先日、上司と話していて「私たち(の世代)はもう古い」という言葉が出てきた(上司とは同年)。それについては色々意見の違いも感じたが、仕事を離れたところ、音楽の好みみたいなところに限って言えば、ふるいね~、といわれても反論はできないかもしれない。I'm old fashoned である。
少し前にSNSで、友人が「人は14歳位を過ぎると新しい音楽を受け付けにくくなる」という記事を拾ってきて、自分もそう思うみたいなことを書いていた。僕はそれはちょっと時期的にずれる気がする、たぶん14歳ごろはラジオで(そのころの)ちょっと前の流行曲を聞いていたからだろう、とコメントした。70年代前半の、とりわけ女性ヴォーカルが一番の好みだ。ここをずっと読んでおられる方は何度もご覧になった通り、キャロル・キング、カーペンターズ、オリビア・ニュートンジョンとか。もちろん自分と同世代のシェリル・クロウ、エンヤ、クレモンティーヌなんていうのも好きだし、ノーラ・ジョーンズ、テイラー・スウィフトもよく聞くけど。
ジャニス・イアンとイヴォンヌ・エリマンはともに70年台前半から80年代にかけて活躍した人たちだ。必ずしもリアルタイムで聞いていたわけではなく-上記で掲げたアーティストさんたちもそうだがーその時代の音楽的傾向のようなものが、なんとなくしっくりくる気がして、聞きたくなるのだ。
ジャニス・イアンについては先日買ったBetween The Linesに続くものだが、ちょっとナイーヴな感じのジャケットとは裏腹にかなりパワフルな歌唱が聞けるアルバムだ。ジャニスの、また別の面が見えてくるようで興味深い。ジャニスのアルバムはこれで3枚目、このほかに「奇跡の街」を持っているけど(これは25年ぐらい前に買った)、これはやや内省的に過ぎる感じがあり、手持ちの3枚の中ではこのAltertones が一番出来が良いのではないかと思う。Love Is Blid は、やっぱりいいですね。
イヴォンヌさんは、先日偶々「ジーザスクライスト・スーパースター」の映画を見返して、急に気になってアルバムを探した。実は映画のほうは昔はそれほど気にいってはいなかったのだが、今見ると、東洋的なイヴォンヌさんがマグダラのマリア、というのが何ともいいですね。。
イヴォンヌさんは(なぜかさっきからさん付けしていますが)70年代後半、特に日本では女性にとても人気があったそうですが、Hello Stranger の「しゅば、しゅば、まいべいびー」という歌ぐらいしか覚えていません。声域でいったらアルトに相当するのでしょうか、落ち着いた感じの、独特な歌い方で聞き飽きがしません
ただ、20歳そこそこだったと思われる、「ジーザスクライスト」のときの歌い方が、実は一番好きな気がします。今回のばベストアルバムですが、映画のほうはサウンドトラックでないと聴けないのですが。