという。

 遺族は立野弁護士を通じ「息子はたくさんの希望をもってトヨタに入社した。それが上司からの苛烈(かれつ)な暴言で歯車が狂い、帰らぬ人になりました」「(会社の)パワハラを放置するような対応がさらに息子を苦しめたのではないか。今回の認定を契機に、パワハラ被害が生じないよう、職場環境の改善に努めていただくことを切に希望します」とコメントした。(遠藤隆史)

 トヨタ自動車広報は、元従業員が労災認定されたことは事実と認めた上で「労働基準監督署の決定を真摯(しんし)に受け止め、労働災害の防止と社員の健康管理に努めていきたい」とのコメントを出した。

トヨタの調査や男性の手帳などから判明したパワハラ行為
・日常的に「バカ、アホ」と言われる

・「なめてんのか、やる気ないの」「こんな説明ができないなら死んだ方がいい」などと叱責(しっせき)される

・(地方大学を卒業後、東京大大学院を修了した男性について)「学歴ロンダリングだからこんなこともわからないんや」と言われる

・個室に呼び出されて「俺の発言を録音していないだろうな。携帯電話を出せ」などと詰め寄られる

※遺族側代理人弁護士への取材による


米黒人男性 フロイドさん事件、市が遺族に29億円支払いへ

2021年03月13日 09時12分08秒 | 事件・事故


3/13(土) 5:43配信

AFP=時事

米テキサス州ペアランドで、ジョージ・フロイドさんの写真を使ったTシャツを着るフロイドさんの友人(2021年3月11日撮影)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】米ミネソタ州ミネアポリス(Minneapolis)で昨年5月、黒人男性のジョージ・フロイド(George Floyd)さんが白人警官に拘束された際に死亡した事件で、フロイドさんの遺族が市を相手取り起こしていた訴訟は、市が遺族に2700万ドル(約29億円)を支払うことで和解が成立した。遺族の弁護団が12日、発表した。

【写真】フロイドさんの死に抗議するデモの最中に起きた火災で焼失した銀行支店

 弁護団はこの金額について、米国での不法行為による死亡事件の公民権訴訟で審理前に成立した和解としては史上最高額としている。

 事件では、フロイドさんを死亡させたとして殺人罪などに問われているミネアポリス警察元警官のデレク・ショービン(Derek Chauvin)被告の公判が現在行われている他、さらに3人の元警官が起訴されている。【翻訳編集】 AFPBB News

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5歳男子餓死、「ボス」と呼ばれた主婦がすべて明かした 「洗脳支配」の経緯と理由

2021年03月13日 06時25分28秒 | 事件・事故

3/13(土) 6:01配信

デイリー新潮
偽名で年齢を10歳以上サバ読みし

世間を震撼させた福岡の5歳の男の子・碇翔士郎君の餓死。福岡県警は、実母である碇利恵(39)と知人の赤堀恵美子(48)の両容疑者を保護責任者遺棄致死容疑で逮捕した。2人はママ友同士で、赤堀容疑者は碇母子の生活費や食事をすべて管理し、精神面でも完全に支配下に置いていたという。洗脳をいかにして可能にしたのか。その端緒と餓死までの理由と経緯について、赤堀容疑者が勝手に「ボス」と呼んで、洗脳の材料の一つとして利用していた保護者仲間がすべてを明かした。

【写真】小学校時代の赤堀容疑者 文集には「やさしい保母さんになりたい」

「赤堀は碇さんに対して、私が『ボス』だと話していたそうですが、そんなふうに呼ばれていたなんて全く知りませんでした。去年の10月くらいに突然警察が来て聴取をされ、その時にはじめて、赤堀が私の名前を利用して碇さんからお金を詐取していたと聞きました」

 と憤りながら話すのは、両容疑者を知る保護者仲間の女性Aさん(48)だ。

「赤堀と知り合ったのは5年くらい前、たまたま近所のパチンコ屋で『ここ(玉が)全然出らんね』って話しかけられたのがきっかけでした。赤堀はサバサバした雰囲気で早口でまくしたてながら話す人でした。いつもママ友の輪の中にいて、子供の参観日には、赤堀と相当年齢差がありそうな、若くて綺麗なママ友とつるんでいて違和感がありました。赤堀は出会ったときから『赤堀ユウナ』だと名乗っていました。ユウナがユナときこえたので、私はずっとユナと呼んでいました。年齢は聞いたことがなかったけれど、あとで他のママ友から聞いたところでは、年齢も32歳だと偽っていたようです」

