2月7日、被ばくのリスクを考えるシリーズ最終回
「~放射線科医が現状を斬る~ 生き方を決めるのは“あなた”だ」に参加して(文責:丸井)
西尾正道さんは、
「内部被曝を利用してガン治療をしてきた」
とご自身で言われるように、放射線の、
特に内部被曝の人体に及ぼす影響の光と影を、
放射線科医として40年にわたる
ガン治療の現場から見てこられました。
今回の講演会では、放射線の基礎はもとより、
医療現場、ヒロシマ・長崎、チェルノブイリ、
また最新の研究成果を踏まえ、
内部被曝・低線量被曝のメカニズムと
危険性を詳細なデータを示してお話されました。
また、国際放射線防護委員会(ICRP)
がいかに放射線の影響を過小評価してきたか、
その歴史を暴露し、その考え方一つ一つについて
欺瞞性を明らかにしています。
ICRPの最大の誤魔化しとして、
「内部被ばくの線量計算も
全身に均一に被ばくすると仮定して線量を評価している
。線量が同じであれば、外部被ばくも内部被ばくも
同等の影響と考えると取り決めている」ことをあげ、
実際には、内部被曝の場合、
「α線・β線は粒子線であり、
飛程が短く、周囲の細胞にしか影響しないが、
全エネルギーを近傍周囲の細胞に付与するため影響は大である。
しかも限局した範囲の細胞の線量を、
臓器(等価線量)や全身の細胞数で
全身化換算(実効線量)することはできない」
と臨床現場でのβ線熱傷やガン治療の例などもあげ、
説明されました。
さらに日本政府の福島原発事故後の対応
(20mSv/年の地域での生活、
汚染田畑での農作物生産、
汚染海域での魚介藻類操業)に対しては、
『静かで緩慢な殺人行政』と厳しく批判しました。
その他TPPの危険性や
農薬・放射能の発達障害への影響などにも言及され、
2時間半余りの非常に盛り沢山な内容の講演となりました。
最後に、
「5年目となる今後の検査体制の充実こそ重要である」こと、
「健康被害リスク発生の責任は
政府・行政・東電にあることを明確化すべき」であることなど、
今後の対応について8項目にわたり提言されました。
なお、この講演の資料の中から
西尾先生が重要なものを抜粋した小冊子
とDVD(2枚組)のセットが800円で
グリーン市民ネットワーク高知より販売されています(送料込み1000円)。
希望者は土といのち事務局までお申し込みください。
「~放射線科医が現状を斬る~ 生き方を決めるのは“あなた”だ」に参加して(文責:丸井)
講師 西尾正道さん
西尾正道さんは、
「内部被曝を利用してガン治療をしてきた」
とご自身で言われるように、放射線の、
特に内部被曝の人体に及ぼす影響の光と影を、
放射線科医として40年にわたる
ガン治療の現場から見てこられました。
今回の講演会では、放射線の基礎はもとより、
医療現場、ヒロシマ・長崎、チェルノブイリ、
また最新の研究成果を踏まえ、
内部被曝・低線量被曝のメカニズムと
危険性を詳細なデータを示してお話されました。
また、国際放射線防護委員会(ICRP)
がいかに放射線の影響を過小評価してきたか、
その歴史を暴露し、その考え方一つ一つについて
欺瞞性を明らかにしています。
ICRPの最大の誤魔化しとして、
「内部被ばくの線量計算も
全身に均一に被ばくすると仮定して線量を評価している
。線量が同じであれば、外部被ばくも内部被ばくも
同等の影響と考えると取り決めている」ことをあげ、
実際には、内部被曝の場合、
「α線・β線は粒子線であり、
飛程が短く、周囲の細胞にしか影響しないが、
全エネルギーを近傍周囲の細胞に付与するため影響は大である。
しかも限局した範囲の細胞の線量を、
臓器(等価線量)や全身の細胞数で
全身化換算(実効線量)することはできない」
と臨床現場でのβ線熱傷やガン治療の例などもあげ、
説明されました。
さらに日本政府の福島原発事故後の対応
(20mSv/年の地域での生活、
汚染田畑での農作物生産、
汚染海域での魚介藻類操業)に対しては、
『静かで緩慢な殺人行政』と厳しく批判しました。
その他TPPの危険性や
農薬・放射能の発達障害への影響などにも言及され、
2時間半余りの非常に盛り沢山な内容の講演となりました。
最後に、
「5年目となる今後の検査体制の充実こそ重要である」こと、
「健康被害リスク発生の責任は
政府・行政・東電にあることを明確化すべき」であることなど、
今後の対応について8項目にわたり提言されました。
なお、この講演の資料の中から
西尾先生が重要なものを抜粋した小冊子
とDVD(2枚組)のセットが800円で
グリーン市民ネットワーク高知より販売されています(送料込み1000円)。
希望者は土といのち事務局までお申し込みください。