公選法改正案 付則に“2馬力”規定

2025年02月22日 08時47分33秒 | 社会・文化・政治・経済

与野党7党 公選法改正案 衆議院に提出 付則に“2馬力”規定

与野党7党は、選挙ポスターに品位を損なう内容の記載を禁止するための公職選挙法の改正案を衆議院に提出しました。付則では、当選の意思のない候補者がほかの候補者を応援する、いわゆる「2馬力」と呼ばれる状況を念頭に、公平性の確保に必要な措置を講じるとした規定を盛り込んでいます。

自民党と立憲民主党、日本維新の会、公明党、国民民主党、参政党、日本保守党の与野党7党は、20日午前、公職選挙法の改正案を衆議院に提出しました。

改正案では、去年の東京都知事選挙で同一の選挙ポスターが複数、掲示板に貼られたことなどを受け、
▽ポスターに他人やほかの政党の名誉を傷つけるなど品位を損なう内容の記載を禁止することや、
▽営利目的で使用した場合は100万円以下の罰金を科すことなどが盛り込まれています。

また、付則では、
▽SNSで選挙に関する偽情報などが拡散しているような状況に対応するとともに、
▽当選の意思のない候補者がほかの候補者を応援する、いわゆる「2馬力」と呼ばれる状況を念頭に、候補者間の公平を確保するため、施策のあり方を検討し必要な措置を講じるとしています。

さらに、参政党を除く6党は、選挙ごとに複数の規格があったポスターの大きさを統一する改正案も提出しました。

2つの改正案は20日午後の衆議院の特別委員会で審議入りします。

このあと自民党の選挙制度調査会長を務める逢沢元国会対策委員長は、記者団に対し「夏の東京都議会議員選挙や参議院選挙に法律の施行を間に合わせたい。日本の民主主義の基盤を整えようという法案だ」と述べました。

林官房長官“候補者はルール順守し選挙運動を”

林官房長官は午前の記者会見で「選挙は、国民が主権者として政治に参加する最も重要で基本的な機会であり、選挙運動は有権者に対して誰を選択すべきかの判断材料を提供するものだ。候補者には選挙のルールを順守し、判断材料を提供するのにふさわしいものとなるよう選挙運動を展開してもらう必要がある」と述べました。

そして「選挙運動のあり方は各党・各会派で議論してもらう事柄であり、必要な措置についても引き続き各党による協議会で議論が行われると承知している」と述べました。

“25日の委員会で質疑を行ったうえで採決” 与野党が合意

政治改革を議論する衆議院の特別委員会の理事会が開かれ、衆議院に提出されて審議入りした2つの公職選挙法の改正案について、来週25日の委員会で質疑を行ったうえで採決することで与野党が合意しました。

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