

第2回:広島と祈り

今春小学校を卒業した長男ですが、高知の公立小学校で学んで良かったことの一つが
「平和学習」でした。いじめや差別や貧困、戦争など、学年ごとにテーマを決めて
勉強し、自分たちの平和について考え、「平和集会」で発表します。昨年は、6年生の
長男は峠三吉の原爆詩集「序」の“ちちをかえせ ははをかえせ・・・”の朗読と「おりづる」
の合唱、3年生の次男は金子みすゞの「私と小鳥と鈴と」を手話をしながら歌いました。
校内の集会ですが、PTAの機関紙の取材で見学して、平和を願う元気いっぱいの子どもたちの
声に胸を打たれました。そして8月6日の「登校日」もあります。私は30年前の東京の公立
小学校卒ですが、登校日の記憶はありません。昨年はとうとう広島市も中止にしたとか。
特別なことではなくて、子どもが日常の中で戦争や平和の話しを大人から聞き、一緒に
考えることが大事なことだと思います。そんな想いで、春休みには家族で広島へ旅行し、
原爆ドームと平和記念館を見学してきました。ちょうど桜が満開の休日ということもあって、
行く先々が美しい桜とたくさんの観光客で活気にあふれ、まさに平和な街の風景でした。
まさかこの場所が72年前にはもう二度と花一つ咲かないだろうと絶望の淵にあったとは
想像し難いことです。
さて、子どもたちは何を感じたかな。まだうまく言葉にできないとしても、その小さな
ハートに何か大切なものの記憶を残すことができますように。
※ この記事は、NPO法人土といのち『お便り・お知らせ』2018年6月号より転載しました。