うさぎくん

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日本マクドナルド社長 原田氏の講演を聴きに行く

2012年10月06日 | ビジネス

先日の木曜日、青年会議所主催の講演会を聞きにいった。日本マクドナルド株式会社社長の原田泳幸氏による、「日本のリーダー」をテーマとした講演だった。

日本マクドナルドは90年代後半から業績が低迷していたが、04年に原田氏が社長として就任し、V時回復を果たし8年連続増益を続けている。就任直後1週間で、地域本部制を取っていた社内体制を一元化し、社内の空気を一気に変えた。そして、1基本に返る、2らしさの追求、3Globalization 4顧客価値の向上をテーマに、順次改革に着手していったそうだ。

原田氏はもともと工学、コンピュータ畑の人であったようで、マクドナルド入社前にはアップルにおり、米国本社に勤務、97年からは日本で社長をつとめておられた。僕とは業界的に全然接点がないので、詳しい事は知らなかったが、マックの社長になられた直後の、新聞などでの論調は読んだことがあった。その後街でマクドナルドをみかけると、たしかにすこしずつ変わっているなあ、という印象は持ってはいたが、それ以上の知識や関心はなかった。

パワポを使った講演は要領よくまとまっていて、わかりやすかったが、それだけ聞いていてもそれほど心に残るようなものではない。雑誌の特集でもわかることだが、やはり本人の肉声で聞けたこと、後半の質疑応答や言葉のはしはしで言われたことのほうが面白かった。

一通りお話しされた後で言われた言葉、改革というのはそれほどきれいなものではない、もっと泥臭いものですと言う言葉、リーダーについても、仕事を誰よりも熱心にやればいい、権限や金は後からついてくるものだ、リーダーについての本なんかを読んで勉強している人がいるが、時間の無駄だと思う、この辺りは氏の本音だろう。

興味深かったのは、マックがこの7年間で22%も値上げしていたと言うことだ。僕は時々行く用務先にあるマックを利用するが、以前は2時前までは480円でセットが食べられた。今はたぶん、700円近く払うことも多いと思う。高いことはわかるのだが、いちど習慣がつくと何となく安かったときのイメージが残っていて、余り気にしないものらしい。原田氏もお客さんはあまり気にしてないと思う、それだけ商品価値、サービスも向上しているからだ、とおっしゃっていたが。この時代、黙っていればどんどん価格が下がっていくだけなのに、値上げを受け入れさせるというのはすごいことだ。(後で知人と話していたら、マックが高くなったのは一部の人達には話題になっているそうだ。学生の客が減ったとも言っていた。)

また、改革の順番が大事というのも興味深かった。基本に立ち返り、バリュー感を持たせる(=値下げする、100円商品を出す)、・・・と続き、そこから値上げしてサービス向上、商品価値向上を図る、逆はダメだそうだ。

原田氏は仕事も家庭も'Life'の一部として、どちらも大切にされるそうだ。48年間ドラマーとして活躍し、また、60歳を過ぎてからフルマラソン、更にトライアスロンにも挑戦されたいという。この辺り、見習いたいな、と思った。

写真は本文と関係なく、天気の良いときに丸ビルのテラスで撮った東京駅。
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IXY31sは24mmのレンズを持つが、それでもここまでしか収まらない。
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そうか、ミニチュア風で撮れば良かったな。
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屋根のふちのところが、茶色くなっているが、ここは春には銅色でぴかぴかの状態だった。
それもきれいだったのだが。
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月曜から東京駅の記事がしつこく続いたので、今回はついでに載せたつもりだが、その割には結構写真の数が増えてしまった・・。
Img_4242
この日のお昼。マックでなくて失礼。マックはこれよりはバリュー感がある。

コメント
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