Xのポストで、「噂の東京マガジン」で地デジ難民特集が
放送されたことを放送後に知り、
今日、TVerで確認しました。

取り上げられたのは埼玉県小鹿野町の共聴組合。
実は、この問題は1月に埼玉新聞のウェブでも取り上げられています。
参考(埼玉新聞)
・https://www.saitama-np.co.jp/articles/117300/postDetail
・https://www.saitama-np.co.jp/articles/117301/postDetail
今回取り上げられている共聴施設の場所

当方がA-PABエリアの図に番組で流れた地図を参考にして加工。
(ピンクのエリアは秩父中継局のサービスエリア)
番組視聴後、秩父エリアのCATVについて調べたけど
秩父エリアにCATVって無いんだな。
・https://www.catv-jcta.jp/search/pref/%E5%9F%BC%E7%8E%89%E7%9C%8C/40
・https://www.soumu.go.jp/soutsu/kanto/bc/catv/index.html#m04
ちなみに、この共聴施設はもともとは東電のモノだったようだ
東電の共聴施設というのは、送電線などの鉄塔や高圧電線で
受信障害を起こしてしまうのを補償するものなんだよね。
だから、アナログ放送時代は補償という立場をとっていたんだけど
地デジになるとゴーストとかメダカノイズは無くなるので
東電としては共聴サポートをやめるのに好都合だったわけよ。
(私も以前の自宅が中古の家でテプコのケーブルが
入っていた物件だったので地デジになってサポートが無くなる)
だから、この小鹿野町の場合、住民に施設をくれたんでしょ。
(ただより高いものは無いとはよくいったもの)
小鹿野町では町の中心部の中継局のほかに三田川と宮沢に
サテライトがあったんだけど・・・。
とくに宮沢のほうは今回問題になっている藤倉地区のほうにあったみたいだ。
小鹿野宮沢中継局が残っていればまた状況が違ったかもしれません。

小鹿野町の共聴の実態と全国の実態
全国では9700もの共聴施設がある。

問題の第1は設備の老朽化。新しくしようにも
ヘッドエンドの部品等が手に入らない。
以前、コモアしおつの資料も見たことがあったが、
替えの機材が手に入らない問題ってのはあるようです。

第2に電柱共架にもお金がかかる。
電柱にアンテナ線をはるのにも電柱の所有者(だいたいは東電かNTT)に
電柱借り代を払わなくてはいけないというわけですね。
ちなみに当方の自宅敷地内には電柱がある。
つまり、NTTや東京電力が電柱のために当方の敷地を借りている
ということになっているので、少額ではあるがお金が入ってくる。

法律の面から見た場合は本当はNHKが「あまねく」規定を完遂しなければならないので
最低でもNHKを視聴できるようにしなければいけない。
民放は努力義務なので、例えば、山梨の本栖中継局などはNHKのみ中継局があって
民放2局の中継局は設置されていない。
今回の特集はTVerで視聴できますのでリンクしておきます。
https://tver.jp/episodes/ep4dw8tw5g