ときおり利用する大きな本屋が、取次店が廃業した影響から自己破産したというニュースが流れたのは、先週末のことだった。
地下鉄でニュースを知って、駅について書店の入っているビルを見たが、飲み会の後で夜遅く、やっているのかどうかわからなかった。週末心配しつつも店を訪れることはできなかったが、月曜に行ってみたら、ちゃんと営業していた。ただ、雑誌を中心に新刊が入らないらしく、月刊誌などはあまり置いていなかった。
しばらく大変そうだが、営業は続くようなので一安心ではある。
なじみの本屋さんがなくなるのは辛いよね。。子供のころから、色々な書店を使ってきたが、考えてみると昔よく利用していたところで、未だに残っている店ってほとんどないんじゃないかな。冒頭の本屋さんは、べつのところに本店があったが、そこもなくなって久しい。新宿紀伊國屋とか、お茶の水の三省堂、東京駅の八重洲ブックセンターなどはずっとあるが、それほど頻繁に使っていたわけではないからな。。八重洲ブックセンターは昔よく行ったのに、さいきんは使わないな。
子供のころ行っていた実家の近くの本屋などは、一つも残ってないかな。かろうじて駅舎の通路にある本屋だけ、まだあるか。駅の近くに、古本屋ができたときは、その独特の雰囲気(なにが出てくるかわからない、本がすごく安く買える)が気に入って、しょっちゅう行っていた。奥付に名前が書いてあったり、文中に傍線が引いてあったりする本も、最初の持ち主の事を想像する楽しみがあって好きだった(あまりなかったけど)。高校に入ったばかりくらいの頃だったかな・。いまのブックオフみたいな大きいところは、ちょっと雰囲気が違う。。なにより自分が変わってしまったから。
駅ビルの書店(これは新刊)に、大学生くらいの女の子がバイトしていて、高校生のとき、その子が見たくてよく通っていた。高校生だからというか、べつに声をかけるとか何とかじゃなくて、ただ行って買い物するだけなんだけど。たまに行ってもいなかったりして。ちょうど今頃、冬から春にかけての頃だったかな。そのうちいなくなってしまった・・。
先日、外苑前を訪れたら、リブロ(記憶が混乱していて、青山ブックセンターかと思っていたが、リブロだった)青山店が閉店していて、ショックを受けた。コンクリート打ち放しの、ちょっとしゃれたビルの地下にあったお店で、コンパクトだが、面白い本がたくさん置いてあった。六本木のABC同様、書架のどこに何が置いてあったか、目をつぶるとなんとなく浮かんでくるようなお店だったのだけど。