が思ったよりも早かった。
明日の日曜、ほぼ二ヶ月間の入院生活を終えての退院だ。
連休中の一時帰宅の状況が良かったことが評価されて「もう自宅に戻っても大丈夫でしょう」と医師と療法士から言われ急遽退院が決まったのだ。
ただ、今回の退院を早めた一つの要因でもある若い男性理学療法士の治療をしばらく続けたいと私も恵子も思っているので、退院後の通院治療をひと月ほど続けることにした。
恵子の歩行は、この療法士のおかげで、入院前よりも確実に上手になっている。
骨折し手術した当時は、「これでまたリハビリがゼロに戻されてしまうのか」と二人とも悲嘆し落ち込んだのだが、どうせもう一度リハビリをやり直すんだったら、今悪いところを徹底的に直した方が将来的には得策だろうと思い、この理学療法士にもこちらの気持ちと直して欲しい部分をきちんと話をした。
そのおかげで、麻痺した右足をかばおうとかなり無理をしていた「健康」である左足の負担を軽くすることができるようになった。
左右の足を交互に前に出して進むという当たり前の動作がうまくできなくなっている恵子にとって、左手に持つ杖と不自由な右足(麻痺の足の筋肉は本来随意筋であるべきところが全く不随意筋としてか働かないから余計に始末が悪い)、そして健康な左足とのバランスはとてつもない負担だ。
ふだんのリハビリでも、彼女の歩きはまるで「ロボットの歩き」のように見えていた。
上半身の動きが石のように固く、それこそ上半身の力だけで歩いているように見えたのだ。
そのガチガチに固まった上半身を見ているとこれでは相当疲れるだろうなと思っていると、案の定、ちょっと歩くだけで「疲れた」と言って休もうとする。
まあ普通の健常者でも相当長い時間歩いた後には「座って休みたい」という気持ちになるものだが、彼女の場合はそれが極端だ。
一分歩くか歩かないかのうちにバテてしまう。
見ていると「それも当然なのかな」と思えるぐらい杖を持つ健康な左手と左足に力が入っているからだ。
しかし、今回の入院リハビリで、確実にそれは改善された。
これが今回の入院の最大の成果だと思う。
人生に意味のないことなって何一つないと信じている私としては、今回の「なんで!ウソだろう!」と思えるような骨折と手術、入院も、結果としてやはり意味があったんだナと納得できたような気がする。
それにしても、メゲないでここまで短期間で頑張った恵子の努力を素直に褒めてあげたいと思う。
明日の日曜、ほぼ二ヶ月間の入院生活を終えての退院だ。
連休中の一時帰宅の状況が良かったことが評価されて「もう自宅に戻っても大丈夫でしょう」と医師と療法士から言われ急遽退院が決まったのだ。
ただ、今回の退院を早めた一つの要因でもある若い男性理学療法士の治療をしばらく続けたいと私も恵子も思っているので、退院後の通院治療をひと月ほど続けることにした。
恵子の歩行は、この療法士のおかげで、入院前よりも確実に上手になっている。
骨折し手術した当時は、「これでまたリハビリがゼロに戻されてしまうのか」と二人とも悲嘆し落ち込んだのだが、どうせもう一度リハビリをやり直すんだったら、今悪いところを徹底的に直した方が将来的には得策だろうと思い、この理学療法士にもこちらの気持ちと直して欲しい部分をきちんと話をした。
そのおかげで、麻痺した右足をかばおうとかなり無理をしていた「健康」である左足の負担を軽くすることができるようになった。
左右の足を交互に前に出して進むという当たり前の動作がうまくできなくなっている恵子にとって、左手に持つ杖と不自由な右足(麻痺の足の筋肉は本来随意筋であるべきところが全く不随意筋としてか働かないから余計に始末が悪い)、そして健康な左足とのバランスはとてつもない負担だ。
ふだんのリハビリでも、彼女の歩きはまるで「ロボットの歩き」のように見えていた。
上半身の動きが石のように固く、それこそ上半身の力だけで歩いているように見えたのだ。
そのガチガチに固まった上半身を見ているとこれでは相当疲れるだろうなと思っていると、案の定、ちょっと歩くだけで「疲れた」と言って休もうとする。
まあ普通の健常者でも相当長い時間歩いた後には「座って休みたい」という気持ちになるものだが、彼女の場合はそれが極端だ。
一分歩くか歩かないかのうちにバテてしまう。
見ていると「それも当然なのかな」と思えるぐらい杖を持つ健康な左手と左足に力が入っているからだ。
しかし、今回の入院リハビリで、確実にそれは改善された。
これが今回の入院の最大の成果だと思う。
人生に意味のないことなって何一つないと信じている私としては、今回の「なんで!ウソだろう!」と思えるような骨折と手術、入院も、結果としてやはり意味があったんだナと納得できたような気がする。
それにしても、メゲないでここまで短期間で頑張った恵子の努力を素直に褒めてあげたいと思う。