5月17日のブログで、サヤマカオリというお茶の
黒いシートの謎について書かせていただきました。
そうしたら、なんと!
西村農園さんが火入れする前のサヤマカオリを届けて下さいました。
蓋を開けてみましょう!
「お茶っぱ」として今まで見てきたものとは違って、
まだ水分を含んでしっとりしています。
この缶の『チ』という字は、
現代表である『さ』さんのおじいちゃまのお名前から付けられました。
ところで、火入れする前って?
お茶を作る工程など全く知らなかった私ですが・・・。
さあ、一緒に見ていきましょう。
①摘み取ったお茶はまだ生きている!
呼吸による熱を下げ、生葉の鮮度を保つために、
湿度の高い空気を送ります。
②蒸気を当てて蒸します。
酸化酵素の働きを抑え、茶葉の緑を保ち、青臭さを取り除きます。
③冷却します。
蒸した茶葉をそのまま放置すると、色も香りも失われます。
④熱風を当てながら、揉みます。
5段階の工程を経て、丁寧に揉まれていきます。
⑤乾燥させます。
水分量を5%程度にまで下げます。
⑥仕上げ加工(火入れ、ふるい分け、切断による整形など)
長期保存に耐え、味・香り・外観ともに
消費者の好みに合うようなお茶に仕上がります。
私たちがお茶っぱとしていただくものは、⑥の段階のものですが、
今回いただいたのは⑤の段階のものです。
でも、形・サイズとも、とっても美しく揃っています。
「ぬるめのお湯で1分くらいが目安です。
それ以上おくと、緑が濃くなっちゃいますからね~。」
と『さ』夫人が煎れ方を教えて下さいました。
本当にその通り!
左が1分、右が3分おいたものですが、緑の濃さが全然違います。
でも、どちらも摘みたての若葉の香りを感じることができました。
荒茶の「荒」という字が不釣り合いに思えるくらい、
瑞々しく、繊細さも感じます。
お茶産地ならではの貴重な旬の味。
堪能させていただきました。
さて、このサヤマカオリのかぶせ茶ですが、西村農園さんでは
「パック入り水だし煎茶・かぶせ」
として販売されます。
詳しくは、こちらをご覧ください。
http://nisimura.hamazo.tv/e3010087.html