「お金はいらないから聖教新聞をとってくれ」

母親の碇利恵容疑者と知人の赤堀恵美子容疑者

 赤堀容疑者と出会って1、2年くらいの時に、Aさんはこう告げられたという。

「『以前住んでいたマンションの支払いトラブルがあって、裁判沙汰になりそうだ』と相談されたことがあります。赤堀曰く、旦那の刺青が(マンションに)バレて強制退去になり、37万円くらい払わなければいけないと。私の知り合いを紹介してあげられるかもしれないと思ったのですが、いざ赤堀が持ってきた書類に目を通すと、『家賃滞納』という文字が見えました。それでこれは関わらないほうがいいと思い、自分の知り合いを紹介するのはやめました」

 赤堀容疑者が創価学会員であることは既にお伝えしたが、そのことも打ち明けられていたという。ただ、そこにも「計算」があったようだ。

「赤堀本人から学会に入っていると聞きましたし、『お金はいらないから聖教新聞をとってくれ』と赤堀から頼まれたこともあります。結局1年くらい、お金も支払った上で聖教新聞をとりました」

 Aさんは餓死した翔士郎君の母、碇容疑者とも面識があった。2人をつないだのは赤堀容疑者だった。

「碇さんは、私の子供が小学1年生の頃の参観日に、『私のママ友』と赤堀から紹介された覚えがあります。いつも赤堀の後ろに隠れて影が薄かったから、あんまり顔も覚えてないくらいです。正確な時期は忘れたのですが、ちょうど今くらいの寒い日の19時頃に、碇さんの家の近くの道端で赤堀に遭遇したことがありました。翔士郎君が亡くなる前のことです。赤堀は風呂上がりなのかタオルで髪を巻いて、片手に収まるくらいのタッパーにラップをかけたものを手にしていました。中にはおかずらしきものが入っていて、風呂上がりのせっけんの匂いとおかずの匂いが混じって気分が悪くなった」

「こんな時間に何しようと?」と尋ねると……。

「赤堀が『あのバカ、離婚して借金だらけで電気が止まった。生活保護もまだ入ってこん。だから差し入れ持っていきようと』と話していました。後日『(碇の)電気代うちが払ったんよ!』とすごい剣幕で言っていました。ほかのママ友には『(碇が)男にのぼせて金を持ってない。(碇さんが)ネグレクトしているから面倒みている』と赤堀は吹聴していたみたいです。私は当時、碇さんの近所に住んでいたので、『子供だけでもうちに来させたらいいよ』と赤堀に言ったのですが、『いやいや悪いから』と遠慮していました。今から考えたら、私に碇さんの子供たちを会わせたら、様子がおかしいことに気づかれてしまうと思ったのかもしれません。いつだったか赤堀から『(碇が)生活保護を受けるから幼稚園をやめなあかん』と聞いた気がするんやけど、うちの子は当時保育園やから、よく事情を知らなくて、そのおかしさはわかりませんでした。とにかく、碇さんはお金に困っているんだという認識だったんです」

水で米をふやかしていた
 赤堀、碇の両容疑者はいつも一緒にいるというイメージだったが、一方でその関係性におかしさを感じた瞬間があったという。普通の「ママ友」とは明らかに違ったのだ。

「赤堀が碇さんを罵倒しているのを見かけてからです。朝9時か10時くらいに道端に赤堀と碇がいて、少し離れたところからでも、赤堀がものすごい剣幕で碇さんに怒鳴り散らしているのがきこえた。何を話していたかまでは聞こえなかったけれど、碇さんは手を前で重ねて、俯いていました。それをみて、ママ友というより上下関係があるのではないかと感じました。でもまさか、私を勝手に、ボスだと信じ込ませてお金まで詐取していたとは思わなかった。むしろ赤堀が碇さんの面倒を見てあげているんだと思っていました」

 翔士郎君が亡くなったのは昨年4月。直後にもAさんは赤堀容疑者と話をしている。 

「お通夜の日、たまたま電話で話したんです。赤堀は『碇は子供が亡くなったのに、まずうちに電話をかけてきた』と言っていました。そこで電話を替わった赤堀の旦那が『俺たちに電話をしとる場合じゃなかろうが。救急車呼ばんか』と怒った、と」

