▼衆愚社会の暴走によって死を余儀なくされた<人類の教師>ソクラテス。
アテネ市民が、ソクラテスを攻撃せずにいられなかった本当の原因とは何であったのか。決して<虚像>のみに踊らさればかりつではないだろう。
むしろ、彼の巨大な<実像>を、無意識にせよ、知っていたところに、その真因があったのではないか。
妬みの炎は、<ギリシャ第一の知者>という<実像>にこそ燃えさかったのである。
▼嫉む人は他人を中傷し、そうすることによって相手に優越しなければと思い、自分では真実の徳を獲得するための努力をそれだけ少なく払い、同時に競争相手を不正に避難させることによって意気沮喪させる―プラトンの言葉
沮喪(そそう)=気力がくじけて元気がなくなること
▼著作は、著者の思想の氷山の一角である。
氷山の海面の下には、著者を支えた膨大な経験や学習、思索がひそうんでいるものだ。
▼世界を動かそうと思ったら、まず自分自身を動かせ―ソクラテス(釈迦、キリスト、孔子と並び四聖人(四聖)に数えられる。
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