高知発 NPO法人 土といのち

1977年7月に高知県でうまれた「高知土と生命(いのち)を守る会」を母体にした、47年の歴史をもつ共同購入の会です。

~小さな漁師町から・・・岡岩商店だより~ 5月3日記

2018-06-04 09:00:00 | 生産者からのメッセージ
中土佐町 岡岩商店の隅田雅彦です。

こんにちは。すっかりご無沙汰をしております、岡岩商店です。
うるめの漁が今年もポツポツ始まり、小さな漁師町も活気づいてきました。

岡岩商店のうるめをはじめとする干物は、すべての工程を人の手で行っています。
凍てつくような寒さの日も、とろけそうな暑さの日も、
工房のおばちゃんたちは水揚げの時間に合わせて出勤してくれ(冬の5時でも!!)、
うるめを一匹ずつ細長い棒に目にも止まらぬ早さで刺し、干してくれます。


ちなみに「おばちゃん」と言っても30代の1人を除けば、
平均年齢70歳越えのみなさんのため、
近頃は「目が見えんなってきた!」「昔ほどはできんね~」と
スピードが落ちたことを実感してるようですが、
2代目の頃から長年勤めて下さっているこのおばちゃん達のおかげで
他の干物屋が「うちではとてもできん!」と言うような小さな目刺しも美しく仕上がり、
岡岩商店の得意分野のひとつになっております。


おばちゃん達が干してくれたうるめは、
寒い時期は海の目の前の工房の屋上でお日様と潮風の力をいただきながら、
気温が上がり始めるとおいしさと鮮度保持のために冷風乾燥機の力を借り、
じっくり、じわじわと旨みを凝縮させながらおいしくなります。
最後はうるめを棒から取り外し、袋詰め。
ラベルを貼って、ようやく出荷となります。
もちろん、袋詰めもラベル貼りもおばちゃん達の手を借りながら仕上げております。

こうして手間暇をかけ仕上がったうるめたち。
フライパンでさっと乾煎りするかトースターで焼くと失敗なくおいしく仕上がります。
食べ頃の目安はほんのり魚の色がかわった頃。
焼くことが面倒な方は「焼きめざし」がお薦めです。
工房で店主が一匹ずつ焼いていますので、袋を開ければそのままいただけます(^-^)


(おまけの写真:連子鯛と甘鯛の開き)

※ この記事は、NPO法人土といのち『お便り・お知らせ』2018年6月号より転載しました。
コメント
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