 さらに赤堀容疑者は碇容疑者への批判を続けた。電話を受けて自分が碇宅に駆けつけたら、マンションの下で碇容疑者が待っていたことが許せなかったらしく、

「『あのくそ!!!』とものすごい剣幕で電話口で怒鳴っていました。あれも芝居だったと思うと腹が立って仕方ありません」

 後日、Aさんは「翔士郎君が栄養失調で亡くなった、碇は捕まるのだろうか」と何度も電話で赤堀容疑者に聞かれたという。

「今から考えれば、赤堀自身が逮捕されることを恐れていたのでしょうね。私もなんで亡くなったんだろうとは思ったけれど、まさか赤堀に洗脳されてご飯が食べられない状況だとは気づけなかった。碇さんが生活保護を受給しているという話は赤堀から聞いていたし、知り合いづてで、碇さんが今の家に引っ越して2、3日くらいで隣戸に『1万円貸して欲しい』と頼みにいったという話も聞いたので、お金に困っているとは知っていたのですが……。当時赤堀から『碇の家は水道しか通ってない』とも聞きましたから。碇さんや子供達は少量のおかゆをわけあっていたと報道されていますが、お湯ではなくて水で米をふやかしていたんじゃないかなと思います」

給食費を払えないけど給食を求めて
「2019年頃、赤堀から『碇の自宅マンションで、騒音がうるさいと苦情がきている』と聞いたことがあります。その時は碇家に子供が3人いるから、子供の騒音だろうと思いましたが、実際には赤堀が碇さんを怒鳴っている声だったのかもしれません。2018年頃には一度だけ、ママ友のつながりで、碇家に私の子供が遊びに行かせてもらったことがありました。子供から聞いた話では、翔士郎君は他の子がテレビゲームをしているのをじっと見つめているようなおとなしい子だったそうです。だから、翔士郎君がいうことを聞かないからご飯を食べさせなかったというのは事実と違う気がするし、赤堀が目をつけていじめていたのではないかと私は推測しています」

 実は、「碇容疑者の長男は小学校で給食費を払えないことがあった」と話す別の保護者もいる。

「担任の教師はクラスみんなの前で長男に対し、『給食費を持ってくるように』と言ったみたいです。食費は赤堀容疑者に抑えられ、家では水で薄めたおかゆをわけあう他ない。学校で給食費のことを言われてイヤな思いをしても、生き延びるためにがんばって学校に給食を食べに行っていたのかもしれません」

 また、昨年末には、Aさんは赤堀を問い詰めたこともあった。赤堀が彼女をボスと呼んでお金を詐取していたと聞いたからだ。

無理やりでも連れ出さなかったことを後悔
「たまたまコインランドリーで会った時のことです。赤堀は、身振り手振りを交えながら悪びれる様子もなく『あいつ(碇)が勝手にそう言いよるだけ』と言い訳するだけでした。意外かもしれませんが、赤堀は完璧な母親にみえました。一度、用事があって赤堀の家の前まで言ったことがあるのですが、ちらっと見えた部屋の中は綺麗に整頓されていてテーブルの上も綺麗だった。子供たち全員に水泳、長女と次女にはバレエを習わせていると赤堀から聞いていたし、子供に着せている洋服もオーガニックっぽいナチュラルな雰囲気のお洒落着だった。本人はよくボーダーの服を着ていたかな。そういえば碇さんもよくボーダーの服を着ていました。赤堀は朝8時とかに会ってもバッチリ化粧をしていて、身なりはちゃんとした人なんだなとは思っていました」

 碇容疑者の洗脳が解けたのは逮捕の1ヶ月前ごろ。その後から自殺願望がでてきたそうだ。

 どうしてここまでの洗脳支配が進んだのか。

「ママ友からは、『幼稚園で孤立していた赤堀に明るい性格の碇さんが声をかけ、そこから付き合いが始まった』ときいています。一方、碇さんは、子煩悩な旦那さんと仲睦まじい夫婦として有名だったそうです。まだ若いのに立派な一軒家を持ち夫婦円満な碇さんをみて、赤堀は羨ましいと思ったんじゃないでしょうか。だから彼女をターゲットにしたんじゃないかと私は思っています。赤堀は、当時碇さんが一番仲良しだったママ友の悪口を碇さんに吹き込み、疎遠にさせたそうです」

 最後に悔恨を込めてこう話す。

「赤堀に騙されて、それを見抜けなかったこと、そして赤堀のせいで碇さんが『ネグレクトしている母親』と思われていたことも本当に悔しい。なぜ、『電気が止まっている』と赤堀から聞いた時に、碇家に無理やり押しかけて子供たちを連れ出さなかったのかと後悔しています」

デイリー新潮取材班

2021年3月13日 掲載

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