小確幸、小さいけれど確かな幸せ、は村上春樹氏の造語として、ネット上で解説されている。辞書には載っていないと思う。
もとは村上氏のエッセイで使われはじめた言葉で、ファンの間で定着していったものだ。
昨年からいろいろ、自分では御しきることのできない様々なことに翻弄され、天を仰ぎたくなるようなときもあった。もちろん悪いことばかり起きているわけではない。自分でも驚くような展開を見せた出来事もあるが、それとて世間上のいろいろな挨拶その他を伴うもので、そう気が休まるようなこと、というわけでもない。そして、明日、来月、半年後、思い煩うつもりもないが、さりとて昔話のように「いつまでも幸せに暮らしました」となっているはずもなかろう。。
小確幸、小さいけれど確かな幸せ、というのは、そういう派手なことではない。例えばお昼、いつものお店で、なじみの店員さんに「おつかれさまで~す」などとあいさつしながら、ちょっと古めのAORっぽい曲が静かに流れる店内に落ち着く。本とPCを広げて、まずはメールとSNSをチェックする。
こんなひと時こそが、一日で一番幸せな時間に思える。